「一歩も外に出たくない…!」ひきこもりを決め込むも…現実はそう甘くない!? #五十路日和 124
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夫の毎月の小遣いは、給与から夫の口座に自動振り込みされます。クレジットカードの引き落とし口座も別、明細もオンラインなので何にお金を使ったのかはわかりません。お互いを信用した上でのこの方法が裏目に出てしまったようです。
借金が発覚した日、夫からの説明はなんとも歯切れの悪いものでした。カードの明細もなかなか見せようとしません。見せられない時点でアウトなのは明らかです。そして、ようやく差し出した明細に嫌な予感は的中。月に4~5回のキャバクラ通いが発覚したのです。予想はしていたものの、ここまでとは思っていなかったので、言葉が出ませんでした。毎月10万円以上つぎ込んでいたのです。
夫は欲望に任せて1回の遊びで2~3万円を消費。私は時給1,200円のパートで週3回働いて月に8万円ほど。こまめにポイ活をしたりフリマアプリで不用品を売ったり、せっせと小銭をためて喜んでいたのは何だったの? ばかばかしくなってしまいました。
後先考えずに自分のためだけにお金を使ってしまったこと、それを黙っていたこと、そしてこの期に及んでもなお言い逃れをしようとする夫の態度に、私の心は怒りよりも虚無感でいっぱいになりました。
多いときで月に5回のキャバクラ通いを数年続けた結果、夫の借り入れ金額は100万円以上に膨らんでいました。そして、クレジットカードのリボ払いが状況をさらに悪くしていました。毎月一定額だけ支払う設定なので、返済が長期になり利息の負担も増えます。元本はほとんど減らず借金は増えるばかりで、ひと月の返済が20万円以上のことも。今回発覚していなかったらと思うとぞっとします。
借金の全体像を把握すると、幸いクレジットカード1枚のみ。どう返済するつもりだったのか聞くと、入社当時からの積立金があるとのこと。結婚前からの積立てだから全部自分で使っても問題ないと思っていたと話す夫に、心底あきれてしまいました。
すべてキャバクラ代に使っても問題ないと? 独身のようなその思考に怒りと悔しさがあふれてきましたが、増え続ける利息をこのまま払うなんて無駄! すぐにその積立金で、借金全額を繰り上げ返済しました。ああ、これだけあれば教育費や旅行に使えたのに……。
すべてを洗いざらい調べ尽くされた夫は、さすがに反省した様子で謝罪しました。クレジットカードは没収、GPS追跡アプリで常に監視、キャバクラ禁止という罰を受けることになったのでした。
今回の件で、夫が家計について何も理解していないとはっきりわかりました。同時に、しっかりと私が伝えてなかったと反省もしました。今後も夫が不相応な遊びを続けていたら、わが家は破産していたでしょう。これではいけないと思い、家計の収支を説明することにしました。具体的に数字で見せることで、今の財政状況をわかってもらえたのではと思います。夫が完全に改心したとは到底思っていませんが、様子を見ていきたいと思っています。
夫婦と言えども元は他人。15年たってもまだお互いのことを完全に理解しているとは言えません。普段からのコミュニケーションとたまの軌道修正が大事なのだと痛感した、なんとも情けない出来事でした。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
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