- 2024.10.17
- パニック障害,
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仕事と子育てで心身ともに忙殺されていた30代。もう限界かも……と思ったときに思い出したのが、日記を書く習慣でした。心のもやもやを書き出すことで、思いがけない解放感を味わった私。悲しみでいっぱいだったうつ状態から脱出するまでの体験談です。
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私は幼少時からおおらかな性格だと言われてきました。人と会えば冗談を言って笑うのが好きですし、めったに怒ることもありません。でも、変なところで気が小さく他人の目が気になり、くよくよと打たれ弱いところがあるのです。30代からはそういう性格を克服しようと、仕事に子育てに頑張りました。多少のことは気にせず、強くポジティブに生きよう!と思ったのです。
しかし忙しさが増すほど、心は悲しみと違和感で満たされていきました。もともと、嫌なことや悩みを心にため込んでしまい、誰にも相談できない性格なのです。40代になったときには、理想としていたしなやかな女性像とは反対に、うつうつと落ち込んだ心を抱えて心身ともに限界が近い状態でした。
他人や家族とは楽しい話だけをしたい私。では、この心の悲しみはどうすればいいの?と思ったとき、思い出したのは思春期に書き続けていた日記でした。あのころは1日に何ページもいろいろな悩みや自分の考えをノートに書き連ねていました。このノートに書くとなぜか物事が良い方向にいくことが多いと感じていた私は、こっそりと「願いがかなう魔法のノート」と呼んでいたのです。
もう何をするのもおっくうでしたが、不思議と日記を書きたい気持ちは膨らんで、専用のノートを買いに行きました。1行、1ページ、2ページ……最初はうまく心を表現できませんでしたが、すぐにどんどん書けるようになりました。
納得いかないことは1ページ丸ごと殴り書きをしてみたり、お酒を飲んでさらに自由に書いてみたり。悲しいことを書いた後は心のつかえが取れて、自然と少しポジティブな言葉が出てくるのです。私は誰にも見せないノートの上で、ひたすら自由に自問自答を続けました。普段は家族のいない日中に書いていたのですが、不思議なほどの安心感と解放感に、時には夜中に起き出して書くほどに日記は日課になっていきました。
日記上で考えを整理した結果、私は自らメンタルクリニックに足を運びました。専門医にかかって服薬し、早く良い状態の自分に戻るのが理にかなっていると思ったのです。
先生に日記を書くとポジティブになれると話すと、それは心にとってとても良いことだと言っていただきました。悩みや悲しみは考えているだけでは圧倒されるほど得体のしれない大きなものと認識しがちですが、心のままに書くことでそれらに輪郭を与えられるとのこと。形がわかれば、対処法について自然に考えることができてポジティブになれるし、実際の場面でも正しい行動を取れるようになるという説明でした。説明を聞いて「願いがかなう魔法のノート」の正体はこれかと深く納得したのです。
服薬を続けつつ、日記を書き続けて2年がたちました。一大決心をして転職し、在宅ワークで心穏やかに充実した仕事ができるようになりました。そろそろ薬を減らせそうです。日記には楽しい単語が増え、平和過ぎて書くことを忘れてしまう日もあるくらいです。
心身ともに忙殺されていた時期に、心のもやもやを自由に日記に書くことにした私。日記を書くことは悩みや悲しみに輪郭を与え、その対処法を自然に浮き上がらせてくれるすてきな解決法でした。日記だけで、悲しみの原因がなくなるわけではありません。
しかし、自分で悩みを抱え込みがちな私には、大きな解放感を与えてくれるツールでした。すっかり日記を書くことが習慣となり、今後も楽しみながら続けていきたいと思っています。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/粒来 拓先生(よしかた産婦人科分院 綱島女性クリニック院長)
日本産科婦人科学会 専門医・指導医。日本女性医学学会 女性ヘルスケア認定医・指導医。日本女性心身医学会 認定医。患者一人ひとりの症状と考え方に寄り添い、サポートしている。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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