
加齢とともに食事量が減り素材や調味料、薄味であることにこだわって料理するようになりました。しかしあるときから、調理の手順や使用する調味料の量は変わらないのに、味が変わったように感じるようになったのです。私が経験した、更年期が原因の味覚障害についてお話しします。
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味がわからない!?

同居している高齢の母や逆流性食道炎を持病に持つ娘のことを考え、わが家の料理は薄味が定番です。私は喫煙習慣もないのでだしを変えただけですぐに気が付くほど、味覚には自信がありました。
しかし閉経を迎えて2年を過ぎたころに突然、甘味はあっても塩味が足りないと感じたのです。
いつもと同じ手順で料理をしていたので、調味料の量が足りないわけではありませんでした。
娘に味見してもらったところ、「いつもと同じ味だよ」と言われたものの、私には物足りずに調味料を加えて食べました。
味覚障害も更年期の症状?

目分量での料理では味見しても味が付いているのかよくわからないので、味覚がおかしいと感じ始めた後はレシピ通りに調味料の分量を守るよう意識していました。
そして味覚障害について調べている過程で、更年期症状の一つに味覚障害があることがわかったのです。
また若者であっても亜鉛不足だと味覚障害が起こると知り、それを解消するためにごまや煮干し、ナッツなどを意識して食べるようにしました。
また更年期が原因の味覚障害では亜鉛だけでなく、不足している女性ホルモンを補うことも大切だと知りました。
そのため女性ホルモンのエストロゲンと似たような働きを持つイソフラボンを含む大豆製品を多く食べるなど、食材選びも意識しています。