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自分の親や義理の両親についての体験談を紹介します。
高齢者のお世話をしていると、いつも頭のどこかで死ということを意識しています。普段より起きて来る時間が遅いとき、よく眠っているようでピクリとも動かないときなど、呼吸をしているかどうか、そっと確認することがしばしばあります。そして、先ほどまで普通にしていたのに、急に体調が悪くなり、残念ながらそのまま亡くなってしまう場合も……。私の実家の父がそうでした。
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父は介護認定を受けていませんでした。母が介護認定を受ける際、父も一緒に認定を受けることをケアマネジャーにすすめられたのですが、頑として拒否されました。
表面的には元気そうに見えましたが、命に関わる持病がありました。年齢も90歳近く。いつ何があってもおかしくないという覚悟は持っていたつもりでしたが、父が倒れたとき、私は混乱するばかりでした。
父は、昼間はいつも通りに見えたのに、夜になって急に、起き上がることも話すこともできなくなり、救急車で搬送されました。脳出血でした。そのとき、父のそばにいたのは私と要介護3の母だけ。当たり前ですが、母はまったく頼りになりません。父に、何が起きたのかわからない状況で、私もパニック状態だったと思います。救急車を呼ぶにも、110番だっけ? 119番だっけ? とスマホを握りしめて迷ったのを覚えています。
ただ、パニックを起こしている私の頭の中に浮かんできた言葉がありました。それは「気道の確保をして!」です。起き上がろうともがく父に声を掛けながら横向きに寝かせ、呼吸しやすいように衣服を緩め、救急車を呼びました。
ずっと苦しかったのでしょう。横向きに寝かせた瞬間、父は激しく肩を上下させて呼吸しました。衣服を緩めると、おなかを膨らませて、腹式呼吸を始めました。また、救急車が到着するまでの間、父は何度か、嘔吐しました。それも、横向きに寝かせたおかげで、すべて口から吐き出すことができました。
救急車が到着したとき、大げさなようですが神様に見えました。救急隊の方はオロオロしている私と母を気づかってくれ、小雨の降る中、担架に乗せた父の顔が雨に濡れないようにと、救急車に乗り込むまでずっと傘をさし続けてくれました。温かい対応に感謝しかありませんでした。父は、病院に搬送されましたが、残念ながら助かりませんでした。
私がもっと早く父の体調の変化に気付けていたら助けられたかもしれないという強い自責の念と、倒れたときにたまたまそばにいて、ひとりで逝かせずに済んだことに対する感謝の思い。しばらくの間、この2つの感情を行ったり来たりしていました。
しばらくたって、父が倒れたときのことを落ち着いて思い出せるようになったころ、あのとき、突然のことでとても混乱していたのにどうして気道確保という言葉が頭に浮かんだのだろう?と不思議に思いました。そして、思い出したのは、20年以上前に参加したセミナーの、救急隊員さんのお話でした。
応急手当のセミナーだったと思うのですが、そのときに現場で勤務している救急隊員の方のお話が聞けました。プライバシーを配慮しつつ、実例を挙げて話されて、その中でとても印象に残ったお話です。
「家族が倒れると、皆さん動かさないほうが良いと思って、救急車が来るまでそのままの状態で待っている。しかし本人も苦しいので、安全な場所でラクな体勢にして気道を確保してください。今日は気道の確保だけ覚えて帰ってください」というお話でした。
人工呼吸や心臓マッサージなど過去に何度か学びましたが、いざというとき、これは私にはできないだろうと思っていました。でも、気道確保ならできる。私はそのとき、気道確保のイラストをしっかりと見ました。横向きの体勢です。これだけ覚えようと思った記憶があります。その記憶は、20年後にとても役に立ったのです。
父が倒れたとき助けになったのは、かなり以前に学んだ救急隊員の方の教えでした。過去に何度か応急手当の講習を受けていたのも役立ったのかもしれません。あのときのセミナーに参加していなかったら、混乱していた私に気道確保など思いつきもしなかったと思います。倒れた父に、少しだけでも何かしてあげられたという記憶は、私の慰めにもなっています。救急隊の皆さんには、病院搬送のときも気づかっていただき、今でも深く感謝しています。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/菊池大和先生(医療法人ONE きくち総合診療クリニック 理事長・院長)
地域密着の総合診療かかりつけ医として、内科から整形外科、アレルギー科や心療内科など、ほぼすべての診療科目を扱っている。日本の医療体制や課題についての書籍出版もしており、地上波メディアにも出演中。
イラスト/おんたま
ウーマンカレンダー/シニアカレンダー編集室
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