「実家に帰ろう」私の不機嫌を見抜いて夫が使う切り札。その言葉に隠された計算とやさしさの正体は
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40代後半に差し掛かり、崩れていく体型の変化で似合わなくなってきたクローゼットの服。久しぶりの外出で「何を着て行こう?」と鏡の前で服を合わせてみるものの、何一つしっくりきません。若いときは、洋服が似合わなすぎて外出をためらいたくなる日が来るなんて思ってもみませんでした。何を着ても似合わないと感じるようになった私が、試行錯誤の上にようやく見つけた最強の体型カバー服についてお話しします。
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ここ数年、私がダイエットにチャレンジしたり、体型を変えたりするために筋トレしていた理由の1つが「洋服をおしゃれに着るため」でした。20代、30代に比べると格段におしゃれが縁遠くなってしまった40代。
雑誌に出ているモデルさんがすてきなのはスタイルが良いからで、それならと一念発起していろいろなトレーニングを試してみるものの、素人が中年体型をモデル体型にするのは至難の技。結局体のラインがまったく出ないゆったりワンピースやチュニックなどでごまかすものの、年齢の割にかわいすぎて何だかしっくりこない。
そのような悩みを持ち続けた私がようやく見つけた最強服、それが「着物」です。日本人なら誰でも似合うと言っても過言ではない着物。私にとって着物との出合いは、今目の前にあるものを大切にするという当たり前のことに気付かせてくれた出合いでもありました。
ご存じの通り着物は直線に裁断された布を合わせたもの。洋服のように体に合わせた立体裁断ではないのでちょっとしたコツは必要ですが、慣れれば10分から15分ほどで着られます。
着物の良いところは年齢や体型によって着方を変えられるところだと思います。顔周りであれば、フェイスラインがすっきりと見えるように襟元を鋭角に着るとか、首を長く見せるように襟を抜くなどの工夫ができます。
また、気になる腰周りやおしり周りのでっぷり感をカバーするためには、帯を少し上の位置で巻いたり帯の幅を調節したりします。できるだけほっそりと着たい場合は、裾を閉じ気味に着ると体が逆三角形に見えて身長が高く見えます。
洋服であれば服に体を合わせるため体型の変化によって買い替えたり補正が必要になりますが、着物は布を体に合わせて着るので、どのような体型でもしっくり着られるのです。
私が着物に関心を持ったきっかけは長女の成人式でした。初めは次女の成人式に向けて着せることを目標にしていましたが、自分が着ることも教えてもらい、少しずつ着物の魅力に気付いていくこと数年。平日はほとんど仕事着ですが、週末は必ず着物を着るようになりました。
私が着る着物は母や親戚が着ていた着物を譲り受けたもの。半世紀以上前に仕立てた着物でも十分に着られますし、帯や小物を変えることで雰囲気がガラッと変わるので飽きることもありません。
また、畳んでしまえるので収納場所を取ることがなく、部屋もスッキリ。「いつかは着られるかも」と無駄にスペースを取っていた洋服は、すべて人に譲ったり、フリーマーケットに出品したりしました。着物は長く着られますし、着なくなっても小物作りやインテリアに生かせるので無駄がありません。私の生活ががらりと変わりました。
着物は洋服と違って着るのに多少のコツは必要ですが、慣れれば最強の体型カバー服になります。また、場所を取らずに収納できます。長く使えるので環境にもやさしくまるで無駄がありません。日本人の体型にピッタリフィットする着物を着て鏡の前に立てば、アラフィフの私も自然と笑顔になりますし、以前よりも出掛けるのが楽しみになりました。
じょうずに着れば、着物で車の運転などをしても着崩れることはありません。今はまだ週末だけの着物生活ですが、さらに着物を普段使いできるようにしていきたいと思っています。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
イラスト/サトウユカ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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