「いつも誰かに見られている」長年の呪縛から母を解放した実家じまいの決断 #実家をたたむ 最終話
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2度目のシングルマザー生活も8年目に入り、息子たちの成長とともに少し時間と気持ちに余裕が出てきたアラフィフの私。思い切ってマッチングアプリを始めたところ、3カ月目に30代の恋人ができました。その体験談です。
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マッチングアプリを始めたのは47歳のとき。「いいね」をしてくれる相手は50代が多く、やはり同世代の男性は年下を選ぶのだろうなと思っていました。50代のお相手2人、40代のお相手2人とマッチングしましたが、それぞれ本格的なお付き合いに至らないまま48歳を迎えた私に、あるとき38歳の男性から「いいね」が届きました。しかも2度も。2度目のときは「メッセージ付いいね」といって、追加料金を払ってメッセージを添えた「いいね」でした。
正直なところ、アラフィフの私が30代の男性からそこまでアプローチされるとは想定外でした。そのときは好みとも感じなかったので見送ろうと思ったのですが、何となく引っ掛かって「いいね」を返してマッチング成立。それが彼との出会いでした。彼が言うには、私のプロフィール写真が好みだったのと、自己紹介文のコメントに大人の魅力を感じたのだとか。
彼とのやりとりは楽しく、また熱心に口説いてくれるので、自然と気を許すようになりました。とはいえ、しばらくメッセージや通話をした後に一度会ったのですが、そのときも付き合おうとまでは思えなかったのが率直な気持ちでした。
私はそのころ激務が続いており、毎週末が休日出勤でヘトヘトでした。実は彼とマッチングをしたのも、週末出張帰りの空港で疲れ切っているときに、熱心なメッセージをもらってつい心が動いたのがきっかけでした。
彼は3児のシングルファーザーで、毎日とても忙しい中、いつも私を気づかってメッセージや通話をしてくれるので、次第に安心感を覚えるようになっていました。子どもたちが寝てから車を飛ばして、深夜帰宅の私を迎えに来てくれたことも。言葉だけでなく行動でも気持ちを伝えてくれる彼に、私も心が揺れるようになりました。
そんな日が続く中、私も意地を張らないで彼とちゃんと向き合ってみようと腹をくくりました。ずっと彼の告白を保留にしていましたが、お付き合いすると返事をし、9歳下の恋人とのお付き合いがスタートしたのです。彼はとても喜んでくれて、そんな若々しい反応もとても新鮮でした。
そうして始まったお付き合いですが、何といっても9歳差なので、最初は私のほうが年齢差を引け目に感じていました。ですがお付き合いが進む中で、年の差を意識する事態がほぼないことに、お互い驚いています。見た目に関しては、私はもともと若く見られるほうで、彼は老けて見られるということがあるのですが、何よりとても気が合うので、プライベートな会話の中ではギャップをほぼ感じないのです。
もちろん育児や仕事に関しては、私のほうが人生の先輩なので、彼にアドバイスをすることもあります。ですが逆にプライベートでは、彼がいつも言葉や行動で私に気持ちを伝えてくれるので、これまでにない安心感があります。私のほうが彼に支えられていると感じることが多く、これでバランスが取れているのかなと思ったりもします。
30代の彼との会話が日常になると、つい自分も30代のころの気持ちに戻っているのに気付いて驚くことも。これはうっかり老けてはいられないな……と思う毎日です。
お互い軽い気持ちで始めたマッチングアプリで、「こんな新鮮な恋愛ができるなんてね」と2人で笑い合っています。特に彼はまだ子どもたちが小さいので自由になる時間が少ないですが、子育てのピークを超えた私にはそのつらさもわかるので、会える時間が短くてもそれほど苦になりません。
年の差恋愛がこんなに楽しめるとは、思ってもみませんでした。「せっかく出会えたのだからこのご縁を大切に育んでいきたいね」と2人で話しています。お互いにとって無理のない形で、長くこの関係を温めていけたらと思っています。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:ナカムラアキノ/40代女性。40歳で再び独身に戻った、バツ2シングルマザー。30代まではボディラインにも肌にも自信あり。40代初期はプロポーションを褒められたり、そこそこモテたりでいい気になっていたが、40代半ばになり加齢の現実を徐々に目の当たりにしている最中。
イラスト/きびのあやとら
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年7月)
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