荷造りも片づけも全部私。「もう旅行はいいわ」と言った私に夫が返した思いも寄らないひと言とは
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自分の親や義理の両親についての体験談を紹介します。

私の夫の家族は、姉1人と両親です。義理の姉はすでに嫁いでいて、夫も義理の両親とは別々に暮らしています。特に嫁と姑の間のトラブルもなく、年に数回の帰省ではおもてなしを受け、大切にされていることを感じます。しかし、あるとき夫からとんでもない事実を伝えられて……。
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義父も高齢となり、終活を始めていると帰省をした際に聞いていました。それから数カ月たったときのことです。夫からある話を突然され、文字通り絶句することになりました。
夫からされた話は、「義父には隠し子がいる」ということでした。隠し子と言っても、本妻である義母の子の夫と義姉は会ったことがないものの、その存在は義父からまだ自立する前に聞かされていて知っていたそうです。そして、その隠し子は男性で、年齢は私と同じ。私は夫より8歳下なので、いろいろ衝撃でした。
なぜ、そんな話を今さらしてきたのか聞いたところ、義父から遺言書をどんな内容で用意したかの連絡を受けたとかで、その関係で義父の死後その事実を知るよりは……ということで教えてくれたのでした。でも、わざわざそんな話をするということは……。
相続の内容が、姉弟間の相続分配を隠し子に多く、残りを本妻の子どもで分けるというものだったのです。たしかに、これはそのときに知るよりは衝撃は少ないのは間違いありませんでした。義父は決めたことはやり通すタイプなので、特に変更を求める気にもなりませんでしたが、気になったことは「義母はそのことを知っているかどうか、義姉はこの決定に対してどう思っているのか」でした。
夫は、「多分知っていると思う」と言うだけで、直接聞くこともできずに今でもモヤモヤしています。義姉は、やはり夫や私と同じで、今さら言っても仕方ないということで、何の行動も起こしませんでした。
そんな中、夫がその隠し子と会う機会があり、初めて会いに行くことになりました。緊張していた夫ですが、帰ってくると「普通にいい人」だったとのこと。そして、私たちより義父の近くに住んでいることもあり、何かあった際は「最初の連絡係はよろしく」とお願いをしてきたそうです。
今回、突然の話で衝撃を受けたのは間違いないのですが、何も知らないまま死後にそんな事実を知り、相続問題まで残されたらたまったものではなかったので、事前に知れて本当によかったと思っています。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
文/湯川 こま
イラスト/サトウユカ
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