- 2025.12.12
- 50代, 人間関係, 30代, ジェネレーションギャップ, ミニ体験談,
「誰一人知らなかった…」ウソでしょ?カラオケの鉄板曲のはずが…30代を襲った世代間格差
自分の年齢を感じさせる出来事の1つがジェネレーションギャップ。若い世代の人と話がかみ合わず、思わず苦笑いしてしまった経験は中高年になれば1度はあるはず。 …
ウーマンカレンダー woman calendar

新型コロナウイルス感染拡大の影響でステイホーム生活が始まった当初は、体が休まる! 好きなことができる!と喜んでいました。けれども、それはほんの束の間のことでした。子どもの学校行事も在宅ワークもなくなると、今度は課題のない生活に不安を感じるようになったのです。そんなとき、書店のビジネス書コーナーで目に留まったのが『メモの魔力』(前田裕二著/幻冬舎)という本の帯に書かれていたコメントです。「一行のメモが一生を変える」。これはビジネスに関することだけ? それとも一行のメモで主婦の日常も変えることができるの? その日から私の「気付きノート」生活が始まりました。

この本で提唱されているのは、記録のためのメモではなく自己発見するためのメモ。ノートの見開き2ページを使っておこないます。私は、平らに開くやさしい色合いの方眼ノートを1冊用意しました。
そして本の指示に従って、右側のページの真ん中に縦線を引いて、右側のページを左右2つのエリアに分けました。すると見開きのページが3つのエリアに分かれます。著者はそのエリアを①ファクト(個別・具体的な事実)エリア、②抽象化(その事実からわかる一般的な傾向)エリア、③転用(その一般的傾向に基づいて生み出したビジネスアイデア)エリアとし、① → ② → ③ の順で書いていくことをルールとしていました。
ただ、この本はビジネス書なだけに、いかに事実から一般的な傾向を把握(抽象化)してビジネスに結び付けるかが基本でした。私のような主婦の日々の気付きを一般的な傾向に転換して抽象化するのは難しいです。そこで、私の場合は、
① 日常生活で気付いた事実をメモする「気付き」
② 「気付き」から行動に移したことをメモする「アクション」
③ 行動してみて得られた「成果」
の3つに分け、「気付き」を埋めることからスタートしました。

「気付き」エリアを埋めるためには、まず情報を自分にインプットしていく必要がありました。そこで、これまで週末しか読んでいなかった新聞を毎朝コンビニで買って読むことに。朝コンビニに並んでいる新聞の見出しから、今日の3誌を選んで毎日読む生活が始まりました。
そしてノートを傍らに、「ん?」と思ったことをとにかくなんでも「気付き」エリアに書いていきました。例えば、4月8日の「気付き」エリアには「カミュの『ペスト』が売れている」と書いてあります。次に、「アクション」エリアに「どこも売り切れ、YouTubeで解説動画を観る」、さらに「成果」エリアに「初のYouTubeチャンネル登録」とあります。つまり、気になった1つの新聞記事からYouTubeで何かを学ぶことができるという成果につながったわけです。ほかには、「ステイホームを利用して家を片付ける」といった記事が「メルカリ初出品」につながったり、「月5,000円から始められる個人型確定拠出年金iDeCoとは」という記事が「定期預金をiDeCoに切り替え」につながったりと、少しずつノートが埋まり始めたのです。

もちろん「気付き」エリアに書いたことが、その先に進まなかったこともたくさんあります。例えば「子どもと一緒に食事作り」や「ネット求人情報で自分に合った仕事探し」という記事からは、子どもが飽きてしまったり希望する求人が見つからなかったりと、結局「成果」にはつながらずに終わりました。しかし、私は「気付きノート」を続けるためには「成果」を期待せず、ひたすら「気付き」を埋めていくことが大切と割り切って、とにかくインプットすることを意識しました。
新聞、動画から始まり、書籍、ラジオ、子どもたちの発言など、情報源はどんどん広がり、知らず知らずのうちに何か「気付き」はないか?というマインドに変わっていきました。さらに「成果」エリアまで到達したことを眺めてみると、そこには、自分が本当にしたかったことだけが残っていることに気付きました。私の場合、ひとりでできる、時間を掛けておこなう、何かの役に立つという共通項があることを発見。そのキーワードを持っていれば、これから自分は何がしたいのかを考えるときの軸になり、何をしたら良いのかわからないという不安解消にもつながるというわけです。
それまでの私の手帳には、学校行事のスケジュールや仕事の予定が3色ボールペンで埋め尽くされていました。コロナ禍でその日常がすべて白紙になり、走り続けて来た道が急に見えなくなったことで、うつになってしまうのではという不安がよぎりました。そんなとき自分なりの「気付きノート」を手にすることで、日常を素通りしない生活に変わりました。コロナ禍で何も楽しいことがない日常、ストレスばかりがたまる日常のなかにも、自分の意識次第で「ん?」と思う癖をつければ、やるべきことが見えてくる――「気付きノート」は、私の日常を発見に満ちたものにしてくれています。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
あなたの体験談も教えて! 抽選でギフト券進呈
55歳からマンガを描き始めたナランフジコさんによる、熟年夫婦の生活を描いたマンガ。 夫の転勤により愛知県で暮らすフジコさん一家。しかし、夫が実家のある関西への転勤を願い出たのです。...
続きを読む私は、夫が営む農業を手伝いながら、バレー部のキャプテンとして忙しい娘と、学校の自主サークル活動に力を入れている息子を育てている兼業主婦です。最近、自宅の畑で野菜が荒らされる被害が続...
続きを読む2児の母の萩原さとこさんが第2子妊娠中の27歳で、不整脈を発症したときの体験を描いたマンガ。 萩原さとこさんは第2子妊娠中、体調はおおむね順調でしたが、ある日食事中に脈の違和感を覚...
続きを読む23歳の私は、夢だった飲食の仕事を学ぶためにフランスで暮らしています。学生時代に母を亡くしてからは、年の離れた兄2人と姉、そして父の5人家族。父は仕事と家事を両立しながら、私たちを...
続きを読む私は代々続く家業の農家で働きながら、地方で両親と暮らしています。長年付き合っている恋人は幼なじみで、今は都心部の会社に勤めています。遠距離ではありますが、週末にどちらかへ行き来しな...
続きを読む自分の年齢を感じさせる出来事の1つがジェネレーションギャップ。若い世代の人と話がかみ合わず、思わず苦笑いしてしまった経験は中高年になれば1度はあるはず。 …
知り合いの葬儀に参列したときのことです。お焼香をあげるために列に並んだのですが、そのとき私は思いも寄らない間違いをしてしまいました。気付いたときにはもう …
初めての義実家への帰省。連休の渋滞で長時間の移動になりました。義実家に着き「やっと休める」と思っていたのですが、想像していた義実家帰省とは、ほど遠い現実 …
産後の育児で眠る間もなく過ごしていた私。体も心も限界に近い中、義実家の集まりを口実に夫からあまりにも身勝手なひと言を告げられ、抑えていた気持ちがあふれ出 …
私は入社したばかりの新社会人です。学生時代は米国で過ごし、現地大学で国際経済学を学びました。その経験を生かしたいと思い、輸入雑貨を扱う日本企業へ入社しま …
子どものころから左膝に小さなできものがありました。痛みもなく、生活にも支障がなかったため、「そのうち治るだろう」と気にせず過ごしていました。 ★関連記事 …
アラフィフ主婦のへそさんが体験した、歯のトラブルについて描いたマンガ。 昔治療した銀歯の下に激痛が走り、薬で様子を見るも改善せず……。意を決して銀歯を外 …
インスタグラムやブログで家族の話をつづっているおーちゃんによる50代の日常を描いたマンガ。 数年前の夏、当時70代の母が新型コロナウイルウイルスに感染し …