
新型コロナウイルスの感染拡大防止のための外出自粛要請により、自宅で過ごす時間が増えました。「外出もできないし、この機会に家の中を整理しよう」と思い、まずは本棚から始めることに。そのときに目に留まった経済学の本をきっかけに、実際には株を買わないで値動きだけを予想する「エア投資」を楽しみ始めました。
経済学の本との再会

新型コロナウイルスの影響で、自宅で過ごす時間が増えました。「どうせ家にいなきゃならないんだし、この機会に家の中を整理しよう! 」と思い、まずは本棚から始めることにしました。本棚をざぁーっと見ていると、ふと経済学の本が目に留まりました。経済学は難しくて苦手意識があったのですが、時間もあることだしと気が向いて、読み返してみることにしました。
読み始めてみて、ちょっとだけうれしいことを発見。購入した20代のころはあまりの難しさにうんうんうなりながら読んでいたはずなのですが、今回読み返してみたら、割とすんなり読み進められたんです。私は40歳を超えるまでライフスタイルに合わせて転職を繰り返し、商社や保険会社、不動産会社、人材派遣会社、教育関係会社、イベント関係会社、公的機関と、7つの職場を渡り歩いてきました。今は、在宅ワークと知人の会社での不定期の仕事に落ち着いていますが、さまざまな業界を見てきた経験が今、経済学の本の理解を少しだけ手助けしてくれたのかもしれません。とはいえ、やっぱり経済学は難しく、1冊まるまるきちんと理解できるのはだいぶ先になりそうだなと思ったのも事実です。
投資は余裕資金で、それならばエア投資で!
私が読んだ経済学の本のなかでは、株式についても触れていました。今まで株主優待目当てで少し株を買ってみたことはあっても、積極的に投資をしたことはありませんでした。これまで株式市場が開いている時間(平日の9時から15時)には仕事などで外出していることが多かったですし、何より知識が足りないので苦手意識も怖さもありました。でも、家にいる時間が増えた今、株価の動きをタイムリーに追うことができます。経済学の本も読み返してみたことだし、投資にチャレンジしてみようかと考えました。
投資は余裕資金でおこないましょうと本に書いてあったのですが、うちには余裕資金はありません。それならばエア投資にしようと思いました。エア投資とは、「ニュースや世相からどの会社の株価がどのように動くかを予想して、その会社の株価の値動きを追う」という、いたって地味なものです。予想した会社の株価がその通りの動きをするときもあれば、そうでないこともたくさんあります。エア投資は実際に資金を投入するわけではありませんので、予想外の動きをしたとしても心配することはありません。安心して、推理力を働かせて楽しめます。
エア投資は推理力がものを言う!

新型コロナウイルスの感染が拡大し始めたころには、食料品の買い出しに困る人が増えたら食料品の通販の需要が増えるのではないかと考え、野菜を通販している会社をいくつか調べました。そこで、そのなかの1社に目を付け、株価が上がっていくのではないかと予想しました。この会社の株価を追っていくと、日が経つにつれどんどん上がっていきました。こういうときは当たりです。反対に、新型コロナウイルス感染拡大の影響で大打撃を受け、当然下がるだろうと予想した業界の株が上がることもありました。
株は不思議な動きをすることも多く、予想を外すこともたくさんありますが、エア投資なので気楽です。エア投資を始めてから情報を集めるために、新聞をよく読むようになりました。エア投資をしてよかったことはこれかもしれません。今まで興味のある記事だけを読んでいたのですが、何か情報があるかもとしれないと隅々まで目を通すようになりました。いつか余裕資金ができたときのために、今から推理力を磨いておきたいと思います。
まとめ
エア投資の魅力は損をしないことです。推理小説の犯人を探すように株価の値動きを予想します。今のところ、よく見積もっても6勝4敗くらいの成績なので、例え余裕資金があってもリアル投資に踏みだすのは怖いです。エア投資の勝率が上がるのが先か、余裕資金ができるのが先か、いや、そもそもいつかは余裕資金ができるのだろうか……、そんなふうに状況を客観的に眺めるのもエア投資の楽しみの一つ。新型コロナウイルスの感染拡大で増えた家で過ごす時間が、思わぬ楽しみを与えてくれました。とはいえ、新型コロナウイルスが少しでも早く収束し、日常が戻ることを願ってやみません。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。