「恥ずかしい…」後輩指導で気合い十分な私。先輩らしさを意識し過ぎて起きた出来事とは【体験談】
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気の合う人とばかり仕事ができればいいのですが、そうはいかないのが世の中。仕事ができる人、たとえミスをしてもどこか憎めない人、気の利く人であればどんな職場でもうまくやっていける可能性は高いですが、私はそうではありません。やることなすこと的外れ、何か聞いても間が悪いという要領の悪い私なりの職場での生き方を紹介します。
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気の強い、自己主張の塊のような人たちの集まりが以前の職場の先輩たち。しかし根はとても良い人ばかりだったので、どうしようもないポンコツ新人だった私を長年厳しくも温かく見守ってくれました。
最初は電話のかけ方もわからず、接客の「せ」の字も知らない私に、あきれながらもビシバシ教育してくれた先輩たちには今も頭が上がりません。今の時代ならパワハラで訴えられそうな怒られ方も、その後の「でも、あの接客はよかったし、こうしたかったのはわかってるよ」など、やさしい言葉をもらうことで頑張れました。
そんな先輩たちも職場を去り、私が先輩となっても長年しみついてしまった下っ端の性格は治らず、後輩になめられ、妙に気をつかい私が疲れていた始末です。
そのときにわかったのが、後輩を指導することの大変さ、現場の部下に指示を出し、動いてもらうことの大変さです。やさしく言ってばかりでも進まず、ガミガミ言い過ぎても敬遠されて話がじょうずに伝わらないのです。
何もできなかったこともあり、「先輩たちはステージに立つ主役」「私はそれを支える黒子」という意識があり過ぎたため、いざ先輩となり指導する立場になっても、どうしていいかわからなくなってしまったのでした。

そんな長年勤めた会社を退職し、パートとなって新たな職場で一番経験の浅い社員となった私。
ただ半年も過ぎると、ある程度の仕事を任されるように。長年その職場にいる正社員の人と組んで仕事をするようになりました。その社員は仕事ができて、自分のやり方に絶対的な自信を持ち、上司からの信頼も厚く、またその信頼に応えたいと身を粉にするような人。処理能力が高い一方、正しいと思った方法を貫こうとするので少々周りが戸惑うこともあります。
一番困ったのは、自分の許容範囲を超えた仕事量となり、その人の下で働く私たちがうまく動けないと少しパニックになること。何か手伝えればと声をかけても強い口調で返されるので聞けなくなってしまうのです。仕事でわからないことがあっても怒られそうで聞けないから解決できず、後で困ってさらに怒られるという悪循環を生んでしまいました。
本人は仕事ができるために、一から百まで説明しなくてもわかると思っているのかもしれません。私のように要領の悪い、気の利かない人間とは相性が悪いようで、イライラさせてしまい本当に申し訳ない毎日です。勘の良い、きびきび動けて物おじせず言い返せるタイプの社員とはとても良い関係が築けているので、余計に悲しくなることもしばしばなのです。
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