結婚して25年、物であふれ返った家をなんとかしたい!⇒怠け者でも継続してできる片付け方法とは
結婚して25年、いつの間にか物が増えて、狭い家がますます狭く感じるようになりました。片付けが苦手だったわけではないのに、気が付くと部屋のあちこちに必要の …
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夫は職場へ自転車で通勤しています。毎朝始業時間ギリギリに間に合う時間に家を出ていたので、猛スピードで自転車を走らせています。ある日、いつもとおりの時間に出勤したはずの夫が、1時間後に玄関のインターホンを鳴らしました。玄関ドアののぞき穴から見てみると、そこには仕事へ向かったはずの夫の姿が……! 夫を襲った悲劇とは。
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自転車で通勤している夫は、ピストバイクを愛用しています。ピストバイクとは、自転車競技用に用いられているような形をした、街乗り自転車のこと。サドルが高めになっており、前傾姿勢でこぐため少しの力でスピードを出せるのが特長です。
夫は朝が弱いので、休日は昼まで寝ることも多々あります。仕事がある日の起床時間はいつもギリギリ。せわしなく洗面や朝食を済ませ、遅刻する寸前に家を出発するため、自転車を猛スピードで走らせて出勤するのが日常茶飯事でした。
夫にとってはスピードが出るピストバイクは好都合ですが、いつも全力でこいでいたため、乗り始めたころは「もし何かあったら……」と心配していました。とはいえ、長らくけがや事故などがなかったので、猛スピードで出勤していく姿を見ても次第に何とも思わなくなっていました。
その日も、いつもどおりギリギリの時間に家を出発し、猛スピードで自転車をこいで出勤していった夫。見送った後にいつものように家事をしていると、夫が家を出た1時間後に家のインターホンが鳴りました。「この時間の来客は珍しいな」と思いつつ、玄関ドアののぞき穴から見てみると、なんと仕事へ行ったはずの夫が立っていたのです。
家に入れるや否や、床にうずくまる夫。「どうしたの? 何があったの?」と聞くと、夫は小さな声で「事故に遭った」と答えました。詳しい事情を問いただすと、どうやら自転車で車道を走っていると、路肩に停めてあった宅配業者の車のドアがいきなり開いて、そこにぶつかったそう。宅配業者側が、サイドミラーを確認せずに突然ドアを開けたことが原因で起きた事故でした。
夫は全身に強い衝撃を受け、愛用の自転車は飛んで行ってしまい大破。幸い、骨折や命に関わるけがをしておらず、自転車は宅配業者の車の下に飛んだため、二次的な事故は起こらなかったそう。
ぶつかって道路に飛ばされていたら……命に関わるけがをしていたら……と思うとゾッとします。
自転車を引きながら歩いて帰宅できる状態ではあったものの、全身むち打ち状態で、家まで帰ってくるのが限界だった夫。何をするにも痛みを伴うため、その日から私のプチ介護生活が始まったのです。
夫はピストバイクを猛スピードでこいでいたため、全身に受けた衝撃は相当なものでした。とりあえず体の状態を知るため、夫の肩をかついで整形外科へ向かいました。まずはエックス線検査やMRI検査も受けましたが、どれも異常なし。
「歩けたけど、夫の体に異常があったら……」と心配していたので、何事もなくひと安心。しかし、痛みはかなり強いみたいで、日常的な動作すべてがしんどそうです。例えば、靴や服の着脱・寝転ぶ・起き上がる・トイレで用を足すなど、何をするにも人の手を借りないとできません。
私が仕事へ行っている間は我慢して頑張ってもらい、家に帰ると夫の手助けをする日々。夫はもちろん私より体が大きいため、支えるだけでもかなりの体力を使います。テレビのリモコンを取るといった単純な動作でさえしんどい状態だったため、家事以外は夫に付きっきりです。命に関わるけがなどがなく安心しましたが、自分の仕事に加え、家事や夫のプチ介護は私にとってもしんどい日々でした。
夫は病院に通いながら痛みが治まるまで耐え、私はプチ介護に奮闘すること約1カ月。ようやく事故前の体の状態に戻った夫は、再び日常を取り戻すことができました。
事故により自転車が大破したため、相手の負担で自転車を買い替えることに。夫は、「もうピストバイクはこりごり」と思ったのか、安定した走行ができるクロスバイクにしていました。
相手が悪い事故だったとはいえ、遅刻しそうでスピードを出していた夫も夫です。朝が弱くいつも私がたたき起こしていましたが、復活してからは自ら早めに起きてきて余裕を持って家を出るようになりました。今では、自転車をゆっくりこぐことで朝の風を感じられ、気持ちよく出勤できているそうです。事故のことを肝に銘じて、これからも安全第一で自転車をこいでほしいと思っています。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
イラスト/エェコ
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