「寂しくなかったかな…」母を見送り芽生えた終活への意識。家族への思いやりと備え【体験談】
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更年期は、閉経を境に前後5年、10年間を指します。急激な女性ホルモンの低下や不安定な女性ホルモンの分泌から来る更年期症状、その症状が日常生活に支障を来すようになった更年期障害についての体験談を紹介します。

生理不順になり婦人科に行ったところ、更年期が始まっていると言われました。更年期障害の症状として不眠がありますが、つらい不眠とそれを乗り越えたきっかけについてお話しします。
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きっかけは、子どもの病気や家族の風邪でした。子どもの病気で夜にせきが続くことがあり、夜中に何度も起こされました。一緒に寝ている家族にもうつり、風邪をひいた状態が続きました。
夜中に起こされることが何度も続き、自分も風邪をひいて1カ月くらいたったころ、夜中に起きてしまうようになり、寝不足が続きました。昼寝をしようと思っても寝ることができず、次第に疲れがたまっていきました。更年期で不眠の症状があると医師に聞いたことがあったので、「もしかして更年期になっているかもしれない」と思い、再度婦人科を訪れたのです。
最初、婦人科では精神科で処方されるような眠剤(睡眠薬)を処方してくれました。しかし、これに依存してずっと飲み続けるのはよくないと思い、ほかに何か方法がないかと聞いてみました。すると、医師からは「漢方薬で治療したらどうか」と提案されたのです。更年期障害のときに用いられる、不眠に効果がある漢方薬をしばらく継続することにしました。
体が薬になじんだころ、少しずつ睡眠が戻ってきて、自分の体に合っていると感じました。それから2年間、更年期の最中ではあるものの、漢方薬から卒業したいと思い、婦人科にまた相談することに。医師からは「心配なら少しずつ量を減らそう」と言われ、最後はお守りのように持っていました。1日朝昼晩に3袋服用していた漢方薬は、夜のみの1袋まで減らせました。
更年期障害では不眠の症状もあるということですが、一方で精神的な要因もあるようです。効果が弱いのでは? と、当初はあまり信用していなかった漢方薬ですが、婦人科の先生が処方してくれた漢方薬が自分には合っていたようで、漢方薬を減らしても効果を感じられるようになりました。
医師からのアドバイスで、「眠ることを諦める」ことも良いそうです。どれくらい寝たのかを気にせず、1日のパフォーマンスに集中することで自然な眠りが訪れるとのこと。更年期障害自体、精神的に不安定になることも多いため、先生からいろいろアドバイスをいただきました。
不眠と更年期障害は一見関係がないように感じますが、精神的なものを含めて関連がある症状だと知りました。私は幸い、良い漢方薬が見つかり自分に合っていたため、改善が見られるようになりました。今でも眠れない日はありますが、あまり気にしないようにしています。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/沢岻美奈子先生(沢岻美奈子 女性医療クリニック院長)
医療法人社団 沢岻美奈子女性医療クリニック理事長。産婦人科医。
2013年より神戸で婦人科クリニックを開業。女性検診や更年期を中心に女性のヘルスケア領域に長く従事。2025年9月には、恵比寿に婦人科・美容皮膚科Takushi clinicを開業。更年期ドックでの女性特有の健康評価から治療までを、経験豊富な産婦人科女医がワンストップで提供。心身の不調が特徴な更年期の揺らぎ世代を対象に、“女性医療コーチング”という新スタイルで全人的なサポートをおこなっている。また、Instagram(@takumina _clinic)や、podcast「女性と更年期の話」、YouTubeチャンネル「8時だヨ 更年期全員集合」などを通じ、幅広く情報発信をおこなっている。
文/森凛
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