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40代を過ぎてから夜、トイレに何度も行きたくなって睡眠不足……ということはありませんか。いわゆる「夜間頻尿」にはいくつか原因があり、老化や加齢のせいだけではないといいます。そこで、泌尿器科専門医の窪田徹矢先生に夜間頻尿の原因と対策について聞きました。
監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)
獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開院。2024年に新鎌ケ谷くぼた皮膚科泌尿器科を開院、日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門は泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouTuberとしての情報発信もおこなっている。著書に『EDかも!?と思ったら読む本』(自由国民社)がある。
★関連記事:45歳、夜中に尿意で目が覚めるように! 泌尿器科を受診してわかった夜間頻尿の原因と対策は【体験談】

どれくらい、夜トイレに行くと夜間頻尿となるのでしょうか。
「学会の定義では一晩に1回以上トイレのために起きることを夜間頻尿としています。ただ、実際のところは3回以上夜に起きる方が受診されるケースが多いですね。
夜間頻尿は命に直接関わる病気ではありませんが、睡眠障害につながります。睡眠は心身の回復、記憶の定着、免疫機能を強化する働きがあります。 睡眠が妨げられると日中の活動へ支障を来し、心身の健康に影響します。また、睡眠障害の症状から事故につながったり、生活習慣病やうつ病のリスクが高くなったりと良いことがありません」(窪田先生)。

夜間頻尿はなぜ起きるのでしょうか。窪田先生によれば、原因は大きく3つあると言います。
「夜間頻尿の原因は大きく3つあります。
まず「多尿」ですが、尿の量が多いということです。つまり、夜に尿が出やすくなる水分摂取をしているということです。具体的には、夜遅くまで水分を多量に摂取している、利尿作用の高い飲み物を飲んでいる、といったことが挙げられます。
次に「膀胱機能の低下」ですが、女性ホルモンであるエストロゲンが減ると膀胱の組織は硬くなり、血流が悪くなることで動きも衰えます。膀胱の弾力性や活性が落ちると、尿をためることができず、ちょっとたまるとトイレに行きたくなってしまうのです。
最後に「不眠」ですが、これは心の状態と深く関係しています。ストレスや心配事があって眠れないでいるうちに、トイレに行きたくなるというものです」(窪田先生)。
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