母親の老いた言動で「自分はまだ若い」と感じるも、娘と話すと現実に引き戻される件 #五十路日和 31
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年齢を重ねるにつれ、喧嘩のない円満な夫婦になりたいと考えるように。そのためいろいろ心がけてきましたが「またやっちゃった!」ということばかりで、私にとって夫婦円満は永遠のテーマ。しかし、ある有名人が50代で亡くなったというニュースや親友の夫の病気などを耳にして、もっと本気で見直さなければと思うように。そこで私なりに夫婦円満について真剣に心がけていくうちに大切なことが見えてきたことがありました。
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私と夫はどちらも我の強いところがあるせいか、若いころからぶつかり合うことも多くありました。事あるごとにぶつかるようになると、お互い顔も見たくないという気持ちになり、喧嘩中に離婚という言葉が飛び出すこともたびたびありました。
しかし子どもも大きくなり、2人で暮らす老後に向かい、やはり夫婦円満が大切だと思うようになりました。そこで、感謝の言葉を意識的に夫に伝えることや、2人で楽しい時間をつくるなど努力をしてきたつもりです。
そのかいあってか喧嘩もだいぶ減ってきましたが、とはいってもまだまだぶつかり合うこともよくあります。そんなとき、同年代の有名人が亡くなったというニュースを耳にしました。私たち夫婦はまだ先のことだと思っていた人生の終わりを急に身近に感じ、夫婦の関係も本当に1日1日を大切にしなければ、きっと後悔することになると実感。そこで夫婦円満のためにはどうすれば良いかを真剣に考え始めました。
夫婦円満について書かれたコラムなどを読み、何か参考にならないかと探していたところ、私の胸にグサッと刺さったのが「自分の気持ちを夫に理解させるのではなく、夫の気持ちを理解すること」という言葉でした。今までも夫婦円満のためにいろいろ努力してきましたが、その根本にある私の気持ちは結局理解してもらいたい、理解させたいということだったのではないか。夫の気持ちはどうなのかと考えたことがあるのだろうかと振り返ると、そんなことはどこか横のほうに置いてきぼりになっていました。
夫婦円満になりたいこともすべて自分のためだったので、「こんなに努力しているのになんでわかってくれないの!」と思うばかりだったかもしれません。結局、私は夫の気持ちを理解するという大切なことを忘れ、あくまでも自分を理解してもらうことだけをしようとしていたのです。
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