「一歩も外に出たくない…!」ひきこもりを決め込むも…現実はそう甘くない!? #五十路日和 124
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知人女性が47歳のころ、突然足首が腫れてきました。最初はすぐに良くなるだろうと思って、あまり気に留めていなかったそう。しかし、徐々に患部は熱を持ち、痛みを伴い歩行が困難になるほどに。病院を受診し、薬を処方されたにもかかわらず、彼女の楽観的な性格がゆえにちょっと残念な事態に陥ってしまった体験談です。
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現在50歳の知人が47歳のころに経験した出来事です。知人は当時から接客業で、ほぼ毎日立って仕事をしていました。
立ち仕事で朝から晩まで足を使っていたからなのでしょうか。ある朝、知人が目覚めると、左の足首のあたりが腫れていたのです。最初は、「連勤で立ちっぱなしが続いていたから、むくんだのかな?」と少し違和感がある程度だったので、あまり気にしていませんでした。
翌日になると赤みも出て、歩くと痛みを伴うようになっていたのです。さすがに知人は足の状態の変化に「何かの病気?」と疑い始めましたが、歩けないこともないし病院を受診するほどでもないだろうと思い、そのまま放置していました。
しかし、2~3日たつと、状態はさらに悪化。歩くとズキッと痛みがはしるので、左足に衝撃を与えないよう引きずるように歩くしかありませんでした。そんな歩き方をしていて周りが気付かないわけもなく「どうしたの?」と聞かれ、知人はズボンの裾を上げて腫れている左足を見せながら経緯を話しました。「それって痛風なんじゃないの?」と言われて、「やっぱり病気なのかな?」と急に不安になり、翌日、慌てて病院を受診することにしたのです。
かかりつけの内科へ行くと、医師から痛み止めと抗菌剤が処方されて、1週間服用して様子を見ることに。「立ち仕事だから、足を酷使しているのかもしれないね。抗菌剤を飲み切ったら、また症状を見せにきてください」と言われました。特に何かの病名が告げられることもなく、その日は帰宅。「がんとか大きい病気じゃなくてよかったー!」と、知人は少し安心したそうです。
病院を受診してから3日後、知人の左足の腫れや痛みは徐々になくなっていったそう。その数日後、足の腫れも痛みも完全に引いて、知人は「もう病院に行かなくていっか」と自己判断で勝手に決めてしまいました。そればかりか、処方してもらった薬もまだ飲み切っていませんでしたが、その薬の服用もやめてしまったのです。
その後数週間、足の腫れと痛みは感じなくなり、普段の生活を取り戻していました。しかし、病院を受診してから1カ月が過ぎたころ、状況が一変。知人の左足は再び腫れてしまったのです。しかも、前回発症したときは腫れてから数日後に痛みを感じていたのですが、今回は足が腫れるのと同じタイミングで痛みも感じるように。知人は再び足を引きずりながら歩かなければいけない状態になってしまったのです。
すると、周りからは「もらった薬、勝手に飲むのをやめるからでしょ!」「もう一度病院行きなよ」と言われる始末。反省した知人はおとなしく再び病院を受診しました。
知人は再びかかりつけの病院を受診しました。すると医師からは「総合病院で詳しく診てもらって!」と言われたのです。整形外科の医師宛てに紹介状を書いてもらい、大きな総合病院で足の状態を検査することに。しかし、その総合病院はバスと電車を乗り継いで1時間弱くらいかかる場所にあります。車の運転ができない知人は、足を引きずりながらバスや電車を乗り継いで病院へ向かいます。痛みがある左足をかばいながら歩いていたこともあり、病院に着くころにはヘトヘト状態でした。
いざ診察してもらうと、医師から「詳しく診てみましょう」と言われ、MRIや超音波検査もすることとなり、ほぼ1日病院で過ごす羽目に。
知人は1日がかりの総合病院での精密検査に疲れ、再発してしまったショックも大きかったそうで、気持ちが沈んだ日々を送ることに。数日後、精密検査の結果が出て「化膿性滑液包炎(かのうせいかつえきほうえん):黄色ブドウ球菌などのバイ菌が原因で、強い痛みと患部が赤く腫れ、熱を持った状態になること」と診断されました。ハッキリとした原因はわからなかったのですが「立ち仕事で足を使いすぎていることが原因かもね」と医師に言われたそうです。
そして知人は再び、抗菌剤を処方されることに。前回、自己判断で薬の服用を中断して後悔していたこともあり、知人は処方された抗菌剤を最後までしっかり飲み続けました。症状が落ち着いてからも数日間は無理をせず、時々座って足を休めながら仕事をしていたそう。そのおかげもあってか、3年たった現在も再発せず過ごしています。
病院を受診して薬を処方してもらったのはよかったものの、症状がなくなってきたからと、抗菌剤の服用を自己判断で中断してしまった知人。薬の服用を勝手にやめてしまったことが原因なのか確証はありませんが、結果的に足の腫れと痛みが再発し、総合病院まで行って精密検査をすることに。最初から処方された抗菌剤を飲み切っていれば、再発して度重なる痛みに苦しむこともなかったかもしれません。
症状が落ち着いたからと言って自己判断せず、しっかり医師に判断してもらうことが大切だと思いました。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/中村光伸先生(光伸メディカルクリニック院長)
整形外科医の知見から骨の仕組み、体の動かし方を活かした骨のトレーニングを提唱する骨の専門医。骨の強化と全身の機能回復を両立する「骨たたき」を考案。若々しい体を取り戻す「リバースエイジング」の専門家としてメディアにも多数出演。著書に『医者が考案した骨粗しょう症を防ぐ1分間骨たたき』『ひざたたき 世界一かんたんな健康法』(アスコム)。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年7月)
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