「男が一番偉い!」時代錯誤の風習が残る義実家…私が見た驚きの光景とは【体験談】
私の義兄は47歳で結婚しておらず、義実家に義母と一緒に暮らしています。毎年、お盆と正月に義実家に泊まりに行くのですが、本当に何もしなくて驚きました。 ★ …
ウーマンカレンダー woman calendar
遠方の実家では、80代の実父母ふたりきりの老々介護。父は肺の持病に加え、喉の調子も悪くなり、言葉数が減るばかり。母は「父とコミュニケーションを取るのがますます難しくなった」と悩んでいました。少しでも父のコミュニケーション能力をアップし、両親ともども快適に過ごしてほしいと願った娘の体験談です。
★関連記事:激変!?アシストツールがあれば、車椅子生活の義母とのドライブも快適に!【体験談】
週に1度程度は実家に電話をして母と話すのがここ数年の私の習慣。離れて暮らす娘の私にできる最低限だと考えていました。電話の向こうで母はたいてい、か細いながらも明るい声で老夫婦の日常の様子を伝えてくれていました。
しかしある初夏の夜、電話の向こうの母に元気がありません。母は父の様子が変わってきたと言います。「もともと言葉数の少ないお父さんだけど、このころはいっそうしゃべらなくなってしまって。もう私の言葉も聞こえているのかいないのか、話しかけても、うんともすんとも言わないことが増えてね」
食事は一緒に黙々と食べるけれど、あとは寝室のベッドで眠っている時間が増えたとか。起きてテレビを見るにしても、特に何を見たいふうでもなく、ただリモコンを握ったまま、くるくるとチャンネルを変えることが癖になっているとのこと。母は見たいと思った番組も落ち着いて見られず、父に注意しても反応は得られず、不安と不満を募らせているようでした。
季節は初夏。毎年母の精神状態、体力ともに不安定になる季節です。このままではいけないなと思いました。
私に何ができるんだろう? 何かできるはずと自問自答しつつ、あれこれの都合をつけた盆明け、やっと実家に数日間帰省することに。600kmをひとりで運転して駆けつけました。
実家で見た父は母が言った通りの状況で、いろんな問い掛けに対して反応が薄くなっていました。久しぶりに会う娘の私を見ても、視線はさまようばかりでおよそ無反応。「父さん、元気だった?」「今夜、天ぷらで良いかな?」と尋ねても、「ん-……」。言葉は出てきません。テレビのリモコンを握って視線をそらすばかりでした。
父から何か反応を引き出したいと思い、父が昨今趣味にしていたナンプレ(数字の組み合わせを楽しむパズル)の雑誌を広げてみました。「父さん、一緒にやってみない?」。専門の雑誌を購読し、ネット上にある問題に取り組むなど、熱心に楽しんでいた趣味です。しかし、このところ雑誌を差し出しても興味を示さないと母が言っていた通り、興味はなさそうでした。
次の日、数年来父母が熱心に世話を続けてきた家庭菜園に行こうと声を掛けましたが、返事はなく、ベッドから起き上がってきません。朝昼晩の食事時間、ダイニングに出て来るタイミングで、新聞に載っている間違い探しやクイズをやろうと誘ってみましたが、やる気は出ない様子。食べ終わるとすぐにベッドに向かってしまいます。
実家滞在最終日。食事の用意をしながら母と話していて、父が昔パソコンのマージャンにはまっていたことを思い出しました。膝にすがってのぞき込む10歳の私に、父はパソコンの操作方法から麻雀のルールまで丁寧に教えてくれたのでした。
思い出した私は料理の手を止めて、部屋の隅に片付けられていた父のノートパソコンを開きました。数年前まで父が地区の役員の仕事に使っていたものです。ネットのマージャンゲームサイトを開き、「父さん、これ、どの牌(はい)を切れば良い?」と画面を見せると、父はぐっと身を乗り出してきました。のぞき込んでしばし見つめた末、「ん!」と一点を指差しました。この牌を切れという意思表示。私は父にどの牌を切るか聞きながら、マウスを動かしゲームを進めていきました。
「この手牌で役満(最高得点の役)を目指すの?」「やっぱり、この牌はいらないよねえ」。私の問いかけに、父は指差しで意思表示。その思考力・判断力はしっかりしたものでした。途中から父は自分でマウスを動かしゲームを進め、私は横に座り時々声を掛け続けました。親子二人で遊ぶ久しぶりの時間でした。父と私の共通の趣味だったパソコンマージャンが、父の何かを呼び覚ましたと思える出来事でした。
私が実家を離れる時間が来ると父は家の前で見送ってくれ、「あー、大丈夫、やから」と、本当に途切れ途切れでしゃがれ声でしたが、言葉を掛けてくれました。
母によると、私が実家を去ってしばらくの間父はノートパソコンに向かったものの、いつの間にかそっと部屋の隅に片付けていたとのことでした。その後父の無反応さは引き続きだったようですが、私とパソコンマージャンをする父の様子を見て、本当は頭の中でいろいろ考えているということがわかり、母は安心したそうです。父とのコミュニケーションにひと役買ってくれた昔の思い出に感謝です。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
ウーマンカレンダー/介護カレンダー編集室
あなたの体験談も教えて! 抽選でギフト券進呈
2児のママブロガーのエェコさんによる、ブログのフォロワーさんの夫婦関係を描いた体験談マンガ。舞台となるのは、2歳の娘を育児中のあるご家庭。夫の無神経なひと言に対し、妻が徹底抗戦する...
続きを読む私は47歳で歯を4本失い、地元で有名な歯科医院でインプラント埋入手術を受けました。その後無事に4本のインプラントが入り、私は万事解決と大喜び。このときの私はインプラント埋入後に数々...
続きを読む結婚後、すでに両親を亡くし兄弟姉妹もいない私は、義母と義妹の暮らす義実家に同居することに。それからずっと、義母の介護と家事をしながら在宅の仕事に明け暮れています。大手企業の会社員の...
続きを読む私は2歳年上の夫と、数年前に義父を亡くして独り身の義母とで3人暮らしをしています。世間では嫁姑のいさかいもあるようですが、義母は気立ての良い太っ腹な人。観劇が趣味という共通点もあり...
続きを読むセックスが好きではない私。今まで痛かったことしかないので、歴代彼氏との行為中はほぼ演技をしていました。夫とのセックスも例外ではありません。夫に「痛い」「強い」と伝えてもあまり改善さ...
続きを読む私の義兄は47歳で結婚しておらず、義実家に義母と一緒に暮らしています。毎年、お盆と正月に義実家に泊まりに行くのですが、本当に何もしなくて驚きました。 ★ …
ある日、職場の先輩に「40歳過ぎたら、目の検査を詳しくして見たほうがいいよ」と言われた私。そういえば、母親も何か目の病気で毎日目薬をしていたな……と思い …
40代のオムニウッチーさんは現在160cm53kgのすっきり体型……ですが、学生時代は身長158cmで体重64.5kgでした。「もしかして私……ヤバい? …
2児の母でありヲタクであるエェコさんによる、お父さんが倒れたときの話を描いたマンガを紹介します。 エェコさんのお父さんは脳の病気で倒れ、リハビリ院に入院 …
40代半ばに差し掛かり、頭痛が増えたり不眠の症状が出てきたりと、年齢による体調の変化が人並みにやって来たなと漠然と感じていました。そんなある日、突然出現 …
私は40歳手前でVIO脱毛を始めました。現在も通っており、この前9回目のレーザー照射を受けました。毛とは無縁のたまご肌になったかというと、道のりは長く、 …
40代のオムニウッチーさんは現在160cm53kgのすっきり体型……ですが、学生時代は身長158cmで体重64.5kgでした。「もしかして私……ヤバい? …
2児の母でありヲタクであるエェコさんによる、お父さんが倒れたときの話を描いたマンガを紹介します。 エェコさんのお父さんは脳の病気で倒れ、リハビリ院に入院 …