仕事人間だった義母が一変、孫にフィーバーに!義母の突然の決断に戸惑う家族
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2018年2月、みぞおちの辺りのむかつきと吐き気、下痢が数日間続いていました。私は若いころから胃腸が弱く、おなかの調子が不安定でスッキリしないのはいつものことだったので、この程度なら市販の整腸剤を服用して様子を見ていれば大丈夫だろうと思っていました。しかし症状は一向に治まらず、仕方なく病院へ行くことに。そこで医師が告げたのは、私が思ってもいなかった症状だったのです。
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当時は職場環境、人間関係によるストレスが多い職場に正社員として勤務しており、心身ともに疲れ切っていました。私は元々精神状態が健康状態に出やすいこともあり、今回のおなかの不調も精神的な不調によるものだろうと軽く考えていました。
しかし日に日に症状がひどくなり日常生活にも支障が出て来たため、医師に薬を処方してもらったほうが良いかなと病院へ行くことにしました。普段なら私の体質をよく知る開業医のところへ行くのですが、このときはなんとなくやっかいなことになるのでは……という予感がして、血液検査などの結果がその日の診察時にわかる総合病院へ行くことにしました。
総合病院では、最初に採血をしてもらいました。その際、私の顔をまじまじと見た看護師さんに「大丈夫? 脱水症状が出ているようだし、診察室に呼ばれるまで1時間くらいあるのでベッドで横になっていても大丈夫ですよ?」と言われました。自分としては多少だるい感じはあるものの我慢できないほどではなかったので、自分が思うより周囲にはつらそうに見えるのかな? などとのんきに構えていました。
その後診察室へ呼ばれ、医師から「血液検査では軽度の炎症反応が出ている程度ですが、念のため腹部エコーもしておきましょう。脱水症状も出ていますから点滴もしましょう」と告げられました。てっきり血液検査をして終了となるだろうと思っていた私は、思いがけない展開にドキッとしつつも、「せっかくなのでこの機会にエコーも受けておくか!」と軽い気持ちで受けることに。ところが、このあと私は医師から驚くべき言葉を告げられることになるのです。
「腸の精密検査を受けてください。この状態はまずいです」と医師。どうやらエコーで見た私の腸はかなりむくんでいるらしく、ここまでのケースは珍しいとのこと。もしかしたらまずい病気が隠れている可能性もあるかもしれないとのことで、「一番早くできるのはいつだ……」と言いながら医師が検査室にやや慌てた様子で電話を掛け、「最短で明後日なら空いているとのことです。その日で大丈夫ですか? というかその日に受けてください」と言いました。
その後、医師はプリントアウトしたデータに「至急」のスタンプを押しました。私は、その様子に拒否権はないと思い、幸い仕事も休めそうな日であったので了承しました。
2日後、大腸バリウム検査を受けました。腸の検査を受けるのは初めてで話に聞いたことはありましたが、検査自体より腸の中を空にしなければならない事前の準備のほうが大変だというのは本当だなと思いました。それでも「この検査で結果がわかり治療が受けられるのなら、さっさと終わらせてしまおう」と思い検査にのぞんだのですが、結果としてこれにて終了とはなりませんでした。
「8mm程度のポリープが見つかりました。おそらくこの大きさならまだ大丈夫だろうと思いますが、悪性化が始まっている可能性もあるので1週間後に内視鏡で切除して病理検査に出します。当日は朝10時に入院していただいて病室で検査の準備をして小手術となりますので、一晩入院となります。病理検査の結果が出るのは大体その2週間後です」とのこと。
悪性の可能性のあるポリープ、内視鏡で切除、小手術、一晩入院……。ただの腹痛だと思っていたのにとんでもないことになってしまった!というのが率直な感想でした。
その日から病理検査の結果が出るまでは、もしも悪性との結果が出たらと思いながらスマホでいろいろと調べては落ち込み、当時はシングルマザーでしたので、最悪高校生の息子をひとり残すことになったらなどと考え、もんもんとした日々を過ごしました。
待ちに待った結果がようやく判明。結果は腺腫(せんしゅ:良性の腫瘍)と言われるポリープで、幸い悪性化は見られないそうでほっとしました。ただ、腸内が数カ所ただれているため継続的な治療が必要であるとのこと。原因には生活習慣やストレスも関わっているとのことでした。
もともと職場でのストレスが多いことを自覚していた私は、今回のことを通して何より体が大事だと実感し、環境を変えるため転職。それにより体調の不安定さが解消されたこともあり、医師の服薬指導のもと半年後には症状が落ち着きました。正直これほどの大ごとになるとは思っていなかったのですが、これも健康について考えなさいというメッセージであったのだと思います。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/里村仁志先生(里村クリニック院長)
消化器疾患が専門。2003年 獨協医科大学医学部卒業、2005年獨協医科大学第1外科、2016年さいたま赤十字病院外科を経て、現在に至る。
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