「まさか私が?」更年期のストレスでドカ食いの日々。50代で突然下った診断とは
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結婚して3年目、幼い子どもの世話と家事に追われる専業主婦だった私は、料理をまったく作らない夫に不満を抱えて過ごしていました。あるとき、私が病気で寝込んだことをきっかけに、結婚後初めて夫がキッチンに立つことになったのですが……。病気療養中の私の身に降りかかった災難についてお話しします。
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私が38歳、子どもがまだ1歳になったばかりのころの話です。専業主婦として家事育児に追われる毎日を過ごしていた私。夫は仕事が忙しく、平日の帰宅時間は夜7時を過ぎるのが当たり前でしたが、子どものお風呂や食後の皿洗いなど、できる限りの家事育児は手伝ってくれていました。
ところが料理に関しては完全ノータッチ! 私と結婚する以前、夫は1人暮らしで自炊していたので、料理ができないわけではないのです。しかし、私が「何か作ってくれてもいいんじゃない?」と言っても、夫は「君の作るごはんがおいしいから、俺の料理は食べさせられないよ」などと私にうまいこと言って、断るのが当たり前。
世の中には「俺がごはん作るから少し休んでていいよー」と、奥さんに対していたわりの言葉をかける夫もいる中、自分の夫にそんなことは期待できないなと諦めて過ごしていました。
そんなある日、どうしても夫に料理を作ってもらわなければならない場面がやってきました。私がインフルエンザにかかり、寝込んでしまったのです。1歳の子どもを連れてひとりで買い物に行ったことのなかった夫は、総菜や冷凍食品などを買いに行くこともできず、家にある食材を使って料理を作らなければなりませんでした。
家族に感染しないよう隔離された寝室にいた私が、「シチューのルウがあるから作ってみてくれない? 子どもも食べられるし」と夫にメッセージを送ると、さすがにこの状況では夫も断れず「適当にやってみるよ」との返事。ひとまず安心した私は、悪寒と熱に耐えながら休んでいました。
しかし、やっと寝入りそうになったところを「ルウってどこにある?」「ピーラーはどこ?」と、台所事情をよくわかっていない夫からのメッセージで阻まれてしまいます。料理を任せたものの、病に伏しているはずの私はゆっくりできませんでした。よかったことといえば、夫が作ったシチューが人並みにおいしく、子どもも食べてくれたということです。
温かい料理を食べ、薬も飲んだおかげで少し回復した私は、夫が仕事でいない翌日の昼間、味噌汁を作ろうとキッチンに立ちました。そして野菜の皮をピーラーで剥こうとしたとき、いつもの収納場所にピーラーがないことに気付いたのです。
夫がシチュー作りで使ったはずと思いながら、台所の引き出しの中を手探りで探していたそのとき、指先をシュッとスライドする感覚があり、瞬時に痛みが走りました。慌てて見てみると、探していたピーラーが指に触れ、見事な切れ味によって出血していたのです。傷を見た瞬間からさらに痛みが増すようで、「いっったーー!!」と叫ぶ私に、おもちゃで遊んでいた子どもも手を止めて振り向きました。
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