「私の体温、低すぎ…?」低体温になる原因は?低体温のリスクと温活のすすめ【医師解説】
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2023年から仕事が忙しくなり、在宅ワークの私は自宅に缶詰状態でパソコンに向かう日が続きました。外出は週末に1回程度。そんな運動不足の私に高校生の娘が勧めてくれたのは、1日たった3分でできるラジオ体操でした。無理なく続けられた上、期待以上の成果を得られたのです!
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自宅で仕事をしている私は、外出しない限りほぼ歩くことなく1日が終わってしまいます。年頭から多忙だった2023年は、朝起きて朝食をとったらすぐにパソコンに向かい、仕事を終える19時ごろまで1日の大半を家の中で過ごしていました。
普段時間さえあれば買い物などの予定を入れて外出し歩くようにしていたのですが、忙しくなると出掛ける時間を惜しんで家にこもりがちに。買い物や用事はできるだけ週末にまとめるようになっていきました。
そんな生活が半年以上続いた夏、駅に向かう長い上り坂で息が上がってしまい、軽いめまいに襲われました。明らかに運動不足でしたし、3年前に軽い脳梗塞(のうこうそく)も患っているので心配になりました。脳梗塞は脳の血管が詰まることで一部の脳細胞が死に、まひや感覚障害を起こす病気です。主に高血圧が原因で再発の恐れもあるため、食事や運動など日常習慣を改善する必要があります。主治医からは1日30分程度のウォーキングを勧められましたが、猛暑が続く8月におこなうのはかえって危険な気がしました。
出先でめまいを起こした話を娘にすると、「私と一緒に毎日ラジオ体操しようよ」と提案してきました。「ラジオ体操?」といぶかしがる私に、娘は「ラジオ体操を侮ってはだめ。お母さんくらい体がなまっていたら、きついかもしれないよ」と言いました。若いころは運動神経に自信があった私。「ラジオ体操なんて簡単にできるだろう」と思い、スマホで動画を探し、その場でやってみました。
ところが、体が思うように動きません。つま先で立つと体がふらつき、体を横に曲げると脇腹が痛くて驚くほど曲がりません。後半になると上げた腕が重たくて支えきれなくなるし、ジャンプはピアノの伴奏に合わせてゆっくり跳ぶことができず、一気に体力を消耗。終わると同時に、床にへたり込んでしまったのです。
そこで私は、夜お風呂に入る前に娘と一緒に1日1回、ラジオ体操の第1だけをすることに決めました。そして、「意に反して無理をすると、負の感情が記憶されて長続きしない」と娘に言われたため、遠出をして足が痛い日や、庭仕事で疲れている日などは休むようにしました。
こうして、ラジオ体操を始めてから5カ月が経過しました。最初の1カ月でつま先立ちが安定し、2カ月後にはジャンプを伴奏と合わせられるようになりました。体を横に曲げる運動も次第に深く曲げられるようになり、手足も指先まで真っすぐ伸ばせるようになって気持ちがいいです。
基礎体力が向上したせいか、上り坂で息が上がることもなくなりました。変化はそれだけではありません。これまでは庭仕事をすると、翌日は必ず筋肉痛になっていたのですが、最近は筋肉痛にならなくなったのです。筋力が付いたと実感しました。
さらに驚いたのは、体重が少しずつ減っていることです。基礎代謝が良くなったせいか夏よりも2㎏ほど体重が減り、体が軽くなったと感じます。さらに、ウエストやおしり周りが引き締まり、ジーパンに余裕ができたのは予想外の成果でした。
有酸素運動とストレッチを兼ね備えたラジオ体操は、誰もが手軽にできる優れた全身運動だそうです。ラジオ体操第1だけなら、たったの3分15秒。さぼる日もあったのに、これほど短期間で大きな成果が出て驚きました。きっかけをくれた娘に感謝しつつ、これを人生後半の健康習慣にしようと思います。
イラスト/エェコ
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