「お年ごろだからね」手のしびれと痛みで整形外科を受診⇒原因はもしかして【体験談】
50歳の私。誕生月に血圧の薬をもらうために病院へ行った際、カルテを見た医師から「お誕生日おめでとうございます。アラフィフのど真ん中ですね」と言われました …
ウーマンカレンダー woman calendar
更年期は、閉経を境に前後5年、10年間を指します。急激な女性ホルモンの低下や不安定な女性ホルモンの分泌から来る更年期症状、その症状が日常生活に支障を来すようになった更年期障害についての体験談を紹介します。
急に顔から大量の汗をかいたり、ささいなことでイライラするようになり、体調や人格が病気で変わったのではないかと不安に思っていました。そこで婦人科を受診したら、急な発汗やイライラ感は、更年期障害によるホットフラッシュと情緒不安定と判明。43歳で軽度の更年期障害と診断されてからは、処方薬もありましたが、自分なりに症状を軽減させる方法を探し、それらを実践してきました。その方法をお話しします。
★関連記事:「真っ赤になった顔が恥ずかしい…」長年続くホットフラッシュの症状と私の対処法【体験談】
私は仕事や育児で忙しく、睡眠というのは「寝られればラッキー」くらいの気持ちで過ごしてきました。しかし、更年期障害が起きるようになると、睡眠不足のときは更年期の症状もかなりひどくなることに気が付きました。
そこで、睡眠の質を高めるために毎日2つのことを実践しました。1つ目は、ホットフラッシュなどでほてっているとき、おでこや足など熱を持っている部分を水枕や氷のうなどで冷やすようにしました。熱すぎて寝られなかった私にとって、この方法は寝入りを良くし、「眠いのに寝られない」という状態から脱してくれました。
2つ目は、夜はカフェインの摂取をやめました。カフェインが多い飲み物を飲むと夜中に必ずトレイに行かなければならず、それで目が覚めてしまうことも度々ありました。カフェインの摂取をやめたところ、夜中に起きることが少なくなり、最近では朝まで起きないことも多くなりました。
この2つを実践して睡眠を十分に取ったところ、イライラ感と倦怠感がかなり軽減できました。
更年期障害がひどくなり始めたとき、イライラしたり情緒不安定で毎日訳もなく泣いていました。そんな私を心配した友人が、市の無料ズンバエクササイズに誘ってくれました。ズンバとは軽快な音楽に合わせて踊りながら有酸素運動がおこなえる南米発祥のエクササイズです。最初は乗り気ではなかったのですが、実際にズンバを終えた後は爽快感があり、その日はイライラも不安感もなくぐっすり朝まで寝られました。
私は心地よい程度に体を伸ばすストレッチと、20分以上のジョギングやズンバなどのエクササイズをすると、ホットフラッシュも軽く済むことに気が付き、毎日忙しいときもありますが少しでも時間を作り、実践しています。
以前から家族の健康も考え、野菜中心の食生活をしてきましたので、食事は今さら考え直す必要はないと思っていました。しかし、更年期障害は女性ホルモンの低下によって起こるため、女性ホルモンと似た働きをするといわれるイソフラボンを含む大豆食品を、今までの食生活にバランスよく取り入れたほうが良いというアドバイスを医師からいただきました。そこで、今までの食事に大豆食品を取り入れるようになりました。
ただ、働いていると大豆食品というのは簡単にアレンジできるものばかりではないので、手軽に大豆をとれる豆乳を家族で飲むようになりました。ただ、摂取するバランスが大事だそうなので、多くても少なくても女性の体には良くないそうです。ですので、その意味でも量がわかる豆乳は毎日飲むのによかったです。
さらに肌の乾燥や髪の毛のパサつきも気になっていたのですが、豆乳を飲み始めてからは肌もしっとりし、髪の毛も明らかに潤いが増してきたのを感じます。
更年期障害になってから、生活すべてを一旦見直すようになりました。特に睡眠不足や運動不足など、今まであまり重要に思っていなかったライフスタイルが更年期障害に影響しているのを痛感しました。
それに気が付いてからは、できるだけ快適な睡眠ができるように環境を整え、定期的に運動をおこない、豆乳を取り入れたバランスの良い食生活を心がけてきました。婦人科からの処方薬と併せて、実際に更年期障害の症状が軽減したのを感じられたので、これからも続けていきたいと思っています。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/粒来 拓先生(よしかた産婦人科分院 綱島女性クリニック院長)
日本産科婦人科学会 専門医・指導医。日本女性医学学会 女性ヘルスケア認定医・指導医。日本女性心身医学会 認定医。患者一人ひとりの症状と考え方に寄り添い、サポートしている。
あなたの体験談も教えて! 抽選でギフト券進呈
閉経を間近に迎える40代後半、50代前半の女性にとって気になるのは自分の体の変化ではないでしょうか。中でも気になるのが、腟・子宮・卵巣といった女性特有の機能。生理がなくなることで生...
続きを読む閉経に向けて体が大きく変化する40代。他人にはちょっと相談しづらい性の悩みに対して、産婦人科医・漢方内科医の駒形依子先生に答えてもらいました。 教えてくれたのは… ★関連記事:閉経...
続きを読む朝、手指がこわばってうまく動かせない、物を落とすことが増えた、たまに指の関節が痛い……。こんなこと、ありませんか。50歳前後の女性には、このような手指の異変が起こることがあります。...
続きを読む若いころは女性としての体の変化について知識はあったとしても、実感として感じることはなかったでしょう。どんなに睡眠不足でもちょっと休めば体力は回復するものだと思い、セックスもそうだっ...
続きを読む若いころから、私の生理は規則正しく予定通りの周期でやって来て、6日程度でいつも終わっていました。ところが40代に突入してから、これまでの生理の様子が明らかに変化してきたのです。今回...
続きを読む50歳の私。誕生月に血圧の薬をもらうために病院へ行った際、カルテを見た医師から「お誕生日おめでとうございます。アラフィフのど真ん中ですね」と言われました …
学生時代は部活で汗を流し、20代は仕事がハードでどんなに食べても太りませんでした。そんな私の体重が増え始めたのは退職した37歳のころ。在宅時間が増えてか …
更年期は高血圧に注意したい年代。とはいえ、特にこれまで血圧に問題がなかった人は、生活をどう見直したら良いかわからないかもしれません。そこで血圧上昇につな …
私の更年期の体調変化は、閉経前の50歳のときに激しい頭痛に頻繁に襲われるようになったことでした。下の娘はまだ小学1年生。娘は小学校生活に慣れてきたとはい …
ずっと血圧が低かったのに更年期前後から高血圧になった、という女性は少なくありません。これは女性ホルモンの減少やストレスも血圧を上げる要因となるため。更年 …
若いころキャベツダイエットやリンゴダイエットなど、無茶なダイエットをしたことがある人は多いかもしれません。でも、更年期世代は特に無茶な食事ダイエットをす …
更年期世代のお悩みの1つが「更年期太り」。食べる量は変わらないのに年々体重が増えていくといった理不尽な現象が起きてきます。更年期がもたらす痩せにくい体と …
私は57歳。閉経して更年期の時期はすでに終わっています。更年期の時期には加齢に伴いさまざまな症状に悩まされました。生理周期が短くなり、動悸、息切れ、めま …