- 2025.12.12
- スカッと体験談,
突然届いた社長メール「来なくていい」真偽を確かめようと自撮りを送ったら事態が一変
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当時30歳の私は女運が悪く、今まで付き合ってきた女性にはことごとく金ヅルにされてきたのですが、当時付き合っていた彼女のSは、おねだりなどしないすてきな女性だと思っていました。前から結婚願望の強かった彼女を喜ばせようと、プロポーズをする予定でレストランに呼び出したときのお話です。
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私は、ポケットから指輪を取り出して言いました。「俺と結婚してください!」
するとSは指輪を受け取り、まじまじと見てから「何これ?」とつぶやいたのです。私が、自分で作った指輪だと伝えると、彼女は「は? 手作り?」と驚いた様子です。
そこで私は昔話を始めました。「その指輪に付いている宝石は、恩人がくれたんだよ……。俺には昔、両親や弟妹ともどもお世話になった恩人がいて、婚約指輪にはめ込んだのはその人がくれた石なんだ。俺に大事な人ができたらこの石を使ってほしいと渡された、思い入れのある宝石だよ」と。
そのとき、Sは心底嫌そうな顔で指輪を突き返し、信じられない言葉を私に投げたのです。
「何それ気持ち悪! 人からもらった石で手作り? 婚約指輪なのに!? こんな汚い石が付いている指輪なんていらないわよ。ダイヤとかが付いたブランド物じゃないと、何の意味もない……」
さらに、Sの本性があらわになりました。「私があんたと付き合ってやっていたのは、金持ちだと思っていたからよ! 初対面のときに高そうなブランド物を着ていたし、高級レストランもたくさん知っているし……。実は借金して無理していたとか?」
そして、私が口を開く間もなくブチ切れしたのです。「よく考えれば、仕事について何回聞いてもサラリーマンって言うだけでごまかしていたわね。どこの弱小企業?」
私はたしかに、彼女に仕事のことは詳しく話していませんでした。婚約したらちゃんと説明するつもりでいましたが、これまでの経験上、初めは黙っておきたかったのです……。
「これまでぜいたくを我慢してわがままを言わずおとなしくしていたのに! 本当にただの貧乏人だったのね……さようなら」。そう言うとSは、あろうことが指輪を窓の外へ投げ捨てたのです。これには私もビックリ。
私は慌てて指輪を探しにレストランの外へ。その間に彼女は帰ってしまい、私たちはそれきりになりました。
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