「まるで自宅のように」夫を亡くした友人宅に通う夫。ある日、義母が訪問して目にした光景とは
今から30年以上前、義母が経験した出来事です。友人夫婦の奥さまに対する義父の善意がきっかけで、思いも寄らない形で家庭の空気が変わっていきました。最初は誰 …
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数年前に第一子が誕生した姉夫婦。子宝に恵まれて幸せいっぱいの家族に見えていましたが、出産をきっかけに喧嘩が増えて悩んでいたそうです。仲が良くて喧嘩をほとんどしたことがない2人だったので、そんな悩みがあるなんて驚きでした。妊娠・出産を機に擦れ違ってしまった夫婦のエピソードを紹介します。
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姉夫婦は30代後半の同い年で、結婚後すぐに子宝に恵まれました。姉の夫である義兄は育休を取り、赤ちゃんのお世話を勉強して家族3人での生活を楽しみにしていたようです。そんな姿を見て、姉も産後の生活に不安は感じていませんでした。
出産後、赤ちゃんは昼夜問わず3時間ごとに起きていましたが、姉は義兄と家事と育児を分担して徐々にペースをつかんでいました。初めての出産で慣れないことばかりでしたが、このころは娘を育てるという共通の目標に向かって協力できていたと思います。
しかし、義兄は同時進行が苦手な性格で、赤ちゃんのお世話をするにも時間がかかってしまうことも。姉はテキパキ効率よく物事を進めたい性格なので、徐々に義兄のやり方に対して指摘することが増えていました。さらに、何度伝えても忘れてしまう義兄に対して徐々に感情的になってしまい、喧嘩の原因に。
感情的になってイライラが隠し切れない姉に対して、争いが好きではない義兄はストレスを感じているようでした。
そんなタイミングで、赤ちゃんの生後100日を祝って家族でお食い初めをしました。楽しく家族でごはんを食べていましたが、準備や片付けでも喧嘩が絶えずせっかくのイベントでも悔いが残ることに。
そしてお食い初めから数日後、義兄の育休が終了して姉のワンオペ育児がスタートしたのです。ストレスから1カ月で7kg以上体重が激減してしまい、姉の体調は限界を迎えていました。常に余裕がなく、義兄が何か手伝ってもちょっとしたミスや段取りが悪いと指摘してしまうことも。義兄も姉もストレスがたまり、解消できないままの日が続いていました。
「このままではダメだ!」と話し合いをし、義兄は仕事の時間を調整して定時で帰ってくるようになり、姉も感情的な言い方をしないと約束。しかし、話し合いの直後は気を付けていてもお互いに時間がたつと少しずつ元通りになってしまい、何度も喧嘩をしてしまいました。
同じことの繰り返しで解決しないまま喧嘩ばかりの日々が続くのならいっそ……と姉は真剣に離婚を考えるように。そんなときに好きなYouTuberが、夫婦時間を取ることの大切さを語っている動画を目にしました。夫婦でお気に入りのチャンネルだったので、「これをまねしてみたらいいかも!」と最後の望みをかけて、義兄に定期的な話し合いを提案。毎月1回家族会議を開くことにしたのです。
日常のちょっとしたことで感情的に怒ってしまっていた姉は、家族会議の日までに冷静を取り戻し、落ち着いて義兄に要点を伝えられるようになりました。また、なんでもテキパキやろうとせっかちになりすぎていて、目の前の赤ちゃんに向き合えていなかったことにも反省。義兄を見習ってゆっくり赤ちゃんと遊ぶようになりました。
忘れっぽい義兄は、毎月家族会議で振り返りができるようになったので、姉から同じことを何度も言われることが減りました。お互いに相手の性格を受け入れて、自分から合わせられるよう変わったのです。
さらに、この1カ月で赤ちゃんができるようになったことや成長を一緒に振り返り、簡単な育児日記を夫婦で書いてみることにしました。今まではお世話に必死で、成長を振り返ることができていなかったので、いい機会になったようです。これからも月1回の家族会議は欠かさず、話し合う時間を作っていきたいのだとか。
あんなに険悪だった夫婦仲も、家族会議をするようになってからはあっという間に元通り良好になりました。どんなときでも夫婦で話し合う時間は大切なんだと学んだ出来事です。
妊娠・出産で家族が増えると、今まで通りの生活を送るわけにはいきません。夫婦であっても育児への考え方や価値観が違って当然のこと。姉夫婦には話し合いの時間を作るのがぴったりだったようです。
今でも姉に会うと時々愚痴を聞かされますが、産後ほどの険悪な状況ではない様子。家族会議で定期的に不満を解消できているのがよかったのでしょう。小さな不満でも積み重なると擦れ違いが大きくなってしまい、取り返しがつかないことになりかねないと感じたエピソードでした。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
イラスト/山口がたこ
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