「え?排水口に黒いピンポン玉!?」40代、年々抜け毛が増えていって思ったことは
46歳の主婦兼ライターです。40歳ごろから後頭部の上の方にあるつむじが気になり始めました。以前よりぱっかりと割れているような気がするのです。当時はロング …
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現在39歳の友人が、37歳のときに体験した話です。ある日、その友人とランチに行くことになり、そこで白髪の悩みついての話になりました。初めは白髪を隠すために髪を染めることをかたくなに嫌がっていた友人が「白髪は隠さなくていいんだ」と気持ちが変わった出来事を教えてくれました。
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私と友人は、以前働いていた職場で知り合いました。お互いにその職場からは退職していましたが、その数年後、久しぶりにその友人とランチすることになりました。友人が37歳のころです。
ふとした話の流れから髪の毛についての話になりました。「あのさ、20代のころから増えてきていた白髪が、30代に突入してさらに増えてきたんだよ」と言っていたのです。「わかるー! 私も気になりだしたんだよね……」友人と私は、白髪が出始めるのが周りの人に比べると早いのか、私も20代になってから徐々に白髪が気になっていました。
そのため、友人の白髪に対する悩みに共感。友人の当時の髪の毛の長さは、胸あたりまであるロングヘア。長さがあることと、友人の地毛の色が暗めの色だったということもあってか、たしかに白髪が目立っているように思いました。
白髪についての話は予想以上に盛り上がり、どうやったら白髪が減るのか、白髪は抜くか根元から切るのかなどと話していました。そして、その話の流れからヘアカラーはどうしているのかという話題に。私は自分で定期的に単色のカラーに染めていたのですが、友人は違ったのです。
友人は、白髪が気になっているけれど「その後のメンテナンスが面倒だから染めたくないんだよね」と言っていました。染めたときに黒髪と白髪の染まり具合の差が出ることや、染めてから数週間たって髪の毛が伸びてくると、髪の根元部分が白く見えて気になるからだそうです。そのとき、友人といくら話しても白髪を隠す方法でいいアイデアを見つけることはできず、その日のランチは終わり、解散することになりました。
そこからまた半年ほどたったころ、久しぶりに友人と予定が合って今度はお茶をすることに。待ち合せの場所で待っていた私の前に、「お待たせー!」と現れた友人を見て驚きました。なんと、半年前に会って話したときには「ヘアカラーするのは嫌だ!」と言っていた友人が髪の毛を染めていたのです。
私は会ってすぐに「え、髪の毛染めたの!? あんなに嫌がってたのに一体何があったの?」と質問攻めに。友人はそんな勢いの私をいったん落ち着かせるためにお店に入り、座って一段落ついてから経緯を話してくれました。
友人は「まさか私もあんなに敬遠していたヘアカラーをすることになると思わなかったよ」と初めにひと言。たしかに、私が白髪を染めるのをすすめても、友人はかたくなに白髪を染めるのを拒否していました。それなのになぜ急に染めようと思ったのかわからなかったので、私は「髪の毛を染めようと思ったきっかけが何かあったの?」と聞くと、その真相を話してくれました。
私と友人には共通の友人Aがいます。友人Aは美容師を目指していて、美容師の技術を上げるために友人に「カラーモデルをしてくれない?」と持ちかけたそうです。友人は、髪の毛を染めることには抵抗があるけど……と思いつつも、友だちのためと思って「いいよ!」と返事をしたそうです。
髪の毛を染めてもらう前のカウンセリングで、友人は白髪の多さに悩んでいることや髪の毛を染めて伸びてきたときの不安などを話しました。すると、友人Aは「白髪を隠そうとするからダメなんだよー」と言ったそうです。
友人は、気にしているところは隠すことが当たり前だと思っていたので、友人Aが言っていることが理解できませんでした。友人が納得できない様子を見て、友人Aは「白髪が気になるから白髪を黒髪に寄せようとするのではなく、白髪が黒髪となじめば気にならなくなる」ということを説明してくれたそう。
友人は「なるほど!」と納得して、友人Aに髪の毛を染める色も任せてお願いすることに。髪の毛が染まり仕上がりを見ると、黒髪はほんのりブラウンになり白髪は薄っすらベージュのように染まって、まるでハイライトが入ったような仕上がりになっていたのです。
「すごい! いい感じの髪色」と友人は大満足。今まで白髪が気になるから、どうにかして隠さなければ!と思っていた友人。しかし、友人Aは白髪を隠すのではなく生かすほうに提案することで、白髪を魅力に変えてしまったのです。
友人Aに頼まれたから……という理由で気が進まないままヘアカラーをしてみたものの、これをきっかけに、友人は白髪を嫌だと思うことがなくなったそう。白髪に対する悪いイメージを払拭できたのは、友人Aのおかげだと喜んでいました。
友人のこの話を聞いて、私はコンプレックスを隠したり嫌だと思ったりするのではなく、視点を変えて魅力にしてしまう考え方がすてきだなと思いました。その日、長年悩んでいた白髪が魅力となった友人は、より輝いて見えました。
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