「妊娠のはずもなく…」40代で突然生理が止まった。不安いっぱいの私に医師が告げた言葉とは
目次 1. 妊娠?突然止まった月のもの 2. 椅子に残った衝撃の痕跡 3. やっとあのつらさから解放される 4. まとめ 椅子に残った衝撃の痕跡 3カ月 …
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ある日、パートの最中に頭が痛いなと感じました。いつもなら頭痛薬を飲むのですが、その日はちょうど手持ちを切らしていたのでなんとか我慢してパートをやり切り、家に帰りました。家に着いてすぐに薬を飲みましたが、痛みは治るどころかどんどんひどくなるので、早く帰ってきた次男に介抱してもらいながら横になっていました。しかし、静寂はつかの間……反抗期の長男が帰宅するとランドセルを玄関にバンッとぶつけ、階段をドスドス上がり、自室の扉を大げさにバタンッと閉めました。
大きな音が出るたび私の頭はズキンと痛み、「お兄ちゃんに静かにしてって言ってきて」と次男にお願いしました。次男が上に行ってしばらくは静かになりましたが、数分後、叫びに近い次男の泣き声と「ぶん殴るぞ!」という暴言が聞こえてきます。
私は止めに入ろうと立ち上がりましたが、その瞬間グラッと地面が揺れたのです。強烈なめまいでした。それと同時に頭痛も激しくなり、ものすごい吐き気に襲われました。耐え切れず急いでトイレに駆け込み、何度もゲーゲー吐き、それでも吐き気が止まらず胃液までも吐き出してトイレに突っ伏してしまいました。
「ママ死なないで!」。異変を察した次男が駆け寄り、さらに大泣きします。長男は自室に閉じこもりきりで助けてくれません。わが家はカオスでした。
たまたま早く帰ってきた夫がトイレで突っ伏している私を抱え、夜間救急外来に連れて行ってくれました。診断は片頭痛で、「原因はストレスによるものじゃないか。頭痛が続くようなら頭痛外来の受診をしてください。ただ、脳神経系の異常も考えられるので、今後脳外科の受診をおすすめします」と言われました。
その日の夜、私は泣きながら夫に自分の思いを伝えました。長男のこと、私の体のこと。長男のことはわかってもらいましたが、私の体のことは男性の夫には理解できない様子でした。「病院で診てもらったほうが良い」。それが夫の言える精いっぱいの言葉でした。
「なんでもっとわかってくれないの……」とモヤモヤして寝ましたが、次の日に生理が来て気持ちがスッとラクになったのを覚えています。しばらくして婦人科へ行き、今回の症状を医師に伝えると「PMSでしょう」と言われました。
その日は医師の勧めでプラセンタ注射(※)を受け、漢方薬を処方されて帰宅しました。それから、夫から長男にこのことを話してもらいました。
※プラセンタ注射は、年齢や症状により保険適用外(自費診療)となる場合があります。
医師に相談し、自分の体の状態を客観的に知れたことで、私の気持ちは大きく変化しました。投薬治療ですぐにすべてが解決したわけではありませんが、「今は生理前だから仕方ない」「イライラしても生理が来れば終わる」と割り切れるようになったのです。
私がつらいときは無理に関わらず、嵐が過ぎ去るのを待つ。この「適度な距離感」と「正しい現状理解」が、反抗期の長男との衝突を減らす鍵となりました。互いの状況を少しだけ思いやることで、私たちは家庭崩壊という最悪のシナリオを回避し、なんとかこの時期を乗り越えています。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
【粒来先生からのアドバイス】
月経があるどのライフステージでもPMSは見られますが、特に40代前後は多い印象があります。この時期は仕事や家事、育児といった日々の働きに対して、体の無理が効かなくなる時期と考えられます。若いころに比べて、月経周期による女性ホルモンの波がシンプルに体にこたえる世代と思います。漢方療法などでPMSの症状を緩和できる可能性はあります。一方、頻回に嘔吐する頭痛、めまいなど症状が強い場合は、脳血管障害も鑑別にあがりますので、脳外科への受診も検討してください。
監修/粒来 拓先生(よしかた産婦人科分院 綱島女性クリニック院長)
日本産科婦人科学会 専門医・指導医。日本女性医学学会 女性ヘルスケア認定医・指導医。日本女性心身医学会 認定医。患者一人ひとりの症状と考え方に寄り添い、サポートしている。
著者:永田りん/40代女性。2人の男の子のママ。息子たちに包囲され、女子力が低下気味。
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