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40歳のとき、大腸内視鏡検査を受けました。健康診断で再検査になったとか、血便が出たとか、おなかが痛かった、というような自覚症状はまったくありません。ただ、私が40歳という年齢になったこと、父が大腸がんを患ったということで、医師からも検査を受けることをすすめられたのです。
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2021年、父が大腸がんを患いました。父は市の健康診断で「血便がある」と再検査になり、それから大腸がんの診断を受けてあれよあれよという間に入院、手術。術後の経過は良好で、今は3カ月に一度の通院で様子を見ています。
父の入院の際、私は大腸がんについて本やネット記事を穴が空くほど調べました。すると出てくるのは、「大腸がんは、40代になると男女ともに発生率が上がる」というもの。
私は年に一度の健康診断は受けており、検便で再検査になったことはありません。お通じも毎日あり、何か自覚症状があったわけでもなかったのですが……。しかし、40歳になったのを機に一度行ってみようと思い立ち、近所に新しくできた大腸内視鏡検査ができる病院へ向かいました。
私はそのときちょうど40歳。家族に大腸がんになった人がいるということ、40歳という年齢から、医師から「検査をおすすめする」と言われ、検査をすることになりました。大腸内視鏡検査はすぐにできるものではなく、大腸の中を空っぽにする必要がある検査です。数日前から指示通りの食事をとり、当日は2Lほどの下剤を飲み、腸を空っぽにして検査に臨みました。
結果はなんとポリープが見つかり、その場で切除することになりました。ポリープは放っておくと、がん化のリスクがあるものだそうです。血便や腹痛などまったく自覚症状はありませんでしたが、大腸内視鏡検査をして本当によかったと思いました。
父のがんがきっかけで大腸がんについて調べ、大腸内視鏡検査にたどり着いた私は、ポリープの切除をすることになりました。麻酔でぼーっとしている間に検査も手術も終わったので、体の負担はありません。自覚症状はなかった私ですが、検査をしてよかったと心底思います。今後は、2年に一度の検査で良いと医師から言われています。40歳を過ぎて、体を大切にしたいと思う出来事でした。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/里村仁志先生(里村クリニック院長)
消化器疾患が専門。2003年 獨協医科大学医学部卒業、2005年獨協医科大学第1外科、2016年さいたま赤十字病院外科を経て、現在に至る。
文/新谷けご
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