「また出そう」中学時代の朝礼中、止まらない生理現象。静かな体育館が恐怖の空間に変わった日
目次 1. 朝礼中に起きた、人生で一番焦った瞬間 2. 「また出そう…」恐怖の時間 3. 大人になってからふとよみがえる、あの日の記憶 4. まとめ 大 …
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翌朝になり改めて脳神経外科を受診しましたが、MRIの検査結果を見た医師からは予想もしていなかった診断結果が!
「頭部の血管が一部膨れ上がっている箇所があり、未破裂椎骨動脈解離(みはれつついこつどうみゃくかいり)の疑いがあるので専門医のいる市民病院で診てもらって欲しい」と紹介状を渡されたのです。もし診断通り未破裂椎骨動脈解離だった場合、出産時に力んで血管が破裂したら命に関わるという説明がありました。
初めて見る自分の頭部の断面図は、知識のない私でもわかるほど血管が大きく膨れている箇所が確認でき、とてもショックでした。 帰宅後、カロナールという妊娠中でも飲める痛み止めを服用するも効き目はまったくなし。夜になっても痛みが治まらず、「これは血管が破裂する寸前なのでは!?」と不安でたまらなくなり、今にも泣き出しそうになったのを覚えています。
痛みが続く中、「私はともかく、おなかの子に何かあってはいけない……」と思い必死に気を紛らわせようとしましたが、症状は変わらず……。今までに体験したことのない強い頭痛と発熱症状も出てきたので、翌日を待たずして夫と一緒に専門医のいる市民病院へ行きました。
当時はコロナ禍でもあり、ちょうど緊急事態宣言の真っ最中! 私も念のためPCR検査をすることになり、病院の外でしばらく待機することに。
痛みで焦る気持ちのあまり時間の感覚もわからなくなり、時間がたつのが長く感じました。そしてしばらく待った後、無事に陰性が確定しそのまま即検査入院となりました。
市民病院では、脳神経外科と産婦人科が併設されていたため、万が一のことを考えてNSTテストという赤ちゃんの心拍の状態や私自身のおなかの張り具合を診る検査をしながら入院ができたので、とても心強かったです。

入院後、3回のMRI検査をおこないさまざまな角度から頭部を診てもらいましたが、検査結果に異状はありませんでした。疑いのあった未破裂椎骨動脈解離ですが、頭部内の血管同士が重なって偶然にも血管が膨れているように見えたという、医師も見間違えるほどのまれなケースだったそうです。
MRIの検査結果からは原因が特定できなかったため、別の可能性から痛みの原因を探ったところ、原因は頭部内にできた帯状疱疹だということがわかりました。
「ここ最近で何か思い当たる節は?」 と医師から聞かれ、すぐに数日前にできた首の湿疹が思い付きました。数日前に見つけた首の湿疹はアトピー性皮膚炎の湿疹ではなく帯状疱疹で、それが枯れて痕となり、頭部へとウイルスが移動したようです。
その後は、痛み止めの点滴と念のためNSTテストも引き続き受けながら4日間の入院生活。退院時には、痛み止めの点滴をしなくてもいいくらい頭痛は和らぎましたが、医師からも「個人差があるのですが痛みは当分、続くでしょう」と言われました。
その後もときどきズキッ! という電気が走ったような痛みが続き、その度に薬を服用していました。結局痛みが完全に取れ完治するまでには1カ月以上かかりました。
帯状疱疹になったこと自体ももちろんつらかったのですが、出産時に命に関わることもあると言われた未破裂椎骨動脈解離ではなくて、本当によかったとつくづく実感。その後は安心して無事出産に挑めました。
初めに首に湿疹ができたと気付いたときにいつものアトピー性皮膚炎の湿疹と思い込まず、早めに医療機関を受診していれば、このような大事にはならなかったのではないかと思います。慣れというのは、怖いと改めて感じました。
私の場合は妊娠中で免疫力が低下していたのも原因の1つかもしれませんが、コロナ禍も相まって何かしらのストレスを常に感じて生活している状態だったのも影響したのかなと思います。今後は、適度に気分転換をおこなうなどして、気持ちにゆとりを持ちながら、なるべくストレスをためない生活を心掛けて過ごしていきたいです。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)
獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開院。2024年に新鎌ケ谷くぼた皮膚科泌尿器科を開院、日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門は泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouTuberとしての情報発信もおこなっている。著書に『EDかも!?と思ったら読む本』(自由国民社)がある。
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