2021年に乳がんが判明し闘病を続けている、こほこさんの体験を描いたマンガを紹介します。
こほこさんは全摘、再建手術をおこなった右胸の傷の経過を確認するために形成外科を訪れました。そのとき、手術の執刀医から再建についてのハンドブックを渡されたそうで……。
手術から54日目。退院してから3回目の形成外科での経過観察の日でした。
傷の経過は順調とのことで安心していると、医師から「再建についてのハンドブックを作っている」ということを聞きました。

私は自分が乳がんになるまで治療のことなんてまったく知りませんでした。告知をされたときも衝撃で頭が回らず、医師が説明してくれたことなんて右から左に抜けている状態。
そんなとき、このハンドブックがあれば気持ちが落ち着いてからきちんと治療について確認できていいよな、と思いました。
当然、私は何も知識がなかったので全摘といっても中身だけを取って、乳輪や乳頭は残しておけるものだと思っていました。
本当は乳房の再建と乳輪・乳頭の再建は別でおこなうし体形によっては自家組織での再建ができなかったりするのだそう。
乳がんになって、胸を全摘して再建するとなったときどんな選択肢があるのか知れたら気持ちは少しラクになるような気がしました。

がんの病理組織診断の結果を受けて、私はホルモン療法を始めていました。
その内容は、女性ホルモンであるエストロゲンを抑えるために「タモキシフェン」という飲み薬を毎日服用することと24週ごとに「リュープリン」という皮下注射を打つこと。
この日は血液検査をしたのですが、特に異常はないということでひと安心!
タモキシフェンはこれから10年間飲み続けなければならない薬なのですが、手術をした病院では2カ月分しか処方できないとのことでした。しかし、告知を受けた病院では3カ月分処方できるということだったので、その病院に転院することにしました。
乳腺外科の医師はどちらの病院でも勤務しているので、担当医が変わることはありませんでした。
タモキシフェンの副作用に悩んでいたのですが、もうすぐ職場に復帰する予定になっていたので薬についても少し相談しました。
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こほこさんは形成外科で制作中のハンドブックを見せてもらったそう。こうやって自分の経験が誰かの助けになることはすてきですよね。
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※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/黒田愛美先生(Zetith Beauty Clinic副院長)
美容・アンチエイジング専門医。トライアスリート。1979年東京生まれ。2003年獨協医科大学医学部卒業後、東京女子医科大学内分泌乳腺外科に入局。2007年品川美容外科へ入職、2011年品川スキンクリニック新宿院の院長に就任。2013年同クリニック、表参道院院長に就任。その後、予防医学と分子栄養学を改めて学び、美容外科、美容皮膚科、アンチエイジング内科の非常勤医師として複数のクリニックの勤務を経て、現在に至る。