「あなたたち、誰?」コロナ禍で失われたのは、かけがえのない大切なものだった【体験談】
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自分の親や義理の両親についての体験談を紹介します。
私の父は酒豪で、飲むと妙に明るくなって人に絡みます。私はそんな父が子どものころから苦手でした。お酒を飲めない夫と一緒になったのも、その影響が大きかったのだと思います。しかし、父にとってお酒の飲めない娘婿は気に入らない存在でした。
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私たち夫婦は、私の実家に近い場所に住んでいます。私が1人娘のためか、父母が寂しがるので、週に一度は夫と一緒に晩ごはんを食べに行きます。父はいつものように晩酌をしていて、毎回夫に「少しくらい飲め」と勧めるのですが、夫はアルコールに弱く、すぐに眠くなってしまうので、決して飲もうとはしません。
「娘が結婚したら婿と飲むのが楽しみだ」と言っていた父は、夫から断られるたびにおもしろくないという表情をするのでした。そんな態度を取る父と一緒に食事をする夫が気の毒で、私は「無理しないで行かなくてもいいよ」と言いましたが、夫は「君と一緒に食事をするのが楽しみなんだろうから、週に一度くらいは」と笑ってくれました。
ある晩、実家の母から電話がかかってきました。いつものようにお酒を飲んでいた父が腹痛で苦しんでいると言います。父は「救急車は呼ばないでくれ」と言うらしく、母はどうしたらよいかわからず私に助けを求めてきたのです。その様子を見ていた夫が、「僕が車を出す。お義父さんを病院に連れて行くよ」と、実家に駆けつけてくれました。
病院で治療を受けた父はようやく落ち着き、翌日、念のための検査を受けに再び病院に行きましたが、異常なしとのことでした。
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