- 2025.12.01
- スカッと体験談,
82歳の新人バイトに不安しかない高校生2人…後に正体を知って平謝りしたワケは
私は82歳になります。ある日から、昔からご縁のある洋菓子店で、店長に頼まれてアルバイトとして働くことになりました。長年お付き合いのあるお店だったので、久 …
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私は45歳の専業主婦。4人の子育ても一段落ついたところで、末息子のコウタも自動車教習所へ通うような年に。出勤する夫や上の子たちもコウタと一緒にまとめて送り出し、その日も普段と変わらない1日が始まると思っていたとき……。1本の電話で、私の平穏な日常が破られたのです。
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その朝、ひとり残った私が上機嫌で掃除機をかけていると家の電話が鳴りました。出ると、雑音に交ざって遠くから若い男性の声がします。
「もしもし母さん、オレだけど……」
「え? コウタ? 忘れ物?」。私は、ちょうど末っ子のことを考えていたので名前を呼んでしまいました。
「そうそう、コウタ。実は大変なことになって……。妊婦さんに車をぶつけちゃったんだ……。そこの小学校前の交差点で……。相手の信号無視が原因だから、警察沙汰にはせずに示談金を渡せばいいって……」と、しどろもどろな声が聞こえてきます。
一瞬ギョッとした私。事故を起こしてコウタも動転し、声が震えているのかと思ったけれども、よく考えれば怪しい点だらけ。息子は遠くの自動車教習所で教官と教習車に乗っているはずですし、路上教習でも近所の小学校前なんて通るわけがありません。
「これが振り込め詐欺……。オレオレ詐欺か……」。そう確信した私は電話を切ろうとしたのですが……。
私は、こんなやからを野放しにしておいたら他の人が被害に遭うかもしれないと心配になりました。そもそも4人も育て上げたこの私に、親心を持て遊ぶ詐欺電話をかけてくるなど許せなかったのです。
「ここはだまされたふりをして犯人の素性を見極め、とっ捕まえてやろう」と思った私は、会話を続行することに。
「それは大変! 示談金は、どこに持っていけばいいの? 振り込み先は?」
すると電話口の男性は、「えっと……それはまだ……。母さん、また後で電話する!」と言って、お金の請求の話になりそうだったのに、話を終了してしまいました。
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