仕事人間だった義母が一変、孫にフィーバーに!義母の突然の決断に戸惑う家族
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高齢者を狙った犯罪が、新聞やニュースで毎日のように報道されています。要介護3の母が住む実家にも詐欺の電話がかかってきたり、知らない会社なのに「点検のために家の中を見せてください」という業者が来たり、危険を感じる出来事が何回かありました。その都度私が対応してきたので大事には至らなかったのですが、それでも防げなかった事件についてお話しします。
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ある日の夕方、母の介護をしに行った兄が、実家から電話をかけてきました。「母が家に訪ねてきた業者に何かを売ってお金をもらったと言っている。私では何がなくなったのかわからない。お前が見てくれないか」と言います。
私は慌てて実家に向かいました。心の中では、「やられた!」と叫んでいました。毎日、誰かが母のお世話をしに行くように気を付けていたし、住宅街で人目もあるから今回のようなことは起こらないだろうと思っていたのです。
実家に着いて母に事情を聴いてみると、玄関からではなく、母のいる部屋の軒先まで来たそうです。「不要なアクセサリーがあれば買い取りますので、その鏡台の中にありませんか?」と言われ、話のじょうずな感じの良い青年だったらしく、母もなんの警戒もせず見せてしまったそうです。
そこには私の結婚指輪がありました。母のお世話をするときは、どうしても汚れ仕事が多くなるので、汚さないように外してケースにしまっておいたのです。確認してみると被害に遭ったのは、私と母の指輪でした。要介護3の母は鏡台の中に何があるかよくわかっていないため、深く考えず、見知らぬ人に引き出しごと渡してしまったようです。
迷わず110番しました。大切な結婚指輪です。何とか取り戻したい。事情を説明すると、今回の買い取りは明らかに違反だそうです。
まず、出張買い取りの場合は、事前に相手方に家を訪ねる許可を得ないといけない。また身分証を携帯し、買い取った場合は売主に領収書を渡す必要があるとのことでした。許可なんて与えてないし、領収書などありません。テーブルに置いてあった現金2,000円だけです。そう訴えましたが、連絡先がわからなければ手の打ちようがなく、仮に領収書があったとしてもその会社が実在するとは限らないとのこと。
こういった不用品買い取りのトラブルは頻発しているらしいのですが、なかなか取り締まるのは難しいそうです。幸い家の中には入って来なかったらしく、被害は指輪だけで済みました。母も無事でしたし、その程度で済んでよかったと思うしかありません。今後はできるだけこのような犯罪に巻き込まれないよう、警察の方に有効な防犯対策をお聞きして、私の結婚指輪は諦めるしかありませんでした。
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