「苦しい…」突然息ができなくなり病院へ→10年治療を続けた病気とは【体験談】
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私は高齢出産だったので40代に入ってもまだ子どもが小さく、育児に家事に仕事にと忙しい毎日。ふと「私、このまま年を取っていくのかな」「人生、これで本当によかったのかな」と不安を感じることが増えました。そんな悩みを解消すべく、カウンセリングを受けてみました。その結果と、それに伴う私の正直な感想をお伝えします。
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家のことや家計の相談は夫に、子育ての相談は夫やママ友に気軽にできます。でも、「人生このままで良いか、なんだか不安」など重い内容を相談できる人はいませんでした。急にそんな重い相談をすると相手が戸惑ってしまいそうで、なかなか口にすることはできずにいました。
私は40代を過ぎてから顔が老け込み、体力も落ちたという自覚があり、急に先のことが不安になってきたのです。例えば定期的に大きな病院に通っている娘のことや、先行きの不安な仕事のこと。このままバタバタしているうちに、おばあちゃんになってしまうのでは……ともんもんとし、だんだん夜眠れなくなってしまいました。
そんなとき、持病のある娘の定期健診のために大学病院へ行ったので、ついでに娘の担当医師に私の悩みを相談してみました。すると、メンタルクリニックを紹介してくださったのです。
すぐに紹介していただいたメンタルクリニックを予約。当日は緊張しましたが、「この心のモヤモヤが消せるなら!」と思い切って訪れました。クリニックの中には落ち着いた音楽が流れており、ゆったりと座れるソファがありました。少しホッとして腰をかけて待っていると、ほどなくして先生に呼ばれ、診察室に案内されたのです。
先生はまず丁寧に自己紹介をしてくださり、緊張を解いてくれました。「今日はどうされましたか?」と聞かれたので、正直に子どもについての不安や、仕事や家庭の悩み、いろいろ考えてしまい夜眠れないことなどを話しました。
すると、先生は臨床心理士によるカウンセリングを受けることを提案してくださったのです。そしてそのあと、これからカウンセリングをしてくださる臨床心理士と顔合わせをして、その日は終わりました。
メンタルクリニック2日目。この日は臨床心理士とのカウンセリングの日です。まずカウンセリングルームに通されました。そして、「今一番困っていることはなんですか?」と聞かれたので、思うままに話しました。臨床心理士は私の話を遮ることなく、すべてを肯定して相づちを打ってくれるので、なんでも話すことができました。その後、私の生育歴を細かく話し、簡単な発達検査も受けました。
すると、どうやら子どものころに父母のことでつらい思い出があり、その傷を抱えて生きていることがわかってきたのです。また、自分の行動パターンの癖を指摘されました。私の場合は自分の限界がわからず、無理し過ぎてしまう傾向にあるそうです。
これに対しては、寝る前に自分が今日どれだけ疲れているかを10段階で考えてノートに書くことで、自分の疲れを意識するようにとアドバイスを受けました。眠れない悩みについては、寝る前に取り入れると良い呼吸法や、実際寝た時間をノートに記入してみることを提案されました。
その後、私はメンタルクリニックに2カ月に1度のペースで通っています。自分のことをなんでも知ってくれていて、すべてを受け入れてくれる人がいるというのは、とても心強いものです。また、的確なアドバイスをもらえるので、さまざまなことがクリアになります。気が付けば漠然と感じていた不安も、長く悩まされていた不眠も解消されました。
これからも定期的にカウンセリングに通い、子どもや家族をいたわるように自分自身のことも大切にしていきたいと思っています。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/粒来 拓先生(よしかた産婦人科分院 綱島女性クリニック院長)
日本産科婦人科学会 専門医・指導医。日本女性医学学会 女性ヘルスケア認定医・指導医。日本女性心身医学会 認定医。患者一人ひとりの症状と考え方に寄り添い、サポートしている。
イラスト/山口がたこ
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