仕事人間だった義母が一変、孫にフィーバーに!義母の突然の決断に戸惑う家族
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全身びしょ濡れで着替えも持っていなかった私は、1日中濡れたままで仕事をすることに。オフィスの暖房の温度を上げてもらい、夕方に洋服は乾きましたが、寒気がしてきて何となく調子が悪くなってきました。
帰宅後、夕飯を食べながら夫にタクシーの話を聞いてもらい、少しだけ気持ちがスッキリしたところでお風呂へ入ろうと洗面所へ向かいました。そこで下着を脱いだ瞬間びっくり! 下着が大量の血のような赤色に染まっていたのです。
「妊娠しているのになんで生理が来たんだろう?」と思いましたが、「これは出血? まさか流産? あのとき全速力で走ったから?」と一気にパニックに。
翌朝夫に産婦人科へ連れて行ってもらい、泣きながら先生へ「流産したんでしょうか? もうだめなのでしょうか?」と矢継ぎ早に質問責めする私。私の必死過ぎる姿に、側にいた看護師さんや夫までもが泣きだしてしまいました。
そして先生も、冷静に「診察しないと何とも言えないから、診てみようね」とやさしく声をかけてくれました。
内診はほんの数分でしたが、私にとってはとても長く感じた時間でした。エコーを見ながらうなる先生。
その様子に「もうだめなんだ。なぜ全力で走ってしまったんだろう……」と涙が止まらない私に、「診察室に戻ろうか」と先生は促してくれました。
診察室には心配する夫と看護師さんが待っていました。「残念だね」と言われると思っていた私に、先生は「昨日排便しましたか?」と予想もしていなかった質問をしてきたのです。
「しましたけどそれが何か? それよりも先生、私の赤ちゃんは?」と泣きながら答えを求める私に、先生はさらに「排便したとき、踏ん張った?」とまた排便について質問をしてくるのです。
私はパニックになり、泣いて怒りながら「踏ん張りましたよ!! 私が便秘なのは先生も知っているでしょ!?」と返すと、先生は穏やかに「昨日の大量出血は、排便時に力み過ぎたことで切れ痔のような症状になって出血したんだよ。力んではだめだよと毎回言っているよね? 赤ちゃんは元気!」とやさしく話してくれました。
診断名はなんと便秘による「切れ痔」だったのです……。看護師さんや夫はホッとしてくれましたが、何とも言えない空気の診察室の中で、私はただひとり恥ずかしさに顔を上げられませんでした。
診察後は便秘薬を1カ月分を処方してもらい、病院を後にしました。
初めての妊娠で不安も多かったとはいえ、産婦人科の先生や看護師さん、夫には大騒ぎをしてとても迷惑をかけた出来事だったなと今でも思います。元々は検診の際に先生に忠告されていたことをすっかり忘れていた自分の行動が原因だったので、自分の思い込みの激しさを心から反省。今後は先生のお話をしっかりと肝に銘じ、残りの妊娠生活を過ごしていこうと心に留めました。
その後もむくみや食べ過ぎなどいろいろな症状に悩まされましたが、出産予定日2日前に娘を無事出産。一緒に泣いてくれた看護師さんに「無事に生まれてうれしい」と言ってもらい、忘れられない思い出となりました。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)
2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。
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