
ホットフラッシュやイライラに悩まされることもなく、平和な更年期を迎えている自覚があった私ですが、ある日肌にチクチクやピリピリした感覚を覚えました。最初は下着や洋服の繊維によるものと楽観視していたのですが、不定期に続くようになって困惑し、調べたところ原因は思わぬことでした。
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一瞬感じるチクチクとピリピリ
初めて肌に違和感があったとき、私はソファで読書を楽しんでいました。クッションに背中を預けていたのですが、身じろぎしたわけでもないのにチクチクしたのです。ウールや化学繊維ではなく、タオル地のナイトウエアを着ていたので意外に思ったものの、その日を境に前触れもなく腕や脚に一瞬のピリピリ感が走るようになりました。
肌への刺激を感じるのは一瞬なので皮膚科に通うまでもないと思い、インターネットで検索しました。その結果、更年期にホルモンバランスが崩れることで神経が刺激され、肌がチクチクしたりピリピリしたりすることがあるようでした。
神経機能を向上させるために
ホルモンバランスが崩れたことで起こる肌への刺激を軽減するにあたり、神経伝達のコントロールに関わるマグネシウムの摂取が重要なことがわかりました。
更年期症状を和らげる上で栄養バランスに配慮するのは当然のことですが、マグネシウムを含む食べ物を多くとるように心がけたのです。白米を玄米に変えたほか、海藻類を意識して食べ、間食をアーモンドやくるみにするなど、無理なくできることが多かったのはよかったと思います。
リラックスのための入浴でも配慮
筋肉や神経をリラックスさせることも更年期では重要なので、シャワーではなく入浴を心がけたのも対策の一つでした。その際、入浴剤も意図的にエプソムソルト(硫酸マグネシウム)を選んで使いました。
エプソムソルトは硫酸マグネシウムが主成分なので、入浴剤として使用すると皮膚から体内に吸収されるそうです。発汗作用があるので冷え対策にもなり、保湿効果が続くメリットもありました。
エプソムソルト自体は無臭なので、気分に合わせて好みのアロマオイルを湯船に数的落とすなど、飽きない工夫をしたのもよかったのかもしれません。
まとめ
更年期が原因で肌にチクチクあるいはピリピリした刺激を受けるのは、そう多くないケースのようです。しかし一瞬でも肌に刺激を感じるのは、気持ちのよいことではありません。更年期を迎えた女性が原因不明の肌刺激を感じたときには、ホルモンバランスの乱れが原因の可能性が高いです。今後も栄養バランスに配慮した食事や入浴方法にも配慮して、肌に刺激を感じないよう注意していこうと思います。
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※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)
2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。