義母「他人のあなたは留守番で」家族旅行で私を置き去りにした義母に大事なことを教えてあげた結果
家族旅行をすることになった私たち家族。しかし旅行当日、義母は出発時間を偽り、私だけ置いて旅立ってしまいました。「あなたは留守番に決まっているでしょ」と意 …
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結婚して14年目になる知人夫婦には、結婚する前から決めている「お互いの前で絶対におならをしない」という鉄則がありました。とはいえ、時々おならが出てしまうこともあり、そんなときは険悪なムードになってしまうこともあるそうです。ですが、後に起きるトラブルをきっかけに、知人は自身の考えを改め直すことになりました。
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私の知人には結婚して14年目になる夫がいます。2人はとても仲が良く、会話をしているときもニコニコとしているのが印象的です。ただ、2人には結婚する前から決めている「お互いの前で絶対におならをしない」という鉄則がありました。うっかり気が緩んでおならが出てしまった日には、険悪なムードになる日もあったそうです。しかし、厳しいルールと言えばそれだけだったので、基本的に2人は何の問題もなく仲の良い夫婦として過ごしてきました。
そんな知人夫婦が結婚して、6年目になった夏のある日のこと。天気予報で直撃コースと言われていた台風が上陸して、その予報通り猛烈な雨風が街全体を包み込みました。その日、知人夫婦は仕事を休んで家で自宅待機をしていたのですが、2階の屋根裏部屋にある窓がバタバタと音を立てているのが聞こえてきたそうです。
知人の夫は「もしかして台風のせいで窓がバタバタ音を立ててるのかな?」と思い、心配で屋根裏部屋を見に行くことに。ところが、屋根裏部屋の窓は、1階まで吹き抜けになっている危険な位置にありました。知人の夫が窓の確認のために屋根裏の梁に足を乗せて移動をしようとした途端、足を滑らせ1階へ転落してしまったのです。
幸いにも落ちた場所が和室の畳の上だったのと、尻もちをつく形で落下したため命に別状はなかったのですが、腰を強く打ち付けてしまいました。ひどい叫び声が聞こえて何事かと知人が駆け付けると、痛みで腰を押さえている夫の姿が。知人は慌てながらも救急車を呼び、搬送した病院まで付き添うも、夫に下された診断結果は「圧迫骨折」。このとき知人は、夫の圧迫骨折が完治するまでの間は車椅子生活になることも覚悟したそうです。
しかし、リハビリ自体は思いの外スムーズに進み、入院してから6日後には歩けるようになり、車椅子から松葉杖での移動が大丈夫になったとのこと。知人は夫が歩けるようになるのか、これまでの日常の生活に戻れるのかが心配でたまらなかったようですが、少しずつ回復している姿を見てやっと安心できたそうです。その後知人夫は、松葉杖も使わなくても問題なく歩けるようになり、無事退院することができました。
日常生活を送れるようになったとは言え、その時点で完全に回復しているわけではありませんでした。歩けるようにはなったものの、薬が切れると正座でしびれたような痛みが腰に走るそうです。そして、何より大変な後遺症は「おならを我慢するのが難しくなってしまった」ことでした。
けがをして筋力が落ちた影響と、飲んでいる薬の影響のどちらも合わさって起きた後遺症なので、初めは知人も仕方ないと思っていたとのこと。しかし、結婚前からの約束でもあった「お互いの前で絶対におならをしない」を守れていない知人夫に「約束と話が違うじゃん!」と、少しずつストレスがたまっていったそうです。
さらに、けがと薬の影響はおならだけでなく便秘までひどくしてしまい、知人の夫が入った後のトイレが非常に臭くなってしまうことに……。このとき知人はルールを守ってくれない夫やおならとトイレの臭い、これまでのさまざまなささいな出来事が重なり「もうダメだ、100年の恋も冷める……」と、夫への気持ちが冷めてしまったそうです。
ですがしばらくして、このままではいけないと知人は考え、改めてけがをしてから日常生活に戻れるまでの夫の様子を思い出してみることに。ひどいけがをしてリハビリも頑張り、痛くてつらいはずなのに、夫が泣き言1つ言ったことがないと気付きます。
知人は「私だったら耐えられないしすぐに弱音を吐いてしまいそうなのに夫は強いなぁ」と、夫への考えを改め直しました。その結果、これまで意固地になっていたおならのルールへのこだわりが、つき物が落ちたかのようにスーッと消えていったそう。その後は「けがしたときや車椅子生活を覚悟したときの不安に比べたら、おならなんて大したことない。夫が元気でいることが一番!」と考えられるようになったそうです。
知人の夫がけがをしてから8年がたった現在でも、知人夫婦は仲良く一緒に暮らしています。知人の夫のけがのしびれや痛みはほぼ完全に回復し、今では薬も必要なく普通の日常生活を送っているそうです。おならの症状も改善され、今ではほとんど聞くことはないそう。知人は、けがやリハビリ、その後のおならはいろいろと大変だったけど、この出来事を通してやっと「本当の家族になれた」と思えるほど大事な経験だったと語っています。これからも、お互いの健康を第一に仲良く過ごしていきたいと知人は思っているそうです。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
イラスト/おんたま
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