義母「他人のあなたは留守番で」家族旅行で私を置き去りにした義母に大事なことを教えてあげた結果
家族旅行をすることになった私たち家族。しかし旅行当日、義母は出発時間を偽り、私だけ置いて旅立ってしまいました。「あなたは留守番に決まっているでしょ」と意 …
ウーマンカレンダー woman calendar
私の父はもともと膝が悪かったため、寝たきり状態になる前からその都度介助をしていました。しかし、骨折をきっかけに寝たきり状態になってしまい、完全在宅介護をすることになりました。その父の介護の体験談について紹介します。
★関連記事:「もしあのとき祖母を引き取っていたら…」孫のことまで忘れてしまった祖母を前に泣いた日【体験談】
父はもともとボクシングをしていて、体格が良く、体重も常に80kg以上ありました。そんな父が膝を悪くして、ひとりで立ち上がるのも難しく、病院に行くことも介助なしではできなくなりました。肩を貸してあげながら車まで移動して、病院に着いたら車椅子で先生のところへ運ぶだけだったので、そこまで大した労力ではなかったのですが……。ある日、父がベッドから落ちて、股関節まわりの大腿骨転子部骨折(だいたいこつてんしぶこっせつ)を経た後は完全な寝たきりになってしまいました。
寝たきり状態になってからは、完全在宅介護体制で面倒を見ていました。病院にも行くことはなく、先生に直に家に来てもらうようになりました。しかし、毎日何もすることなく寝ている状態で過ごしているうちに、父の認知症がどんどん進行してしまい、あるとき父のベッドのそばにあるカーテンを見たら真っ黒になっていたのです。
何かと思って見てみると、それは父の便でした。父は介護用おむつに手を突っ込んで、自分の便をカーテンに塗りたくっていたのです。私はカーテンを急いで洗って「もう二度としないでくれ」と言いましたが、それでも父のその行動は止まることはありませんでした。
何度も同じことをやるので、父に向って初めて声を荒げてしまいました。すると、父はしょんぼりとした面持ちになり、何も言い返しませんでした。ちょっと怒り過ぎたかなと反省しましたが、それからはカーテンに自分の便を付けることはなくなり、私はホッと安心しました。
しかし、声を荒げた日から2週間が過ぎたころに悲劇が起こりました。いつものように朝起きて仕事の準備を終えて父のいる居間に入りました。父も珍しく「おはよう」とあいさつしてくれて、今日は良い日になりそうだと思いながら朝食を作りました。
いつもの朝食ができ上がり、早速父のベッドに持っていこうと、ベッドまであと1mというところで、私は何か柔らかいものを踏んで滑って転んでしまったのです。
お膳に乗せた味噌汁、ご飯、鮭、サラダが見事に空中を舞いました。私は腰を強く打ちましたが、床中に飛び散ったおかずを片付けようとあたりの物をつかんでいると、変な感触があったのです。温かくて柔らかい感触で、「こんなもの作ったかな?」と見てみると、それは父の便でした。父はあたり一面に便をまき散らしていたのです。
おむつに手を突っ込まないように、専用の介護服を購入してからは二度とそんなことはなくなりましたが、できればもっと早く対策をするべきだったと今でも後悔しています。認知症が進むと、いくら言葉で伝えても相手を説得することがなかなか難しいです。やめてほしい行動があれば、どうすればその行動自体ができなくなるかという視点で、医師やケアマネジャーさんにアドバイスをもらうことも大事だと思いました。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/菊池大和先生(医療法人ONE きくち総合診療クリニック 理事長・院長)
地域密着の総合診療かかりつけ医として、内科から整形外科、アレルギー科や心療内科など、ほぼすべての診療科目を扱っている。日本の医療体制や課題についての書籍出版もしており、地上波メディアにも出演中。
文/えうせ
ウーマンカレンダー/シニアカレンダー編集室
あなたの体験談も教えて! 抽選でギフト券進呈
インスタグラムやブログで家族の話をつづっているおーちゃんによる50代の日常を描いたマンガ。 アラフィフのおーちゃんには、70代と80代の両親がいます。そんな両親は夫婦として58年間...
続きを読む私は長年ワンオペで義母を介護してきました。負担が大きいと何度も夫に相談しましたが、彼は無関心。協力してくれたことはありませんでした。そうして10年が過ぎたある日、義母が他界。「母さ...
続きを読む私は5歳の息子と夫と3人暮らし。飲み会ばかりで家族のことは二の次という夫に不満が募っていたある日、私と息子が同時に高熱を出してしまいました。夫に体調不良を訴えてSOSを出したのです...
続きを読む私は50代後半の元バリキャリ。たまった資産を元手に現在は退職し、山で隠居生活を満喫中です。さらに、1人息子の結婚が決まって胸をなで下ろしました。ところが、会社で知り合ったという嫁に...
続きを読む専業主婦の私は、20年連れ添った夫から離婚を宣言されました。男尊女卑で傍若無人、高圧的な夫は長いこと不倫をしていて、その相手と再婚するのだとか。私が泣いてすがると思っていた夫でした...
続きを読む家族旅行をすることになった私たち家族。しかし旅行当日、義母は出発時間を偽り、私だけ置いて旅立ってしまいました。「あなたは留守番に決まっているでしょ」と意 …
跡継ぎとなる男の子への過度な期待を持つ義両親。娘を出産したときにかけられた義両親からの衝撃の言葉は、今でも忘れられない記憶となっています。 ★関連記事: …
新卒の女性社員が入社しましたが、半年たっても仕事の成果が出ず、私は教育係として指導することになりました。ロールプレイングを通して営業の練習をさせようと計 …
若いころからサウナに行っても汗ひとつかかないくらいの代謝の悪かった私。手足の先が冷え、目の下のクマも目立つなど血の巡りも良くないと感じていました。運動経 …
次男を出産するにあたり、義実家にお世話になることにしました。長男のときの実家への里帰りと比べ、育児に専念できる環境に喜んだのもつかの間。滞在を快く迎え入 …
人気マンガ家・イラストレーターの和田フミ江さんがステキなおばあちゃんを目指すマンガ連載「ときめけBBA塾(ばばあじゅく)」。かむ力が、人よりも強すぎるこ …
子どもと公園に出かけるたびに、どんぐりや木の実を「宝物」と呼んで拾っては、持ち帰るのがわが家の恒例でした。そんな折、ある悲劇が起きたのです……。 ★関連 …
40代後半に突入した私は、夕方になるとふくらはぎが重だるくて、早くお風呂に入りたいと思う毎日。しかし、実際にお風呂に入れるのは家族の中で最後なので、疲れ …