医師「食事制限は逆効果」更年期に痩せにくい体を招く危険な隠れNG習慣とは【医師監修】
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更年期は、閉経を境に前後5年、10年間を指します。急激な女性ホルモンの低下や不安定な女性ホルモンの分泌から来る更年期症状、その症状が日常生活に支障を来すようになった更年期障害についての体験談を紹介します。
母が48歳のころ、足首に熱っぽさを感じ、その後、大量の汗や頭痛、さらに気分の浮き沈みなどの症状が現れます。友人にすすめられた漢方を飲んでみますが、症状は悪化するばかり。2人の娘の子育てと家事、仕事に追われて、特に何の対処をすることもなく月日は流れ、50歳になったときには症状はピークに。ようやく婦人科を受診し「更年期障害」と診断されます。その後数年間、母が更年期障害とうまく付き合った方法とは。
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パワフルでお世話好きな私の母は、2人の娘の子育てに家事、仕事に奮闘していました。平日はフルタイムで働き、家事と育児をこなしていた母が、まさかそんなにつらい思いをしていたなんて、思いもしませんでした。
母が48歳のころ、最初に感じた違和感は足首の熱っぽさでした。その後、暑くもないのに大量の汗が出て、頭痛や気分の浮き沈みが見られるように。そのときはまだ閉経していませんでしたが、「私もついに更年期が来たのか」と思ったのだとか。周りの同年代の友人との会話では体の不調についての話題が多く、皆それぞれに更年期の症状に悩まされていたそうです。
ある日、母は友人から漢方をすすめられて、早速薬局で漢方を購入し内服してみました。しかし症状は改善せず、反対にだんだんと症状は強くなるばかり。次第に家事や育児、仕事への気力がなくなっていき、母の表情からは笑顔が消え、身だしなみもボロボロ。もともとパワフルな母の姿からは想像できない状態に……。
それでも我慢して、何とか日々の生活を回していた母でしたが、50歳のとき、閉経と共に更年期の症状がピークになり、頭痛や肩凝り、関節の痛みが現れました。さらにイライラや人に会いたくないなどの精神的な苦痛が多くあったそう。そして、ようやく病院を受診することに決めました。
最初に症状が出てから2年後、母は婦人科を受診し、そこで「更年期障害」と診断されます。母は症状が重く、病院で月に1回ホルモン注射を受けることになり、約1年間治療を続けました。ホルモン注射を打ったときはホルモン量がピークになり、症状が抑えられて調子がよかった母ですが、注射を打って日がたつと、徐々に体の中からホルモンが減っていき、再び症状が現れたそう。
母は頭痛や貧血が起こり、外出がおっくうでうつっぽくなるなどの症状が徐々に出てくるため、自分の体の中からホルモンが減っていくのを実感していたそうです。月に1回のホルモン注射だけでは症状が治まらないことに気付いた母は、何か生活に取り入れられる緩和方法がないか、探すことにしました。
自分に合う緩和方法を探し始めた母は、まず、仕事の時間と内容の調整をして、湯船にゆっくり浸かるようにするなど、日々の生活を見直すことに。食生活においても、発酵食品を取り入れたり、リラックスできる香りのお茶を飲んでみたりと、工夫をしたそうです。さらに、趣味のガーデニングをしたり、整体に通ったりも。特に、友人と悩みの共有をすることは気分転換になり、よかったとのこと。更年期の症状は人それぞれで、お互いに理解できないこともあったそうですが、友人と話をすることで気持ちが落ち着いたと言います。
これらの母が生み出した緩和方法は持続時間が短いため、生活の中にいかにたくさん盛り込めるかが大切だったそう。更年期症状の1つとして、運転が苦痛になった母は、自分が好きな香りのアロマオイルを垂らしたコットンを車中に置いたり、光が刺激になるときにはサングラスを使用したり、車中でもさまざまな対策を取っていました。
さらに夜になかなか寝付けず、朝は起きるのがつらかったため、寝不足にならないように寝具にアロマオイルをつけたり、空調を調整したりと、リラックスできる環境作りにこだわっていたそうです。
生活の中にさまざまな独自の緩和方法をちりばめながら過ごしていたら、徐々に不調が和らぎ始めたそう。症状の波はあったものの、もうホルモン療法をするまでもないと思い始め、約1年でホルモン注射をやめたとのこと。そして、完全に症状が落ち着いたのは55歳のときでした。
更年期の症状は人それぞれ、症状が軽い人も重い人もいて、自分に合った治療や緩和方法も人それぞれのようです。母と同じ症状が出るとは限らないし、この緩和方法が自分に合うかどうかもわかりません。しかし、自分も含め、誰もが迎える更年期、どのような症状が出たとしても、自分に合う治療や緩和方法を見つけ、更年期障害とうまく付き合っていきたいと思います。
そして、更年期障害のことをまったく知らなかった当時中学生だった私に、「もっとお母さんを手伝って、いたわってね」と伝えたいです。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)
2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。
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