歯の詰め物がポロリ…歯科で抜歯宣告。インプラントか、ブリッジか究極の選択に50代が下した決断は
疲れると決まってうずく、20代に治療した右上の糸切り歯。メンテナンス時にもその歯だけ歯周ポケットが深いなど、歯医者さんにも要注意と言われていた歯でした。 …
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歯周病は、細菌(歯周病菌)感染によって引き起こされる炎症疾患。何も対策をしないでおくと、やがては歯を支えている骨を溶かして結果的に歯を失う原因にも。歯周病や虫歯などの歯のトラブルについての体験談を紹介します。
私は若いころから歯には自信がありました。20代のころに親知らずの抜歯をしたくらいで、歯医者さんのお世話になることは、50代後半まであまりありませんでした。ところが、気付いていないだけで加齢に伴い歯周病が進行してきており、大きな虫歯もあったのです。本当にショックでした!! 歯周病と虫歯の治療についての体験談を紹介します。
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冷たい物を飲んだときや甘いものを食べたときに右上の奥歯がちょっとしみるなと思っていたのですが、当時はコロナ禍ということもあり歯医者さんに行くのをためらっていました。そのうち、しみる感じもなくなり、痛みが出てきたわけでもないので、そのまま半年くらい放置して過ごしておりました。
ところがある日、ハードなパンをかじったとき「がりっ」と音がしたので、固いパンだなと思いながら口の中に残った固い物を出してみたところ、なんと自分の歯でした。恐る恐る右上の奥歯を舌で触ってみると、歯が欠けており、とがった部分が舌で感じられました。
「えーっ、歯には自信があったのに」と思わず叫んでしまいました。
痛みはなかったのですが、歯が欠けてしまってうまくかみ合わなくなったことで食事のときうまくかめなくなったので、早速歯医者さんを予約し訪問しました。まずX線検査をしてもらい診断を受けたところ、「結構深い虫歯になっていますよ。神経まで届いているので、神経を抜いて治療していきましょう」とのこと。歯には自信のあった私は、そんなにひどくなっていたんだとがくぜんとしました。
それから麻酔をして残った部分を削ったり、虫歯によって空いてしまった穴の中をガリガリ削ったりする治療を受けました。その日は麻酔が切れた後、痛みが続きあまり物を食べられませんでした。幸い右上の奥歯は欠けた残りの部分に金属の被せ物をするだけで良いとのことで、保険内での治療で済みました。
ところが虫歯は欠けた右上の奥歯だけでなく、そのほかに5カ所もあり、その後も3カ月くらい通院が続きました。
虫歯治療の合間に、歯科衛生士さんによる歯茎のチェックを受けたところ、歯周病も始まっているとのことでした。加齢に伴い歯茎の弾力が衰えて歯周ポケットが深くなり、そこに食べかすがたまって歯周病や虫歯を引き起こすのだそうです。
私は1日に2~3回は歯磨きをしているのですが、歯の内側の根元の部分がよく磨けていないそうで、歯の掃除を丁寧にしていただきました。「歯茎が下がってきていて、歯の間にも食べかすがたまりやすくなっています。歯ブラシと歯間ブラシの両方を使って家でも丁寧に磨いてください」と指導を受けました。
それでも自分では限界がありますので、今は2カ月に1度、歯医者さんで歯の掃除をしてもらっています。
今回のことで、歯周病や虫歯は知らぬ間に静かに進行しているんだなと驚きました。若いころなら毎日の歯磨きだけでよかったのかもしれませんが、歯茎が衰える一方の今後は定期的に歯の掃除や点検をしてもらったほうが良さそうです。
「8020運動」つまり80歳で20本歯を残すのが理想といわれていますが、手を抜いていたら達成できないなと思いました。食べることは健康の基本ですから、いつまでもおいしく食べて健康でいるためにも、歯は大事にしていきたいです。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/川田悟司先生(川田歯科医院院長)
川田歯科医院院長。咬み合わせ認定医。長年に渡り、咬合診査・診断をおこなう。
イラスト/サトウユカ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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