「本当に使えないよな」新卒時代に出会った人を見下す上司。その後、社内で上司への評価が一変したワケ
新卒で入社したころ、出会った上司についての体験談です。上司の厳しい言動に戸惑いながら、毎日仕事をしていたのですが、ある日、上司の評価が一変するような出来 …
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友人のすすめでアドラー心理学の本を読みました。その本にあったとおり、課題の分離を意識して生活すると、心と頭が整理されてクヨクヨ悩むことがなくなりました。心と頭の負担が減ったことで、忙しい日々でもリラックスして過ごせる時間が増えたような気がします。少し意識をするだけで、生活に変化をもたらしてくれたアドラー心理学についてつづってみました。
アドラー心理学を知ったのは、健康そのものだった両親の闘病生活がきっかけでした。アラフォーになってから、同世代の友人からご両親の病気や入院の話を聞くことが増えてはいたものの、私にはどこか遠い話のように感じていました。
心の準備がまったくできていなかったところに、両親が立て続けに大病を抱えたことで、私の生活が一変しました。両親とも大きな手術、数カ月に及ぶ入院生活になり、私は毎日のように病院に通っていました。どちらの病状も楽観できるようなものではありませんでした。そのため、私は自宅にいても病院から電話が入るのではないかと常にビクビク。頭から両親の病気のことが離れず不安に苛まれていました。
ささいなミスをしてしまうことも増え、心身ともにヘトヘトの日々。そんな状況をいつも友人に聞いてもらっていました。心理カウンセラーの資格を持つ友人はいつも的確なアドバイスで支えてくれました。ある日、その友人から「アドラー心理学の本を読んでみて。きっと役に立つと思う」と言われ、早速すすめられた『嫌われる勇気』(ダイヤモンド社)という本を読んでみることにしました。
『嫌われる勇気』というインパクトのあるタイトルですが、内容はアドラー心理学のエッセンスがギュッと詰まっていて読みやすいものでした。アドラー心理学は実践の心理学であり、学ぶだけでなく実践をすることが大切とありました。
実践のための方法がいくつか書かれているなかで印象に残ったのは、物事を他者の課題と自分の課題に分けて考えて、他者の課題には介入しないという課題を分離するという考え方です。課題を分けるポイントとして「その課題の最終的な末路を経験し責任を負うのは誰かを考える」とありました。私はこれを自分自身でコントロールできることか、できないことかに分ければ良いと捉えて、自分の直面している課題の分離をおこなってみました。
心配の種である両親の病状、これは他者の課題です。一方、入院している両親のサポートは自分の課題になります。ここを分離したことで自分のすることがクリアになり、ラクになりました。両親の病状は心配ですが、過度に不安になっても私が変えられるものではないこと、自分ができることはサポートであり、何より自分自身の健康にも注意して両親に余計な心配をかけないようにすることだと気付きました。
この課題の分離を意識するようになってからもしばらく両親の闘病生活は続きましたが、私は自分の課題をこなすことに専念するようになりました。それまでは医師から説明があると言われると悲観的な内容を勝手に想像してオロオロしていましたが、そういうことも少なくなりました。両親の病状に一喜一憂しないで、落ち着いて向き合えるようになりました。心の負担が減ったことでひどい疲れを感じることもなくなりました。
その後、ありがたいことに両親は退院することができ、私の生活も元に戻りました。日常に戻ってからも課題の分離を意識して生活していると、改めて自分ではコントロールできないことにイライラし、ストレスを感じていることが多いと気付きました。自分の課題をクリアにして、目の前のことに集中すると生産性も上がります。同じことをしていても前よりも早くできるようになり、時短にもつながりました。
これからも課題の分離を意識して過ごしていきたいと思っているものの、他者の課題に介入しないということがうまくできません。家族のことになると、つい口出しをしたくなります。ここは今後の自分の課題でもあります。
思いもよらなかったコロナ禍においても、この課題の分離を意識することで過度な心配や不安を感じることなく過ごしています。ワクチンがいつできるのか、いつまでこの状態が続くのかというのは他者の課題として、気にし過ぎないようにしています。新型コロナウイルスの予防をしっかりすることや、食生活に気を付け免疫力をアップさせておくこと、自粛生活を言い訳にして太らないようにすることは自分の課題ですので、こちらに意識を向けています。とはいえ、この長期化したコロナ禍が少しでも早く過ぎ去ってくれることを願ってやみません。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
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