医師「食事制限は逆効果」更年期に痩せにくい体を招く危険な隠れNG習慣とは【医師監修】
痩せたいけど運動はしたくない。そこで糖質制限をはじめ、置き換えダイエット、朝食や夕食を抜くなど、若いころにひと通りおこなったことがある方も多いのでは。し …
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更年期は、閉経を境に前後5年、10年間を指します。急激な女性ホルモンの低下や不安定な女性ホルモンの分泌から来る更年期症状、その症状が日常生活に支障を来すようになった更年期障害についての体験談を紹介します。
50代になった私が悩まされるようになったのは、口の中の渇き。喉が渇くのではなく、口が渇くのです。口の中のトラブルというと、これまでイメージするのは口内炎くらいだったので、こんなトラブルがあるなんて思いも寄らないことでした。そんな私が改善に向けて取り組んでみたことを紹介します。
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なんだか目が渇くと感じるようになったり、朝、目が覚めると口の中がネバネバして気持ちが悪かったり、口の中が渇くと感じるようになったり……。そんな乾燥が気になり始めたのは、51歳を過ぎたころからです。ある日、子どもから「ママ、口が臭い」と言われ……。ショックでした。
とりあえず、この機会に専門家に診てもらおう、病院に行ってみようと、耳鼻科と眼科を受診することにしました。眼科では「年だから仕方ないね」と言われただけで、乾燥予防の点眼薬を処方されました。耳鼻咽喉科でも同じようなことを言われ、唾液の代わりになるスプレーを処方されました。私にはスプレーの使用感が合わず、結局1度しか使用しませんでした。
ただ、もしかしたら口の中を清潔にすることで改善できるかもしれないと思い、思いつくあれこれを試してみました。歯磨きの回数を増やす、歯磨きの方法を変えてみる、たまにはマウスウォッシュで口の中をすすぐ、何か食べた後はうがいをするなどです。劇的に改善されることはありませんでしたが、しないよりはマシだと思って継続しています。また、就寝時の鼻呼吸用のテープを貼って寝てみたら、口の渇きはかなり改善されました!!
その後しばらくして、偶然手に取った雑誌の更年期特集のページが目に留まりました。口の中の乾燥とその対策として、唾液を分泌するトレーニング方法が掲載されていたのです。私は「そうそう、これこれ!」と、早速そのトレーニングをおこなってみることにしました。
トレーニングは2つだけ。1つ目は、唇と前歯の間に舌を入れ、そのまま舌を時計回り・反時計回りに3回ずつ動かすもの。2つ目は、顎のとがった部分の内側のくぼみにある舌下腺(ぜっかせん)に、両手の親指をそろえて当ててゆっくり押し上げ、5秒押して唾液の分泌を促すという簡単なものでした。私は1日に2、3回をめどに気が付いたときにいつもおこなうようにしました。
それがいつの間にか習慣になり、あるときから口の中の渇きは改善されたように感じました。「やったー! 治った!」と、トレーニングをやめてしまうとまた元通り。トレーニングによって改善はされても完治はできていなかったのです。継続は大切だと実感し、それからはまた続けるようになりました。
病院で医師から言われた「年だから仕方ないね」という言葉が気になり、「この口の乾き、年齢が関係あるの?」と自分なりに調べてみると、口の中が乾燥するのは50歳以上の女性に多いようです。年を重ねると、口の周りの筋肉や歯の衰えなどからかむ力が低下し、唾液の分泌量が少なくなってしまうとのこと。また、女性の場合は、女性ホルモンの分泌が低下するので、それに伴って唾液の分泌量も減ってしまうようです。私は口の中の乾燥が加齢に関係があることがわかり、驚くばかりでした。
さらに、唾液には抗菌作用や自浄作用があるので分泌が少なくなると口の中に雑菌が増えてしまい、口臭が強くなって虫歯や歯周病、口内炎などの病気になりやすいとのこと。何か食べるときにはゆっくりよくかんで食べること、みかんなどの柑橘系や梅干しなどの酸味のあるものを食べて唾液の分泌を促すこと、水分を時々口にして口の中の保湿をすること、部屋が乾燥しないようにするなどで軽減できるようなので、気を付けようと思います。
口の中の渇きは、唾液の分泌量が低下することによって生じるなんて思いもよりませんでした。ひどくなると舌がヒビ割れたり、食べ物の味がわかりにくくなる味覚障害になったりすることもあるようです。これからもガムをかむなど簡単なことから生活に取り入れ、日常生活の中で改善していけたらと思います。
年を重ねるにつれ、今までできていたことができなくなるなど、自信をなくすこともありました。けれど、そのときにできることをすればいいと思えるようになってから気持ちが軽くなりました。トラブルとうまく付き合いながら、まだまだ頑張ります!
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/粒来 拓先生(よしかた産婦人科分院 綱島女性クリニック院長)
日本産科婦人科学会 専門医・指導医。日本女性医学学会 女性ヘルスケア認定医・指導医。日本女性心身医学会 認定医。患者一人ひとりの症状と考え方に寄り添い、サポートしている。
イラスト/きびのあやとら
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