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ケーキ屋で働いている私の友人と、退職した女性店長との間に起こった話です。元店長はフレンドリーでお客様からの人気もあったのですが、気分屋な面もありました。そんな元店長も、初めは友人には普通に接してくれていたのですが、次第に嫌な態度を取ることが多くなります。友人に対して当たりが強くなったと思われる元店長のある症状とは……?
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35歳の私の友人はケーキ屋で働いています。すでに退職した40代女性の元店長は、ケーキ屋開店当時から店長をしていました。友人と元店長は、10歳近く年が離れていましたが、休みの日に一緒にランチに行ったり、プライベートでもLINEをしたりする仲だったそう。
元店長はとても明るい性格で、人の観察力に優れていました。ケーキを買いに来たお客様によく声をかけながら接客し、記憶力も良く、お客様と交わした会話の内容もよく覚えています。「そういえば、この間はどうでしたか?」とお客様との話を広げられるので、自然と元店長のところには人が集まり、世間話をしながらケーキを選ぶお客様も多かったようです。
しかし、お客様に見せるフレンドリーな性格の半面、元店長はとても気分屋な面がありました。自分の機嫌や体調が悪いときはもう最悪……。さすがにお客様の前で機嫌の悪さは見せないものの、スタッフたちの前では不機嫌アピールをしていたようです。
元店長はいつもは年下スタッフにもタメ口に近い話し方をするのに、機嫌が悪いと初対面の人と話すようなかしこまった敬語になることがあり、友人が働き初めのころは「ああ、今日はそんなに体調悪いんだ。大丈夫かな」と心配していたようです。
しかし、次第に元店長は他のスタッフには普段通りに話すのに、友人にだけあからさまに敬語を使う日が増えてきて、友人は違和感を覚えるようになりました。
友人は、元店長と自分は仲がいいと思っていたからこそ、なぜそんな態度を取られるのかわからず、悩んでマネージャーに相談したそうです。すると、「実はこの前、店長が休憩中に『私、イライラすることが増えて、更年期かもしれないから市販薬買ってみたんです』って話してくれたの。だから、気分の上がり下がりが激しいのは更年期も影響しているのかも。嫌な態度を取られるといい気持ちはしないけど、私は○○ちゃん(友人)の気持ちはわかってるつもりだから、店長のことはあんまり気にしないで」と言ってくれたそう。
友人は更年期障害について調べ、女性ホルモンのせいで急にイライラしたり攻撃的になったりすることを知りました。「更年期の症状だとしたらこれまでのことも納得いくし、私もそのうちなるかもしれない……。でも、正直私にはどうすることもできないから、店長のことは気にせず仕事をすればいいや」と考え方を変えたそう。
出勤時の声のトーンで調子がすぐにわかるので、トーンが低い日は「今日は症状が重い日だな」と判断し、友人は店長に合わせた対応をするようになりました。また、元店長がわざと扉を強く閉めたり、備品をバン! と置いたりすることも調子が悪いときの当たり前の光景に。「物に当たるのは良くないけど……。今は調子が悪いんだろうな」と思いながら、なるべく淡々と仕事をしたそうです。
かと思えば、元店長の機嫌がいい日には、「これ、○○ちゃんが好きそうだと思って!」とプレゼントをくれることもあり、友人は元店長の機嫌に振り回される日々でした。
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