- 2025.05.15
- スカッと体験談,
「ググればわかるので」上司の指示を拒否する新人社員…お望み通り好きにさせた結果
小さな会社で会社員として働く私。社長の1人娘A子が入社してきてからというもの、職場で嫌な思いをすることが増えてしまいました。その理由は、この社長令嬢の態 …
ウーマンカレンダー woman calendar
私の祖母は華道の先生で、生徒さんが週4日入れ替わりで通ってきています。1週間のスケジュールは決まっており、どの生徒さんが何曜日に来ることもこれまではしっかり管理できる祖母でした。しかし、久しぶりに祖母宅へ行くと、電話で何度も予定を確認している祖母の姿がありました。
★関連記事:「最期は大好きな家で過ごしたい」父の願いをかなえるための家族の決断とは【体験談】
祖母は礼儀作法に厳しく、私も和室での正座、立ち振る舞い、お花の生け方など幼いころから厳しくしつけられてきました。そんな厳格で作法に厳しい祖母でしたが、最近では、めっきり角が取れたように性格も穏やかで、どこかのんびりしている性格になり、様子が変わってきていました。
「年のせいかな」と納得していた私でしたが、久しぶりに祖母宅へ行き、これまでとはどこか違う祖母の姿を見ることになりました。これまでの祖母なら、お花を習う新しい生徒さんの来所の曜日だけは、自分のスケジュール帳に記しているくらいでしたが、長年通っている生徒さんまでもカレンダーに名前を記載していたのです。しかも、文字を丁寧に書いていたのに、判読がわかりにくいほど筆跡も違っていました。
祖母は、「物忘れがひどくて、名前を書いていたほうが安心よ」と私に言いました。「おばあちゃん、生徒さんの名前、これでわかる?」と聞く私に、祖母は、「自分がわかればいいのよ」と笑って答えていました。
「もしもし、○○さんのお稽古は木曜日でしたよね?」「何度もごめんなさいね、心配になって」と複数の生徒さんに電話をしている祖母を目撃し、その様子にあ然とした私。しかし、祖母の毎日のルーティンのような、朝の散歩、庭の花の手入れ、お花のお稽古などの日常生活にはさほど気になるようなことはなかったため、気付かなかったのです。
その日、お稽古に来ていた生徒さんから、「先生、最近、何度もお電話なさって、稽古日を確認されるのですが」と言われました。曜日が固定されている生徒さんにも何度も電話で確認しているようでした。また、生徒さんの都合で稽古日の変更が入った日には、さらに電話確認がエスカレートして、日に4、5回も電話をかけているようでした。いつもとは違うこと、急な予定変更に対応しきれないでいたようで、先ほど確認したことも数分すると忘れて、同じ質問を繰り返すのです。
とてもしっかりしていた祖母だっただけに、最初は戸惑いましたが、年相応の物忘れではないと気付き、何とか説得して受診した結果は、初期の認知症でした。それから、祖母との関わり方やスケジュールの管理方法も祖母のやりやすいように、紙に書いて一緒に確認したり、新しい生徒さんの来訪の際は、祖母が電話する前に母や私が祖母に連絡したりしています。
以前のしっかり者の祖母の姿からは、ずいぶんと変わってしまいましたが、何度も電話でスケジュールを確認するのは、生徒さんに迷惑をかけられないという、祖母の几帳面で真面目な性格のゆえんだったのです。こちらは、何度も聞いてくるので、面倒くさくなるときもありますが、「祖母の人格を否定しないように」と心がけて、何度も聞いてくる質問にも初めて聞いたように応えるように努力しています。
文/やまだ
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)
2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。
ウーマンカレンダー/シニアカレンダー編集室
あなたの体験談も教えて! 抽選でギフト券進呈
2児の母、のむすんさんが自身や知人の過去の体験談をもとに描いたマンガ。38歳でパート勤めのみなこさんは、夫と小学生の息子と暮らしていました。ある日、大学時代の友人、るりあと偶然の再...
続きを読む2児の母、のむすんさんが自身や知人の過去の体験談をもとに描いたマンガ。38歳でパート勤めのみなこさんは、夫と小学生の息子と暮らしていました。ある日、大学時代の友人、るりあと偶然の再...
続きを読む2児の母、のむすんさんが自身や知人の過去の体験談をもとに描いたマンガ。38歳でパート勤めのみなこさんは、夫と小学生の息子と暮らしていました。ある日、大学時代の友人、るりあと偶然の再...
続きを読む2児の母、のむすんさんが自身や知人の過去の体験談をもとに描いたマンガ。38歳でパート勤めのみなこさんは、夫と小学生の息子と暮らしていました。ある日、大学時代の友人、るりあと偶然の再...
続きを読む私はただ今42歳。フォトグラファーをしています。現在も独身ですが、好きな仕事にまい進できる日々には大満足。年老いた両親と一緒に実家暮らしを続けています。家族3人で仲良く穏やかに過ご...
続きを読む小さな会社で会社員として働く私。社長の1人娘A子が入社してきてからというもの、職場で嫌な思いをすることが増えてしまいました。その理由は、この社長令嬢の態 …
2人目の子どもを出産してから、日々の育児疲れもあって、私はほとんど性欲を感じなくなってしまいました。 ★関連記事:「夫が豹変…!」子育てで消えた夫婦生活 …
2児の母のイルカさんによる、舞台女優さんの体験談を描いたマンガ。先輩女優のマイからの嫌がらせで、カボチャ役を演じる新米女優のミサキ。セリフなしでも懸命に …
結婚して片田舎で夫の義両親と同居生活を始めてから25年余り。今や義両親は80代です。幸い、義父は高血圧対策の薬を飲んでいるものの、黙々と畑仕事に精を出し …
2児の母のイルカさんによる、舞台女優さんの体験談を描いたマンガ。新米女優のミサキは、先輩女優のマイからの嫌がらせでカボチャ役を演じることに。セリフのない …
2児の母でありヲタクであるエェコさんによる、お父さんが倒れたときの話を描いたマンガを紹介します。 エェコさんのお父さんは脳の病気で倒れ、リハビリ院に入院 …
孫を溺愛している義父と義母は、わが家に来るたびに「孫にプレゼント!」とおもちゃを持ってきたり、しょっちゅう宅配便を送ってきたりします。物をいただけること …
春に第1子を出産しました。帝王切開で入院が長引いた上、赤ちゃんも保育器に入っていたため、しばらくは家族以外のお見舞いをお断りしていました。退院して赤ちゃ …