孫から届いた「ばあば、出てきちゃダメ」の震える声。かくれんぼ中の異変から孫を守った私の決断
現在50代の私は、息子夫婦の離婚をきっかけに、孫のB子(当時小学3年生)を息子と一緒に育てることになりました。離婚後しばらくして、B子の表情が暗かったり …
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小学6年生の孫娘は、嫌なことがあると祖母である私の自宅に逃げ込んできます。今日も息子の嫁が勝手に申し込んだダンス教室が苦手で、私のところに避難してきました。心配した私は何度も息子の嫁に孫と話し合うように説得したのですが、彼女はまったく理解してくれず……。
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その日も孫は、無理やり行かされるダンス教室が嫌で、私の家に逃げ込んできました。孫は運動よりも、本を読んだり勉強したりするほうが好きなのです。
今日こそは、と息子の嫁に電話で直談判。「あの子とちゃんと話し合った? 本人が好きなことを聞いてあげてちょうだい」と伝えると……。
「お義母さん、今はイケている子はダンスが踊れて当たり前。本の虫みたいな陰キャが娘だなんて気持ちが悪い。これはあの子のためなんです、将来いじめられないように。あなたの息子がいない間、育児は私のワンオペなんだから、私の教育方針に口を出さないでくれますか?」と言い張るのです。
私は、自分の娘のことをこんなふうに言う彼女に怒りを覚えましたが、1年前から単身赴任の息子が育児を彼女に任せきりにしているのも事実。そこで一度は引いたのですが……。
そんなある日。真夜中を過ぎたころに孫から突然電話がかかってきました。「おばあちゃん、こんな時間にごめんね。頭が痛くて、気持ちも悪くて。もう何回も吐いちゃって……」とのこと。
聞けば母親は「ちょっと出かける」と言って不在だとか。こんな夜中に? と疑問に思いながらも、孫のところに急行した私。高熱を出していたため、急いで病院に連れていきました。その間、何度も母親に電話をかけ、ようやく返信がありました。
「お義母さん、今何時だと思ってるんですか」
「家族とはいえ非常識ですよ」
「非常識なのはどっち?」
「子どもが病院にいるのに」
怒りで震える指をなんとか抑えながら、私は返事を打ち込みました。しばらくして、嫁から着信が。「何の話ですか? 冗談はやめ……」と言うので、私はピシャリと宣言しました。「あなた、高熱の孫を置いて誰と会っていたの? 息子には今回のこと、すでに伝えてあります。孫が不倫現場やメッセージのやりとりを写真に撮っていたのよ。言い逃れは却下」
電話口では、「ちょっとの間なら留守番をさせても問題ないと思った」と、慌てふためいた彼女の声が聞こえてきましたが、私は意志を固めました。
「孫は私が預かる。息子もこちらへ向かっているので、今後のことは夫婦で話しなさい」
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