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猛暑の夏に頻繁に起こったこむら返り。それから、3カ月後に突然歩けなくなる悲劇が! このまま死ぬのでは……という恐怖にかられ、51歳で人生初の救急車へ乗って病院に。なんと腰椎椎間板ヘルニアを発症していました。
1週間の勤務を終えて、惰眠をむさぼっていた土曜日。寝返りとともに起きたこむら返りで足がビーン。しかし、その日はマッサージをしても足の違和感が抜けず、右足の太ももから足先までジンジン。なぜだか、じっとしているとしびれが増すため、家の中をむやみにうろうろ歩いたりしていました。
そして、3時間ぐらいたったとき、突然足に力が入らなくなり歩けなくなってしまったんです! 脳梗塞などの初期症状にしびれがあると聞いたことがあったので、「もしかして、私死ぬの?」ともう頭の中パニック! 急いで家人に頼んで救急車を手配してもらいました。意識ははっきりしているのに救急車を呼んでしまった罪悪感がある一方で、どうして急に足がしびれて歩けなくなったの? このまま半身不随や死んじゃったらどうしよう! ストレッチャーで運ばれながら不安で不安でたまりませんでした。
レントゲンやCTを撮ってもらい、医師から言われた病名は「腰椎椎間板ヘルニア」。命にかかわる病気ではないとわかってホッとしたのもつかの間、歩けないのはイヤだ! 早速、医師に聞いてみると、歩けないのは一時的の可能性が高いと言われ、痛み止めの薬をもらってタクシーで帰宅。薬を飲んで寝たら、翌日からは立って、右足を引きずるような感じですが歩けるようになりました。とはいえ足のジンジンは取れないし、右足が左足より前に出せなくてしんどい。自分の今後が気になって気になって……、腰椎椎間板ヘルニアをネットで調べまくりました。
椎間板とは、背骨をつないでクッションの役目をしている組織で、椎間板が損傷し、一部が出てきて神経を圧迫することで椎間板ヘルニアを発症するのだそう。主な症状は腰や臀部の痛み、下肢のしびれや痛み、力が入りにくくなることとあり(※1)、まさに私の症状にピッタリ! そして、腰椎椎間板ヘルニアの主な原因の一つに加齢がありました。なぜなら、椎間板は老化しやすい組織であるとともに、二本足歩行によって下位腰椎への負担が年を経るごとに強くなるからだそう。発症のピークは50代らしく(※2)、あ~ん、これもまた私にドンピシャでした~。
腰椎椎間板ヘルニアは自然に軽快すると言われており、保存的療法が原則おこなわれているそうです(※2)。つまり、ネガティブな言い方をすれば、腰にコルセットを巻いて、マッサージをしてもらい、痛み止めの薬を飲む程度しか治療法がないのです。確かにコルセットを巻くことで腰の痛みはだいぶ和らぎましたし、薬のおかげで足のジンジンが気にならないときもあります。でも、平日仕事で8,000歩くらいは歩く私。帰りには足に痛みが出てくることも。それでも、日々歩くことがリハビリになり、歩くスピードも以前の70~80%程度に戻ってきました。ただ、その一方で右足の親指が冷た過ぎるのが気になったり、足の裏がしびれて、靴下が折り重なっているような違和感を持ったり。一長一短の症状にほんろうされっぱなしです。
寒さがきつい日は足先だけでなく、ふくらはぎの突っ張りを感じて、歩くのがしんどいときも。そんなある日、右足をしたたかにひねってねんざまで発症。思うように動かない右足をさすりながら、自分の老いを痛切に実感しています。
中学校時代、体操部に所属していた私。当時腰椎椎間板ヘルニアを患ってしまった先輩がいて、この病気は激しいスポーツをしている人がなるものだとばかり思っていました。加齢のほか、急に重い荷物を持ち上げるなど腰に負担をかけたり、バランスの良くない姿勢も原因に挙げられるそうです。私はリュックサックといえどもかなり重い荷物を普段から持っているし、小さいころは猫背で、今でも整体師さんに左に重心をかけ過ぎと言われ、姿勢も良くないんです。いろいろな要因が重なって、発症したのかなと思っています。
今はねんざの痛みなのか、腰椎椎間板ヘルニアの痛みなのか不明ですが、くるぶしと足の裏のしびれと痛みがピーク。ねんざ自体も全治2~3週間とのことで、この先どうなることやら。これからも現在進行形の症状を随時リポートしていきたいと思います。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
監修/粒来 拓先生(よしかた産婦人科分院 綱島女性クリニック院長)
【粒来先生からのアドバイス】
治療の基本は手術ではなく保存療法です。傷ついた神経に余計な圧をかけないよう脊椎の可動域を制限し、ラクな姿勢で安静にしながら過ごします。
必要に応じて薬物療法(鎮痛剤等)や神経ブロック、理学療法をおこない、症状の改善を試みます。
これらの治療をおこなっても長期に渡って痛みなどの症状が改善しない、または、はじめから麻痺など症状が重い場合には、手術も検討されます。
重症度の判断、または経過をみてもらうためにもまずは整形外科を受診しましょう。
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