「ほぼほぼピンポン玉です」夫の粉瘤摘出手術、予定時間を超えて医師が格闘したワケ #粉瘤クサ男 9
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次の日、落ち着きを取り戻したAさんから「あなたの気持ちが知りたい。今後どうしていきたいのか教えて」と聞いてみたそう。夫は「2人目は欲しい。でも、1人目も不妊治療を始めて2年くらいでできたから、そんなに焦らなくてもいいんじゃない?」と言われ、Aさんはびっくり。さらに夫から「妊活を頑張ってくれてるのはうれしいけど、焦っているようにも見えて気持ちが重い」と打ち明けられました。
Aさんは夫の思いを知り、頑張っていた自分がまさかそんなふうに見えていたとはつゆ知らずでつらくなり、また大号泣。しかし、自分の行動を振り返ると、2人目の妊活を始めてから、夫婦での会話は注射のタイミングやいつ夫婦生活をするのか、妊活中の食事内容など妊娠を望む内容ばかりで、知らないうちにに夫を追い詰めていたのだと気付いたのです。
2人目が欲しいという気持ちに変わりがないことを確かめ合った2人は、今度は一緒に産婦人科を受診。医師より、「1人目ができたからといって2人目もすぐに授かるとは思わないでください。夫婦で話し合いながら、無理のない治療を続けていきましょう」と説明が。夫は、「すぐにできると思っていたけど、違うんだね」と治療への理解を示し、Aさんへ「妊活を頑張ってくれてありがとう。俺も次こそ一緒に頑張るから」と言ってくれました。これを機に、夫は妊活に協力的に。
そして治療を始めて1年半、ついに赤ちゃんを授かり、無事に元気な女の子を出産しました。
2人目の妊活に積極的すぎるAさんの行動に夫がついていけなかったこと、また1人目を無事に授かった経験から2人目もすぐにできるだろうという夫の認識の甘さが衝突を招きました。妊活中の夫婦の温度差についてはよく話題になりますが、Aさん夫婦はきちんと話し合うことで2人のベクトルが同じ方向に向いていることを認識できたのです。
特に妊活はナイーブな内容なので、ひとりでストレスや悩みをため込みがち。しかし、思ったことや気付いたことがあるときは相談をして、パートナーを思いやり協力することが重要です。大切な人とよりよい関係を築くためには、日々のコミュニケーションがとても大切だと感じた話でした。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)
2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。
イラスト/あさうえさい
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年11月)
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