「喉に何か詰まっている?」40歳で突如襲った喉の違和感。基礎体温の記録で見えてきた意外な事実とは
40歳になったころ、突如として生じた喉の違和感。喉に何か詰まっているようで何度もせき払いをしたり水を飲んだりしましたが、その違和感は消えませんでした。そ …
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私の祖母は、祖父の他界がきっかけで認知症を患ってしまいました。私にとって何よりつらかったのは、症状の悪化とともに自分の存在を忘れられたことです。認知症の祖母の介護生活での苦労や経験から学んだことについて紹介していきます。
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私の祖母は70代後半のときに認知症を患いました。きっかけの1つは祖父の他界で、最初は調味料などストックがあるにもかかわらず繰り返し購入してくる、数十分前に話したことを繰り返すといった程度でした。家族は認知症に対する理解が浅く、「加齢による物忘れ」と軽く考えていました。
この時点で早く病院に相談をしていれば進行を遅らせることもできたかもしれませんが、何もしなかったことで急激に症状が進んでいったのです。1年もたつと娘である私の母のこともかろうじて名前は覚えているものの、親戚の子どもだと言い張るようになりました。自分の子どもですら存在が曖昧な状態のため、当然私のことなど存在すら認知されていません。
認知症を発症して2年ほどたったころ、1人暮らしをしている祖母に会いに行くと玄関先で「セールスはお断りだから帰ってくれ」と言われました。「あなたの孫だ」と言っても、「私に孫なんかいない。帰らないなら警察に電話をする」と怒鳴られたため、悲しみに暮れながら帰りました。
祖母がひとりでいると、薬の飲み忘れや過剰摂取などで命に関わるトラブルが起きるかもしれないと医師に忠告されたため、現在祖母は介護施設に入っています。症状の進行は止まらず、最近は祖父がまだ生きていると思い込んで食事を作るために家に帰ると騒ぐことも頻繁にあるそうです。
介護施設に入居後に一度面会に行ったのですが、私を他人だと認識しているため会ってもらうこともできません。祖母と孫という関係で話をすることは二度とできないのだと考えたとき、涙が止まりませんでした。
祖父が亡くなったとき、1人暮らしをさせずに家族が引き取っていれば、認知症を発症しなかったかもしれないし、自分が定期的に顔を出して話し相手になっていれば存在を忘れられることもなかったかもしれません。現在、母は認知症を発症してもすぐに対処できるように病気について勉強しています。二度と同じ過ちを繰り返さないためにも、できることはやっておくつもりです。
認知症は、対処する時期が早ければそれだけ病気の進行も遅らせることもできるので、もし身近な家族に疑わしい症状が現れたときは、すぐに医師に相談したいと思います。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/菊池大和先生(医療法人ONE きくち総合診療クリニック 理事長・院長)
地域密着の総合診療かかりつけ医として、内科から整形外科、アレルギー科や心療内科など、ほぼすべての診療科目を扱っている。日本の医療体制や課題についての書籍出版もしており、地上波メディアにも出演中。
文/山上たつひこ
ウーマンカレンダー/シニアカレンダー編集室
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