仕事人間だった義母が一変、孫にフィーバーに!義母の突然の決断に戸惑う家族
妹の夫のお母さんの話を聞いて、人生の転機と家族の絆について深く考えさせられました。仕事一筋の義母が、突如として孫のために人生を180度転換させたのです。 …
ウーマンカレンダー woman calendar
介護にまつわる費用負担を軽減してくれる介護保険は、デイサービスや訪問介護サービスなどのほか、要介護者が安全に暮らすために住宅に手すりを付ける工事などでも利用することができます。数年前、私も介護保険を利用して母のために家に手すりを付けました。すると、母に思いがけない変化が……。このときのことをお話しします。
★関連記事:亡き父の介護でつらかった日々…そんな私の救いになったことは【体験談】
当時、母は紙パンツを嫌がって使用しておらず、ポータブルトイレ(持ち運び可能な簡易型トイレ)も拒絶。いつもふらふらしながら、母の部屋から少し離れたトイレに歩いて行っていました。調子が悪いときには、立ち上がれずに赤ちゃんのようにハイハイして向かって行きます。
「もう手すりを付けないと、母はひとりでトイレに行けなくなる」と感じた私は、母に介護認定を受けてもらい、介護保険を使って早く手すりを付けたいと思いました。しかし母は「介護認定など必要ない」と、まったく聞く耳を持ちません。介護保険を使うにはまず介護認定を受ける必要がありますが、これから先の介護には、いろいろとお金がかかります。
とにかく介護認定を受けてもらおうと、兄とともに、何度も何度も母を説得しました。その結果、しぶしぶですが、何とか母の了解を得ることができました。
母の介護認定の結果は要介護2でした。早速、介護保険の住宅改修を使い、母がトイレに行くときのために、台所、廊下、洗面所、トイレの中に手すりを付けてもらいました。母の部屋の中の手すりは置くタイプです。さらに庭に出るための階段付きの手すりもレンタルしました。工事を伴わない移動可能な手すりは福祉用具貸与で、要介護2の場合は車椅子のレンタルも可能になるので、こちらもレンタルすることにしました。
すると、あれほど介護認定や、手すりなど必要ないと拒絶していた母の態度が180度変化したのです。初めて手すりを使ったときの母のセリフは忘れられません。
「ラクだねー、ラクだねー、お前が付けてくれたの? ありがとう」と、満面の笑みです。また、しばらくすると何年も屋内にこもりきりだった母が、手すりをつたって庭に降りるようになりました。
さらに驚くことに、「車椅子があるから、どこかにお出かけしたい」とまで言うようになったのです。今まで何度誘っても、外出したがらなかったのに。もしかしたら、移動の不自由さや大変さをうまく私に伝えられなかっただけで、外に出たくなかったのではなく、出られなかったのかもしれません。
しぶる母を説得して介護認定を受けたかいがありました。今では手すりを使ってトイレに行くことが、母の毎日の運動にもなっています。現在は、要介護2から3に介護度が上がって、常時紙パンツをはいていますが、自分で手すりにつかまりながらトイレに行けるということは、母のプライドを保ち、また在宅での生活を可能にし、私の負担も減らしてくれています。
ただ、初めて介護保険の相談をして感じたことは、素人には介護保険の仕組みを理解するのはとても難しいということです。今回の住宅改修にしても、介護保険外サービスになりますが、介護予防住宅改善というサービスもあるようでした。また、手すりも固定ではなく移動可能なものとなると、福祉用具として貸与できます。ケアマネジャーに詳しく説明を聞き、介護サービス利用の手引きをよく読み込まないと、理解できないことも多くありました。
そして、仕方のないことですが、手すりを使える状態になるまでに、自治体への申請手続きなどがあり、自費での工事よりはるかに時間がかかります。これを高齢になってから利用しようと思うと、なかなか大変かもしれないと感じました。
両親が安全に生活できるように、早く手すりを付けようと私は一生懸命でした。それなのに両親の強い拒絶にあって、「勝手にして!」と思ったこともありますし、本人たちの言うように、手すりも介護認定も必要ないのかと自信をなくしたときもあります。介護保険は素晴らしい制度ですが、時間もかかりますし、利用するほど金銭の負担も増えます。それでも、要介護2の時点で手すりを付けられたから、母は転倒もせず、寝たきりにもならずに済んでいるのではないかと思っています。介護される母、介護する私も、ともに介護初心者。周りの方の助けを借りながら、母には1日でも長生きしてもらいたいと思っています。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)
2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。
ウーマンカレンダー/介護カレンダー編集室
あなたの体験談も教えて! 抽選でギフト券進呈
インスタグラムやブログで家族の話をつづっているおーちゃんによる50代の日常を描いたマンガ。 いつものスーパーにて、お米の高騰を目の当たりにしたアラフィフのおーちゃん。しかも、お米だ...
続きを読む私の夫は昔から性欲が強く、若いころはレスポンスできていた私。でも、30代に突入し、子育てに追われる日々の中で、体力的にも精神的にもつらくなってきました。 ★関連記事:「性欲が落ち着...
続きを読む私たち夫婦は7歳差で、夫が年上です。彼は日ごろから運動を欠かさず、見た目も気持ちも若々しさを保っています。しかし、その若さが時に、私にとってちょっとした悩みの種になることもあり……...
続きを読む私は高校卒業後、祖父が社長を務める会社で秘書をしています。ところが祖父は、昔から私の弟ばかりをかわいがり、甘やかして何でも買い与えてきました。ワガママ放題に育った弟は、「男は学歴」...
続きを読む2児の母、のむすんさんが自身や知人の過去の体験談をもとに描いたマンガ。38歳でパート勤めのみなこさんは、夫と小学生の息子と平和に暮らしていました。ある日、大学時代の友人、るりあと偶...
続きを読む妹の夫のお母さんの話を聞いて、人生の転機と家族の絆について深く考えさせられました。仕事一筋の義母が、突如として孫のために人生を180度転換させたのです。 …
子育て真っ最中の私が経験した、夏の忘れられない1日。朝の慌ただしい準備から始まり、予期せぬ異臭の連続。娘が泣き出すほどの異臭の正体とは。 ★関連記事:「 …
現在40代のオムニウッチーさんの初めての彼は会社の先輩でした。当時のヤバすぎる社内恋愛エピソードを振り返ります。 彼の母親の誘いで、彼が加入している宗教 …
40代の私は、ある日メイクを終えた顔を鏡で見ると目の下のクマがまったくカバーできていないことに気が付きました。若いころはファンデーションでカバーできてい …
私はアラフォーになったあたりから、だんだん小さい文字が読みにくくなってきました。とはいえ、まだまだ気持ちは若いし、明るい場所ならしっかり文字は読めるため …
今まで何をするのも手早さが自慢だった私。例えば料理はいかに早くおいしく仕上げるか、掃除はいかに早く終わらせるか、常に時短を意識することがとても楽しみでし …
現在40代のオムニウッチーさんの初めての彼は会社の先輩でした。当時のヤバすぎる社内恋愛エピソードを振り返ります。 彼が某宗教団体の会員であることを知って …
2児の母でありヲタクであるエェコさんによる、お父さんが倒れたときの話を描いたマンガを紹介します。 エェコさんのお父さんは脳の病気で倒れ、リハビリ院に入院 …