閉経しても更年期症状は続く?一気に老け込む?閉経後も美しく健康でいる方法とは【医師解説】
閉経して生理がなくなれば、更年期症状も治まるのでしょうか? 更年期症状は治まっても、閉経すると一気に老け込んでしまうのでしょうか? 気になる閉経後の体の …
ウーマンカレンダー woman calendar
更年期は、閉経を境に前後5年、10年間を指します。急激な女性ホルモンの低下や不安定な女性ホルモンの分泌から来る更年期症状、その症状が日常生活に支障を来すようになった更年期障害についての体験談を紹介します。
イライラすることが増えて、感情のコントロールができなくなった、これまでのPMS(月経前症候群)の症状に比べてイライラの度合いが強くなった。これらはすベて40歳のころ、私が感じていたことです。看護師として女性の医療に関わり、心身の健康には気を付けてきたつもりなのに急な心の変化に戸惑いました。でもよく考えてみると、これはプレ更年期症状の1つだったのではないかと思います。
★関連記事:「プレ更年期かもと思ったら」疲労感、イライラに悩む43歳、更年期検査を受けてみた結果は【体験談】
20〜30代と、これまでPMSで多少イライラすることはありましたが、これまで感じていたイライラとはまた別の、もっと厄介で、自分ではなかなか抑え切れない感情が月経周期に関係なく感じるようになりました。
例えば、待ち合わせによく遅れる友人のことをこれまでは「よくあることだから」と許せていたのに急に許せなくなってしまったり、仕事では何度か注意をしているのに後輩のミスが続くと、つい指導もきつくなってしまったり……。自分では冷静に対処しようと思っても、うまく気持ちがコントロールしづらくなっていることに気付いたのが、40代に入ってからのことだったのです。
プライベートでも仕事でもイライラすることが多くなり、感情を大なり小なり相手にぶつけてしまうと相手との関係性は悪化します。感情をコントロールしようと思っても、うまくできないと悩んでいたときに、ふとこう思ったのです。「これってもしかしてプレ更年期……?」
実際に婦人科外来に受診をして検査をしたわけではないので、はっきりとプレ更年期症状とは言えません。しかし、明らかに40代前と比べるとイライラ感情を持ちやすくなり、感情のコントロールができなくなっているのはたしか。これは将来、本格的に来る更年期症状の1つとして受け止めるしかないと思うようになりました。
これまではなぜこんなにイライラしてしまうのかわからず、自己嫌悪になることもありましたが、「40歳にもなったのだから、女性としての体の変化があって当然。本格的な更年期症状が出る前でのプレ更年期として受け止めよう」と思うと、気持ちがとても軽くなったのを覚えています。
イライラの感情をプレ更年期症状の1つと考えて受け入れたら、あとはどのようにこの感情と付き合っていくのかが問題です。私は以下のことに気を付けて、イライラが出ても感情が爆発しないように工夫しました。
・自分の体をいたわり、運動・食事・睡眠と規則正しい生活を心がける
イライラの感情が生じにくくなるように、まずは体をいたわり生活習慣を整えていきました。基本的なことですが、仕事の合間を見て毎日1時間程度は体を動かし、栄養バランスの良い食事をし、夜間も十分な睡眠を取るようにしました。数カ月ほど続けていると体はより健康になり、以前のように急にイライラすることは減りました。心と体の健康がつながっていると実感しました。
・イライラしそうになったら一旦深呼吸をして間を置く
心や体の健康に気を付けていても、時に急にイライラしたり、カッと気持ちが高ぶったりすることもあります。イライラしそうな心のざわざわを感じたら、目を閉じ深く呼吸を吸って吐くことを繰り返し、気持ちを一旦落ち着かせるようにしています。呼吸に集中するだけで、心のざわざわもいつの間にかどこかに消えてしまいます。
規則的な生活をすること、イライラが出る前に呼吸に集中すること、この2つを実践することでイライラが減り、たとえイライラが表に出てきても感情が爆発することがなくなりました。
ここまでが私が初めて自分のプレ更年期症状としてイライラを認識し、対処をした経験です。感情を無理やり抑えようとはせずに、まずは自分の体をいたわること、感情が高ぶる前に深呼吸をして気持ちを穏やかにすると、だいぶ気持ちのコントロールができてきた気がします。これからも気持ちが不安定になることもあるかと思いますが、なるべく精神的に安定して過ごせるように対処していきたいと思います。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/粒来 拓先生(よしかた産婦人科分院 綱島女性クリニック院長)
日本産科婦人科学会 専門医・指導医。日本女性医学学会 女性ヘルスケア認定医・指導医。日本女性心身医学会 認定医。患者一人ひとりの症状と考え方に寄り添い、サポートしている。
★関連記事:40歳から手足の冷えが強くなった…!プレ更年期?冷え対策のためにやってよかったこと【体験談】
あなたの体験談も教えて! 抽選でギフト券進呈
40代を過ぎるころから、ふとした瞬間に「陰部がヒリヒリする」「陰部に不快感がある」と感じたことはありませんか。若いころには感じなかった陰部の痛みや不快感は、なぜ起こるのでしょうか。...
続きを読む40代後半から疲れが取れにくかったり、生理の周期が乱れ始めたりして、なんとなくそろそろ更年期に入っているのかな?と感じていました。生理に関しては周期の乱れはあるものの、経血量はそん...
続きを読む閉経して生理がなくなれば、更年期症状も治まるのでしょうか? 更年期症状は治まっても、閉経すると一気に老け込んでしまうのでしょうか? 気になる閉経後の体の …
更年期に女性ホルモンの分泌が減ると、さまざまな不調が表れがちになります。年を重ねても女性ホルモンを保つことはできないのか……、そんなとき、ときめくと女性 …
今まで不眠に悩まされたことなどなかったのですが、加齢とともに眠りが不規則になっていきました。寝付きが悪い日があったり、夜中に何度も目が覚めることが増えま …
日本産科婦人科学会によると、日本人女性の平均的な閉経年齢は50.5歳だそうです。だから42歳の私には、閉経なんてまだ先の話と思っていたのです。それなのに …
頭が急に熱くなってぼーっとしたり、カッカと熱くなったり。いわゆるホットフラッシュ(のぼせ・ほてり・発汗)は、代表的な更年期症状とされています。つらくても …
更年期のダイエットは、太っていない体を手に入れるだけでなく、やつれて見えない、健やかな体を保つことが重要です。そのためには年々衰えていく筋肉を落とさない …
更年期とは閉経の前後5年を時期を指すそうですが、現在50歳の私はまさに更年期真っただ中と言えるでしょう。32歳のときに子宮筋腫摘出手術をしてからは生理痛 …
母が48歳のころ、足首に熱っぽさを感じ、その後、大量の汗や頭痛、さらに気分の浮き沈みなどの症状が現れます。友人にすすめられた漢方を飲んでみますが、症状は …