「怒りっぽくなった…」更年期にイライラするのはなぜ?イライラを抑える簡単習慣とは【医師解説】
ほんのささいなことで感情的に怒ったり、怒鳴ってしまったり。若いときはこんなことなかったのにと、今度は落ち込んでしまったり。イライラばかりしていると、周囲 …
ウーマンカレンダー woman calendar
「もしかしてうちの夫がたたないのは……」と思っても、なかなかその話題を本人には切り出しにくいもの。とはいえ、改善するためにできることはないのかと考えているあなた。今回は、メンズヘルスに詳しい泌尿器科医の窪田徹矢先生にセルフケアやクリニックでの治療について聞きました。よりよい夫婦生活を営む参考にしてください。
監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)
獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開院。2024年に新鎌ケ谷くぼた皮膚科泌尿器科を開院、日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門は泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouTuberとしての情報発信もおこなっている。著書に『EDかも!?と思ったら読む本』(自由国民社)がある。
★関連記事:「レス」や「妻だけできない」の原因にも!?夜に言ってはいけない妻のNGワードとは【医師解説】
女性には到底わからない、EDの症状。そもそも、どうしてなってしまうのでしょうか。
「勃起は、性的興奮を受けると神経がその興奮を陰茎海綿体に伝え、陰茎の動脈に血流が集まることで起きます。性的興奮、神経、血流、どれが欠けても勃起は正しく起きないのです。
主な原因は以下のようなものがあります。大きく分けると心因性と器質性の2つがあり、混合している場合もあります。
また、妻にだけ勃起できない『妻だけED』という症状もあります。これは妻との性交にストレスを感じることで起きるため、離婚の原因になることもあります」(窪田先生)。
EDなのかな、と思ってもクリニックに行くのはちょっと勇気がいるという方も多いでしょう。まずは家でできることはないのでしょうか。
「生活習慣に原因がある患者さんは多いですね。
まず見直してほしいのが睡眠です。EDに疲労は大敵なので、睡眠は7時間以上取っていただきたいです。そして、男性ホルモンがつくられるのが午後10時から午前2時までなので、その時間に睡眠が取れればベスト。働き盛りの男性が午後10時に寝るのは難しいかもしれませんが、遅くとも午後12時には就寝してほしいですね。
次に食事です。私がおすすめしている食事の一例です。
シトルリンは、血管を拡張させる機能があるとされ、バイアグラなどの薬にも使われています。スイカ、メロン、きゅうり、ゴーヤ、冬瓜などウリ科の食品に多いです。それらと、筋肉と血液をつくるたんぱく質を組み合わせてとると効果的です。
バナナにはブロメラインという酵素が含まれ、男性ホルモンのテストステロンを増やす働きがあるとされています。また、幸せホルモンであるセロトニンの原料となるトリプトファンも含まれているため、うつやイライラ改善に効果があります。
テストステロンは朝に最も増え、セロトニンは日中に作られるため、バナナは朝に食べるとその栄養を存分に生かすことができるのです。
コーヒーもED改善に良いとされています。覚醒作用があり、代謝促進効果もあるので、コーヒーを飲んだ後に筋トレをすればさらに効果的です。ただし、コーヒーはブラックで。肥満の原因になる砂糖や牛乳は入れません。夕方以降にコーヒーを飲み過ぎると頻尿などの原因になるので、朝に飲むが良いでしょう」(窪田先生)。
セルフケアだけでもたくさん方法があるのですね。でも、ED改善というと、まず精力剤が思いつきます。
「精力剤に勃起補助効果はありません。精力剤は疲労を回復させることで性機能を高めることを目的とした栄養剤・サプリメントの総称です。EDをしっかり治したいという場合は医療機関を受診し、処方薬で治療したほうが確実です」(窪田先生)。
クリニックではどんな診察・治療をおこなうのでしょうか。
「誤解されやすいのですが、EDで触診や視診をおこなうことはありません。基本的には『IIEF5』という問診表を使った問診のみですし、プライバシーに関わる質問もしません。クリニックに行かなくても受診して薬が受け取れる、オンライン診療をおこなうクリニックも増えています。
薬は、有名なバイアグラをはじめ、ジェネリックを含めると6種類あります。患者さんのニーズやライフスタイルに応じて処方をします。バイアグラ(50mg)のジェネリックなら1錠950円程度で処方してくれるクリニックが多いので、気軽に試してみてはいかがでしょうか。
使っているうちに自信がついて、薬なしでも成功する患者さんは多いですね。心因性の場合は特に効果が高いので、早めに受診してほしいと思います」(窪田先生)。
昔、よくテレビや映画などで、おじさんが若い女性と性交していると「ウッ」と心臓発作を起こして死んでしまうシーンがありました。薬を飲んで性交となると興奮し過ぎて大丈夫なのかなと心配になりますが、「バイアグラはもともと狭心症の副作用を利用した薬なので、毎日飲んでも問題ないものです」という窪田先生のお言葉。もしEDで悩んでいるなら、メンズヘルスのクリニックを受診してみてはいかがでしょうか。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
取材・文/mido(50歳)
ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重顎が悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。
あなたの体験談も教えて! 抽選でギフト券進呈
閉経を間近に迎える40代後半、50代前半の女性にとって気になるのは自分の体の変化ではないでしょうか。中でも気になるのが、腟・子宮・卵巣といった女性特有の機能。生理がなくなることで生...
続きを読む40代になったら生理が軽くなるかな……と期待する人もいるでしょう。しかし、産婦人科医・漢方内科医の駒形依子先生によれば、更年期世代でも大量出血を訴えて受診する人がいるそうです。大量...
続きを読む仕事に出かける、買い物に行く、食事をする、余暇を楽しむなど、私たちは普段、当たり前のように自由に体を動かしています。しかし、ひとたび骨折をしてしまうと、そうした自由がままならなくな...
続きを読む40代以降の夫婦にありがちなレス問題。さらに妻に閉経が訪れれば、2人の関係が変わることもあるでしょう。今回は、夫は望んでいるけれど妻は望んでないという夫婦のお悩みに対して、産婦人科...
続きを読む更年期後半になると、若いころと比べておりものの量が減ったと感じている人もいるでしょう。下着の汚れが気になる人は「この分だと閉経したら血もおりものも出なくなる?」と思っている人も多い...
続きを読むほんのささいなことで感情的に怒ったり、怒鳴ってしまったり。若いときはこんなことなかったのにと、今度は落ち込んでしまったり。イライラばかりしていると、周囲 …
乳がんのがん細胞は女性ホルモンであるエストロゲンの影響によって増殖するといわれています。閉経するとエストロゲンは減少するはずですが、乳がんの好発年齢はな …
「最近、家族やパートナーの前などでよくおならをしてしまう」と感じたことはありませんか。若いころはもう少しおならをコントロールできていたような……。原因は …
現在、女性の9人に1人が発症するといわれている「乳がん」。女性にとって乳がんはとても身近な病気の一つです。乳がんの罹患率のピークは40〜50代なのだそう …
皆さんは「デンスブレスト」という言葉を聞いたことありますか? デンスブレストとは、高濃度乳腺の別称で、乳腺組織が多い状態のことを指します。実は、デンスブ …
痩せたいけど運動はしたくない。そこで糖質制限をはじめ、置き換えダイエット、朝食や夕食を抜くなど、若いころにひと通りおこなったことがある方も多いのでは。し …
鼻水やせきなど風邪症状はないのに体温を測ると微熱がある……。これは40代・50代の更年期世代に見られる症状です。微熱だけなので受診するほどでもないと様子 …
下肢静脈瘤は、ふくらはぎの血管が浮き出てコブのようにボコボコしたり、赤紫色の血管が透けて見えたりと、見た目の症状の印象が強い病気。そのため、美容的な側面 …