40代、目に違和感や痛みを感じるように…不安を感じて眼科を受診⇒まさか原因に驚き!【体験談】
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「美容に良い成分を1つ挙げるとしたら?」と聞かれたら何と答えますか。いろいろありますが、一番と言っていいくらいコラーゲンは有名ですよね。でも、いざコラーゲンについて考えてみると、どんな効果があるものなのかわからない方も多いのではないでしょうか。そこで、コラーゲンとは何か、どんな働きをするのか、そして40代・50代女性にどうして必要なのかを美容専門医の黒田あいみ先生に聞きました。
監修/黒田あいみ先生(Zetith Beauty Clinic 医師/東京美容外科沖縄院院長)
美容外科、美容皮膚科、予防医学(栄養療法)、アンチエイジング専門医。Zetith Beauty Clinic 、東京美容外科沖縄院にて勤務。トライアスロン日本代表の経歴を持ち、⾃分がアスリートであることも⽣かしつつ、美と健康のスペシャリストとして「中からと外からの美と健康」を信念に、外から(美容医療)だけでなく、中から(分子栄養学、予防医学)の美と健康の権威として多くの文化人、芸能人、アスリートからの信頼も厚い。著書に、「中田敦彦のYouTube大学」でも紹介された「アスリート医師が教える最強のアンチエイジング」(文藝春秋社)がある。
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コラーゲンというと、ぷるぷるとしたゼラチン状の物質が思い浮かびます。そもそもどんな成分なのでしょうか。
「コラーゲンは、人の体を構成するたんぱく質の一種です。たんぱく質全体の約30%を占めているといわれています。
コラーゲンは肌のハリや弾力を保つ成分として有名ですが、皮膚の約70%をコラーゲンが占めています。皮膚の真皮にあるコラーゲン分子は、アミノ酸がつながってできた『三重らせん構造』をしていて、肌にハリと弾力を与えています」(黒田先生)。
しかし、コラーゲンは皮膚だけにあるものではないと黒田先生は言います。
「コラーゲンは全身の臓器に関わっています。皮膚以外にも
などを構成しています。この中でも皮膚と髪、軟骨に多く含まれるので注目されやすいのですが、コラーゲンは体全体の健康を保つために欠かせない成分です」(黒田先生)。
コラーゲンは加齢とともに減る、ということは何となくわかるものの、どうして減ってしまうのでしょうか。
「コラーゲンは体内で合成されているのですが、加齢とともに細胞の数が減ったり、細胞の働きが衰えたりすると合成力が落ちてしまいます」。
「コラーゲンは合成されるときにビタミンCや鉄分などいろいろな成分を材料にするのですが、女性ホルモンも使われます。閉経に向けて女性ホルモンは減るため、コラーゲンの合成力も落ちていきます。コラーゲンは30代前半をピークに減少するといわれています」。
「紫外線の影響もあります。長い年月にわたって紫外線に皮膚や髪がさらされていると、コラーゲンが減少することがわかっています」。
30代前半をピークに減り続けるというコラーゲン。減ったままにすると体にどんな影響が出るのでしょうか。
「肌や髪だけでなく、体全体に影響がありますね。一例を挙げると……
肌の潤いがなくなり、ハリや弾力が失われ、シワなどの原因になります。そのような状態の肌が紫外線対策をしないまま浴び続ければ、シミやソバカスが増える原因になります。
コラーゲンは健康的なピンク色の爪のためには欠かせません。爪の根元はコラーゲンの保湿効果で乾燥を防ぎながら新陳代謝を促進します。コラーゲンが不足した爪は、割れる・欠けるなどの影響が出てきます。また、縦に筋が入った爪もコラーゲン不足が原因だと言われています。
コラーゲンの減少は骨の強度や骨密度に影響を及ぼしているといわれています。閉経後、女性ホルモンの減少で加速する骨粗しょう症にもコラーゲン不足が関係しています。関節の滑らかさにも関係しているため、コラーゲン不足は関節痛の原因となります。
血管の主成分もコラーゲンです。コラーゲンにより血管の弾力性を保っているため、不足すると動脈硬化の原因にもなります。また、コラーゲンには血管を修復させる機能もあります。不足すると修復機能が衰えて血管がもろくなり、脳卒中も引き起こしやすくなります。
脳もコラーゲンが成分となっているため、不足すると認知機能などさまざまな弊害が起きます。物忘れは典型例ですね。
コラーゲンが不足すると以上のような老化・不調が表れやすくなります。コラーゲンは美容面だけでなく健康面でもとても重要な働きをしているのです」(黒田先生)。
40歳を過ぎるころから年々ひどくなっている物忘れ。老化と諦めていましたが、まさかのコラーゲン不足も原因とは。美肌についても諦めかけていた私ですが、物忘れや認知機能の低下は周囲に迷惑がかかるのでこれ以上の悪化はできるだけ防ぎたいところ。コラーゲン不足を放置していては危険、ということがわかりました。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
取材・文/mido(50歳)
ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重顎が悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。
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