「まだ毎月生理が来るの?」50歳目前で気付いた異変と放置した子宮筋腫の行方
目次 1. 医師から「また妊娠すれば小さくなるよ」 2. 産婦人科で50歳目前の自分が浮いている気が 3. 生理の異変に気付いて受診 4. 子宮筋腫が約 …
ウーマンカレンダー woman calendar
専門病院では詳しい血液検査がおこなわれました。検査の結果、重度のバセドウ病と診断されました。バセドウ病とは、甲状腺という臓器から出る甲状腺ホルモンが自己免疫の異常などにより過剰に分泌される病気で、症状としては疲れやすさ、動悸、めまいなどがあります。甲状腺ホルモンが過剰に分泌されることで、体は休みなく働き続ける状態になります。安静時に動悸がしたのも、空腹で食べても太らず痩せていったのも同じ原因によるものでした。
放っておけば血栓ができて命に関わることもあると言われ、単なる加齢による疲れだと考えていた私は、目が覚めた思いでその日から真剣に治療をスタート。治療は主に投薬でした。薬を服用して3日後に全身に副作用と思われる薬疹が出ました。すぐに別の薬に切り替えてもらい、数年間、検査をしながら服用を続けました。通院も1週間に1回と頻繁で、携わっていた役員活動はとても続けられませんでした。
役員仲間には事情を話し、お休みすることに。 迷惑をかけていることが悩みでしたが、自分のためにも家族のためにも治療に専念することを決意したのです。結果、徐々に検査値も安定し、体調も良くなりました。治療から5年後には寛解と診断され、10年後の現在は元気に過ごしています。
40代から50代にかけての体調不良は、加齢によるものと軽視しがちでした。私は家事や育児、役員活動、大忙しな毎日。そのため、体調がおかしいと思っても、更年期の症状だろうと、ついつい自分の健康は後回しにしてしまいました。
しかし今回の件で、私は命に関わる病気が潜んでいる可能性もあると思い知りました。少しでもおかしいと思ったら、ためらわずに早いうちに適切な治療を受けることで、その後は悩みなく健康な生活を送ることができるのだと実感。今後は、大事な家族を悲しませないためにも自分のためにもくれぐれも安易に考えず、どこか少しでもおかしいと思ったら病院を受診するようにしたいと思います。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)
2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
★関連記事:「倦怠感がある」「首が腫れている」更年期症状に似ていて女性がかかりやすい病気とは【医師監修】
あなたの体験談も教えて! 抽選でギフト券進呈
閉経を間近に迎える40代後半、50代前半の女性にとって気になるのは自分の体の変化ではないでしょうか。中でも気になるのが、腟・子宮・卵巣といった女性特有の機能。生理がなくなることで生...
続きを読む40歳のとき、生理の経血がびっくりするほど大量になり始めました。その治療のために病院を受診。医師からは、経血量が日常の生活に支障を来すような状態なので更年期症状の一つだと言われまし...
続きを読むだるさ、疲労感、イライラ、食欲不振……の症状が続き、気付けば生理周期も28日から24日に早まり気味。プレ更年期(更年期の入り口のような時期)かもしれないという不安から、更年期検査を...
続きを読む私は若いころから大きな病気もなく、健康そのものでした。夫と結婚して25年。子どもは5人に恵まれ、末っ子も手がかからなくなってきて、子育てもそろそろ一段落という50歳目前のある日、生...
続きを読む目次 1. 医師から「また妊娠すれば小さくなるよ」 2. 産婦人科で50歳目前の自分が浮いている気が 3. 生理の異変に気付いて受診 4. 子宮筋腫が約 …
目次 1. まだ更年期ではない!? 2. 43歳、初めてのピル 3. 更年期に備えてかかりつけ医を持つ 4. まとめ 更年期に備えてかかりつけ医を持つ …
目次 1. おならをコントロールできない原因は? 1.1. 【原因1】肛門括約筋の衰え 1.2. 【2】骨盤底筋群の緩み 2. 気付いたときにおしりの穴 …
目次 1. 抗酸化作用のある栄養素で過剰な活性酸素を除去 2. 骨を元気にして代謝機能を正常に! 3. 発酵食品と食物繊維で腸内環境を整える! 4. ま …
目次 1. どこに行けばいい? 診察料は? どんな検査? 2. 問診票に書き込むことは… 3. 検査が必要と判断されれば保険適用に 4. まとめ 検査が …
目次 1. 子どものひと言で脳神経外科の受診を決心 2. 初めての脳神経外科を予約 3. 予防薬による頭痛治療で痛み止め服用量が半減 4. まとめ 予防 …
目次 1. 経血量が減っている!? 2. 生理が1週間以上続くように 3. 自分の体が変化を受け入れて 4. まとめ 自分の体が変化を受け入れて そんな …
目次 1. 微熱が気になる場合はまず内科を受診 2. 更年期は水分や血流のアンバランスが原因に 3. 更年期の微熱をできるだけ防ぐためには? 4. まと …